永遠亭には実は洋間がある。
といっても、畳の上に絨毯を引き、その上に大机と椅子を何脚か配置したものだ。
洋というよりも、和洋折衷といったほうが近いものかもしれない。
使われるのは、輝夜の気が向いた時ぐらいのものだった。
「姫、お茶が入りましたよ」
「んー」
襖を開いた永琳が声をかける。
だが、輝夜は足をぶらぶらさせながら、そっぽを向いて生返事をするばかりだ。
襖を閉めて、やれやれ、と永琳は再度声をかけた。
「輝夜」
「ん!」
「今日はお団子です」
二人きりの時には、輝夜と呼ばないと拗ねてしまう。
その月にいた頃から変わらない稚気に、永琳は顔をほころばせた。
「んーんー!」
「輝夜、さっきから単語じゃなくて鳴き声だけで私を動かそうとしてませんか?」
輝夜に給仕をして、その対面に座った永琳。
それが不満だったのか、輝夜は自分の隣をぽすぽすと叩いて自分の意見を主張した。
「いいじゃないですか。くっつくだけが能じゃありません。ここからだと輝夜の顔がよく見えますよ」
そういって涼しげな顔で茶をすする。
仕方がないので、輝夜も目の前のお団子に手を伸ばした。
しばらくもぐもぐと団子をほおばっていた輝夜だが、やはり永琳が隣にいないのはさびしい。
だが永琳は動くつもりはなさそうだ。
仕方がないので、
「んー」
足を伸ばして、永琳のひざを撫でる。
「あ、ちょっと、輝夜」
「ぶー」
永琳の抗議を唇を尖らせて封じ込める。
もう、と永琳がため息をついたので、輝夜はさらに永琳の足を堪能することにした。
足の指を膝にあて、すすっと足の甲まで降りる。
ほっそりとした指に自らの指を絡ませ、爪を撫で、両の足で挟み込む。
締まった足首を両足で包み、くるぶしを踵でこすり、ふくらはぎの裏を足の甲でさすさすとさする。
「るん♪」
「……」
大机の上では無表情で茶をすする永琳。
だがその足は、輝夜の足に蹂躙されている。
輝夜はそのアブノーマルな感覚にご満悦だった。
だが少し調子に乗りすぎたようだ。
さんざん永琳の足をいじくっていた輝夜に業を煮やしたのか、永琳が反撃を始めた。
輝夜の足指を自分の足でつかんで動けなくしたところで、その足裏をゆっくりとさすりだしたのだ。
これにはたまらず輝夜も足を引こうとするが、さすがは永琳、そうそう離してくれない。
「ちょ、永琳それ反則!」
「先にはじめたのは輝夜です」
抗議も受け入れられず、足裏から伝わる感覚に身を震わせる輝夜。
このままでは負けてしまう。
そう直感した輝夜は、それこそ反則技を用いることを決意した。
つかまれた足はそのまま。
片足で十分。
にやけた永琳に起死回生の一発を!
目指すは少し開いた、永琳の膝の間――。
「お師匠さまー、請求書の回収おわりましたよーって……」
絡み合った足を前に、てゐがきびすを返したのは言うまでもない。
てゐwww
てゐwww
しかしまたエロそうな光景だなw
それにしてもてゐが可愛いw
ここで俺死んだ
そしててゐwww