Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

学び舎二号店 人材募集中

2009/10/09 16:15:49
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 新しい学舎が作られる事が里の会合で決まった

 まあ、ぶっちゃけて言うなら

 勉強を教える前の小さな子供達をを預かる場所としてだが……

 

 おっと、自己紹介がまだだったな

 私の名前は上白沢慧音だ、里で教師をしている

 知ってるって?うむ、それなら良いが自己紹介は大切だからな

 それは置いておくとして、新たに学舎ができるのは良い…

 というか、すごくうれしいのだが

 ちょっとだけ問題点があるのも事実でな…

 困った事に、新たな学舎の先生になる人が見つからなくてなぁ

 流石の私も変身や歴史を食べる事はできるが、分身はできないからな

 ……うん、先生にもできない事ぐらいある

 そこで、今から良い人材が居ないかと思って歩いてくる所でな

 ……幻想郷も広いんだ、きっと見つかると思う

 さて、適当に歩いて行く事にするか




     ・・・





 ……むにゃむにゃ……ふぁい!?

 ね、寝てません!寝てませんよ!?

 ……はぁ、起こしてくださってありがとうございます

 えーと、お嬢様に何か用でしょうか?

 違う?それではパチュリー様……咲夜さん?それも違う

 え、私ですか?何でしょう?

 はい!?学舎の先生になってくれって?

 あははっ……いやですね~冗談きついですよ……

 私なんかが勉強を教えるなんてとてもとても……

 勉強を教えるんじゃない?小さい子供達の面倒を見てくれ?

 ……はぁ……まあ、その位なら……

 でも、なんで私なんk「メーリン!頭撫でて~」げっふぅ!?

 い、妹様……今日も元気ですね……

 頭撫でろですか?はいはい……(撫で撫で)

 あ、すいません、お話途中で途切れちゃt「めーりん!あたいも頭撫でろ~」

 はいはいチルノちゃんも(撫で撫で)

 

 えっと、それでなんで私が……えっ?これ以上ない程適任ですか?

 はあ……ですけど、私も門番の仕事が…

 ……!?お昼ごはんに昼寝付きで、おやつも出るんですか!?

 そ、そんな……お、御給金も!?

 判りました!できるだけ時間がある限りそちらの方で働かせて貰います!





     ・・・





 ……里の守護者とやらが、こんな所に何の用かしら?

 花を踏み荒らそうとするのなら力ずくでお帰り願うわよ

 ……まあ、貴方がそんな事をするはずは無いから話をさせて貰ってるけど

 あら?私に何か用事?

 へぇ……妖怪の私に言いたい事があるの?

 さあ、言って御覧なさい……つまらない事だったら消し飛ばすわよ?



 はぃ?……ごめんなさい、もう一度言ってもらえるかしら?

 ……私が?学舎の?先生に?

 うふ……うふふふっ……あははははっはははっ!
 
 はぁ…はぁ……冗談が過ぎないかしら?

 一体私が何を教えると……えっ?小さい子供達の世話?

 ど、どういう意味かしら?

 ……つ、つまり……私が小さい子供達の面倒を見ると……

 ……はっ!?じょ、冗談じゃないわ!

 わ、私は大妖怪なのよ!?こ、子供の頭を撫でたり一緒に遊んだりなんて…

 そ、そんな事誰がするものですか!

 か、帰りなさい!わ、私はこ、子供をあやすなんて

「幽香~!シロツメクサで作った冠できたからあげる~」

 あら~♪上手にできたわねメディスン

 頭撫でてあげるわね(撫で撫で)

「幽香さ~ん御飯できたよ~」

 はいはい、ちょっと待っててね~リグル~
 
 今メディと一緒にそっちに……



 ……はっ!?

 ……わ、忘れなさい……死にたくないのなら今の忘れなさい!

 お願いだから忘れて……えっ?交換条件

 あの二人を連れてきても構わないから、学舎に立て?

 くっ……わ、判ったわよ……

 ええ!行ってやろうじゃないの!畜生!

(し、しかたないわよね……えっと……こ、怖がられない方法考えないと)





     ・・・





 どちらさんだね?こんな暇な隠居人の所に姿を現す者は

 ん?半獣?……って事は、ああ里の……

 それで?この暇な私に何の用だい?

「わは~(ごろごろ)」

 よしよし……あん?宵闇の妖魔捕まえて何をしてるかって?

 ……いや、昔を懐かしんでいてねぇ

 金髪の小さい子見てたらついね……

 ははっ……昔はあの子も膝の上に乗せて撫でてやると喜んでいたものさ

 ……今じゃ、あの子も異変の解決に忙しいから

 ちっとも思い出してくれないみたいだけどね

 
 
 それで?一体なんのようだい?

 あ~……幽霊が小さい子をかどわかそうとしていたと思って助けに来た?

 そうかいそうかい……それはすまなかった……えっ?

 気が変わった?新しくできる予定の学舎で働かないかって?なんでまた?

 ……人材不足……なるほどねぇ…

 まあ、こっちはいつでも暇してるからねぇ

 いいよ、どれだけでも手伝おう

「ごろごろ~♪」
 
 ……それで?こいつ開放した方がいいかい?

 ん、それじゃあ遠慮せず、もう少し膝枕してやる事にするよ……

 あ、そうだそうだ…もう一人プロが居るからそいつにも任せた方が良い

 え~と……場所は……





     ・・・





 子守ができると聞いて歩いて来ました!

 うふふっ、こんにちわ~

 え~と、幼稚園の先生の仕事があるって聞いて

 あ、こちらだと学舎かな?

 はい!もう喜んで子供の面倒を見ます

 えっ?仕事を請けようと思った理由?

 んふふっ……実は子育て経験があるから

 はい、お母さんって呼ばれてますよ

 家の仕事と子供達ですか?

 ……聞いてくださいよ~、皆大きくなっちゃって

 誰もお母さんって呼んでくれなくなっちゃって

 もう、お母さん寂しい……

 サラちゃんもユキちゃもマイちゃんも夢子ちゃんも……

 皆、私の事お母さんって軽々しく言えないって……

 もう、最近じゃあ、ルイズちゃんアリスちゃんも帰ってこないし

 ……ご、ごめんなさい、勝手に色々しゃべっちゃって…

 えっと……採用してくれますか?

 あ、大丈夫ですか?ありがとうございます!

 それじゃあ、明日からすぐに向かいます

 うふふっ……お母さん頑張っちゃうぞ~





     ・・・





 いや~これ以上ないぐらいの大収穫だ

 まさか、こんなに適任な者が集まるとは思っていなかった

 うむ!これなら学舎の二件目も絶対にうまくいくだろう

 里の皆に無事に人材が集まった事を報告しないといけないな

 さあ、余った時間の分、寺子屋の子供達にゆっくりと勉強を教えてあげれるな

 今日は妹紅と一緒に軽く飲むか!














     ―――そして一ヵ月後

「それじゃあ皆、昼寝の時間ですよ~」
『は~い!』
「私めーりん先生の隣!」
「僕も!」
「あたしも~」
 
 子供達も赤い髪の先生の言う事を良く聞き

「はい、これが向日葵ね……こらこら、葉っぱは切れるから危ないわよ」
「向日葵綺麗~」
「せんせ~!この花は~?」
「ん~?それはねぇ……」

「幽香さん楽しそうだね」
「ぶぅ~幽香に抱きつくのは私だけだったのに~」

 傘を持った先生の傍には子供が集まり

「えんちょう先生~抱っこ~」
「膝枕~」
「はいはい…まったく…しょうがないねぇ」

 緑の髪の園長先生がやれやれと言った感じで子供達をあやし

「それじゃあ、今日は皆でホットケーキを作りましょう」
『わーい!』
「副園長せんせ~……小麦粉忘れた」
「卵忘れた」
「大丈夫よ!先生が用意してあげるから」
『うわ~!?先生すごーい!』

 銀髪の先生がどんなものでも取り出して、子供達を喜ばせていた

     ―――大成功していた



 












「ぐずっ……妹紅……私の居場所無くなっちゃたよ~」
「あ~……慧音泣かない泣かない」

 ただ一人、宿題が多い先生を除いては



 おしまい
 どうも、脇役です……

 まあ、またお母さん系の作品な訳だ……
 うん、いつものようなお話で申し訳ないと思っている
 映姫様の杓も三度までと言うしね
 言われれば頭を下げる覚悟もある

 でも、この作品を見た時、きっと皆
『この幼稚園なら俺も人生曲がる事は無かった!』
 と言う気持ちでいっぱいになったと思うんだ……
 この世知辛い世の中、こんな学校があれば自分はやっていけたと思う

 さあ、また刑務所に戻る事にするよ……




 おまけ?

 穏やかな学び舎二号店は平穏な日々を過すと思われていた
 だが、そんな平和な時間はそんなに続かない

「せ、先生!里に妖怪達の大群が!」
 
 里を囲むように大量の妖怪達が姿を現したのだ
「せんせ~……怖いよ~」
「僕達…どうなっちゃうの?」
 不安がる子供達に向かって先生達四人が頭を撫でる

「もう、限界ですね」
「……ふん…子供のお守りは……ちょっとだけ楽しかったわね」
「さて……子供達は皆、安全な場所に避難させた」
「ええっ……後は、私達が出れば良い」
 先生達四人がお互いの顔を見つめて頷く

『行こう……子供達を守る為に』

(だから……)
 紅い髪の先生の周りにオーラが出る
(願わくば……あの餓鬼達に)
 傘を持った先生の目が子供達に向けられない程鋭くなる
(この、醜い姿を見ても)
 緑髪の園長先生が寂しそうな顔で杖を構える
(どうか、泣き出さず……)
 銀髪の副園長先生の背中に六枚の羽が広げられる

『どうか……怖い我々の事を忘れてくれますように』

 
 この日、慧音一人ではどうする事もできない程
 大量の妖怪達が忽然と姿を消した
 そして、四人の先生達も里からその姿を消した

 慧音が子供達から聞くと皆口々に泣きながら
『先生達が僕達を救っていなくなった』と告げた

 この後、数十年の後、里に立派な人材が育ったと言う
 その事を聞いて、微笑む四人の姿を知るのは
 里の半獣だけだったそうな
脇役
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
なんというハートフルストーリー……

これがほんとに刑務所勤めの人が書くSSなのか……!?
2.名前が無い程度の能力削除
ひじりんが、必要だと思うんだ
3.名前が無い程度の能力削除
諏訪子さまも、必要だとおもうんですが…
4.名前が無い程度の能力削除
道徳担当:四季映姫
無理かなぁ
5.名前が無い程度の能力削除
算数には紫か藍かな・・・?
6.名前が無い程度の能力削除
是非、アリスにも!
7.名前が無い程度の能力削除
五人の先生がいる学び舎に通ってみたかったですw
8.名前が無い程度の能力削除
おまけの大量の妖怪達は母親を取り戻しに来た子供達だと思うんだ。
9.奇声を発する程度の能力削除
俺もそんな学び舎に通いたかった…。
6番さんと一緒でアリスも良いと思います!!!
10.名前が無い程度の能力削除
これは是非ともこの学舎に入園しなくてわっ

あと上のコメに対するコメで申し訳ないですけど、
アリスまでいたら神綺に群がる子供たちに嫉妬しちゃうだろーがっ!
11.名前が無い程度の能力削除
「母親」じゃないから対象外なのかもしれないが・・・
某古道具屋店主も子供の世話は上手そうな気がするんだ・・・