蓬莱山輝夜は特にやることもない、仕事もない、いわばニートである。
ただ彼女は純粋なお姫様であるから、いろいろな技能に長けていた。ひとつに彼女は達筆だった。それと人の話を聞くことがうまかった。
輝夜は暇をもてあまして、人の悩み相談室の真似事をするようになった。
悩みがしたためられた手紙を、うどんげの薬売りとともに回収してもらい、同じくうどんげを介して返信するのである。
非常にスローペースであるが、時間が無限にある輝夜にとってはいい遊びだった。
とても綺麗な字。
端麗で、あまり感情を感じさせない線であるが、その淡白さが悩んでいる人にとってはありがたかったのかもしれない。
輝夜にとって、それはあくまで遊びだった。ただの暇つぶしにすぎなかった。
いわば、他人の人生を物語を読むように読み、そして感想を書くように返信していたに過ぎない。
それでも、心に染み入るような個性を感じさせない瑞々しい字だった。
そして、細いが柔らかな線で書かれた文字であった。
なによりも無限の時間を消費に消費つくして、何度も何度も読み解かれた手紙に対する返信は、親身になっているように感じられた。
だからわずかずつ悩みを相談する人たちは増えていった。
やがて、人の生き死にに関わるような重大な悩みを書く者も増えてきた。
輝夜はずっと変わらず、時間を尽くして、手紙を書いた。
しかし、あるとき輝夜の手紙は返信されなくなった。
八意永琳に止められたからである。仕事をして、永遠亭のために働いて欲しいと、さほど強くなく、ほんのわずかに顔をしかめて、ほんのわずかに寂しそうに、正座して姫様にもうしむけたのである。輝夜にとって、手紙を書くことは単なる遊びに過ぎなかったから、手紙を待っていてくれる人たちに悪いなと、わずかながら思いつつも、すぐにやめることができた。
そうしないと、永琳が悲しむと思ったからである。
輝夜に悩みを打ち明けて、それで返信がなかった者のうち、五人は世を儚んで自殺した。
誰からも省みられず、輝夜の手紙が最後の希望だったからである。
うどんげは、彼らが自殺したことを輝夜や永琳に知らせることはなかった。
それで、輝夜も永琳も間接的に人を殺したことに、永遠に気づくことはなかった。
深読みしようにも訳がわからない
俺にはよく意味が分からない
意味の無い文章を書くという実験でもしていたのでしょうか。
言葉にできないけどよかったです
ところで連続してこういう鬱気味な作品を投稿なさるとは、まるきゅーさんらしくないですねぇ。
こういう趣向を変えた話を書くことで、気分転換なり息抜きになって、さらにまた良い作品の執筆に繋がることを期待しております。
そもそも貴方が伝えたい事が全然作品から伝わってこない、 全くもって無駄だ