金の斧と銀の斧
アナタが落としたのはどっち?
ワタシは何も落としてないわ
正直者ですね
アナタには幸運が訪れるでしょう
その幸運を今すぐ斧と交換しなさい
「で?もらったのか?」
「鉄の斧をね。そのまま投げ返してやったわ。」
「随分と安い幸運だったな。どこぞの神社の賽銭箱の中身みたいだ。」
「失礼ね。」
「コレは斧に失礼した。質屋に売れば賽銭より儲かったかもな。」
「…!?」
「安いヤツだよな、ホント。」
金の斧と銀の斧
アナタが落としたのはどっち?
ワタシは斧なんかより魔道書が欲しいぜ
アナタは自分に正直ですね
ああ、落としたのはワタシが丹精込めて作った魔法石だ
「正直者だって言われたのに何ももらえなかった。」
「でしょうね。」
「やっぱりその場で拾ったのを投げ入れたのがマズかったか。」
「そういう風に、賽銭箱にも小石を入れたのね?」
「キレイな石には価値があるんだぜ。」
「今時、石で飯は食えないわ。」
「浪漫も乙女心もないやつだ。」
金のナイフと銀のナイフ
アナタが落としたのはどっち?
ワタシが落としたのは銀のナイフです
正直者には両方あげましょう
「と、いう訳なんですよ。」
「素直に衝動買いしたって言えば吸血刑で許してあげるわ。」
「安かったもので、つい。」
「そ。茶葉と等価じゃ確かに安いわね。」
「まぁまぁ。メッキされた刃物なんてそうそうないんですよ?」
「そんなの使ったらすぐボロが出るじゃない。咲夜の嘘と一緒。」
「いいんですよ。無意味さに価値があるんですから。」
「その心は?」
「ひと時の戯れであると申します。」
「乗せられていたか。」
「恐縮ながら。さ、お茶にしましょうか。」
「ん?買えなかったんじゃ?」
「ワタシが仕事を怠るとでも?」
「つまらないな。」
「でしょう?つまりそういうことです。」
「つまらない上に面白くない。今度はワタシも付いてく。」
「さ、防湿封印を施した箱から出てきた10年物の淹れ立て紅茶を召し上がれ。」
「…どっちが『オマケ』だったんだか。」
軽快さに思わず唸りました
なんとなく泉の精のイメージがひじりんだった
次も期待!
しかし泉の精ナニモンだww
いや、本当に凄いな!