Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

釣瓶落とし

2009/10/06 23:09:26
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「秋の日は釣瓶落としだ」なんてよく言います。
釣瓶を井戸の中に落とす際に、急速に落ちるため、秋の日の暮れやすいことの例えとして言われるのがこの台詞です。
そして私は「釣瓶落とし」と言う妖怪です。
ここから一つの方程式が導き出されました。

「と言うことは私、秋を司ってんじゃない!?」
「何が、と言うことなのか分かんないけど多分違う。」
「ちょっとまってヤマメちゃん!おちつけ!ヤマメおちつけ!カームダウン、ミスヤマメ~。」
「いや。あんたが落ち着け。」

今ヤマメちゃんを見た瞬間、ある心理を悟ってしまった……。
彼女はヤマメ。
サケ目サケ科に属する魚であるヤマメと同じ名を分かち合う存在だ。
そのヤマメの産卵期は秋だ。
ということは……

「わかった!キスメわかっちゃった!!」
「多分何も分かってないけど聞いてあげる。」
「私たち秋姉妹だ!!!」
「よし病院に行こう。」
「ちょっと待って……。秋姉妹って地上にいたよね……。」
「そうだね。だから私たちは違うよね。」
「あれ偽物だよ!すっごい大変だよヤマメちゃん!」
「あんたの頭がすっごい大変だね。」
「いこう!偽物を退治しに!!」

そうして私たち、本物の秋姉妹は偽物の秋姉妹を退治しに地上に向かった!





☆         ☆




「こんにちは!!!」

私はキスメに連れられて人里の方へ行くとそこの畑には二人の神様がいた。
あれがきっと秋姉妹なのだろう。
そしてキスメはその二人に向かって元気に挨拶していた。

「何よあんた達は?」

ブドウの髪飾りをした帽子を被っている方の人が私たちを怪訝な表情で見てくる。

「貴様こそ何者だ!」
「いや……。あんたが先に声かけてきたんじゃない。」
「ごめん。そうだった。私は秋姉妹だ。」
「は?」

ぽかーんと口を開ける彼女。
そりゃそうだろう。
いきなり秋姉妹に向かって私は秋姉妹だなんて言う奴はいない。
と言うかキスメは秋姉妹じゃない。

「ちょっとあんたはアキシ、マイって言う名前なの?」

そりゃそう解釈するのが普通だろう……。

「いや違う。私キスメ。こっちヤマメ。」
「そ……そうよね。冗談にしてはちょっと間抜けな発想ね。いくら私たちが力の弱い神様だからってそんな適当なことを」
「私たち秋姉妹だ。」
「は?」

彼女の台詞を遮ってキスメはまた意味不明なことを言う。
今度は不思議そうな顔でこちらを見てくる。
そりゃ不思議だろう。私もわけが分からない。

「えーと……あなたたちの名字が秋なの?」

今度はおとなしそうな方の人が聞いてくる。

「違うよ。」
「じゃ……じゃぁなんで貴方たちは何で秋姉妹なの?」
「秋を司ってるから。」
「へ?」

そういうキスメの顔は自信に満ちていた。
どこから来る自信なのだろうか。

「ちょっとまってあんた。秋を司るのは私、秋穣子とお姉ちゃんの秋静葉の二人よ。なんであんたが秋を司る事になっているのよ。」

すこしイライラした声で穣子さんはキスメに言葉をぶつける。
キスメも負けじと穣子さんをにらみながら言葉を返した。

「貴方たちこそ秋を司るなんて嘘いわないでよ!貴方たちのフェイルフォールアクションはすべてお見通しよ!」
「なによフェイルフォールアクションって!適当なことを言わないで!私は豊穣を司り、お姉ちゃんは紅葉を司っている。どう考えても秋を司っているのは私たちだわ!」

相手の正論に普通に言い負かされグッとたじろぐキスメ。
というかもともと私たちは秋姉妹じゃないから言い負かされて当然だ。
そろそろキスメの悪ふざけも潮時だ。
そう思ってキスメに声をかけようとするがまだキスメは異論があるようだった。

「わ……私だって秋を司っているわよ!あれを見なさい!」

そうキスメが指を指した方向にはもうすぐ沈みそうな太陽があった。
秋になってだいぶ日が暮れるのが早くなってきたようだ。
妖怪の山の後ろへと太陽が沈んで景色はとっても綺麗であった。

しばらく見入っていてキスメの方を向くとまた彼女もその景色に見入っていた。
なぜ彼女がその方向を指さしたのか謎だがその後も太陽が山の中に消えるまで私たち四人はその景色を見ていた。









グ~~~~~

突然奇怪な音が聞こえたと思ったらキスメのおなかの鳴る音であった。

「おなかすいた。」

キスメはそう言いながらさっきの夕暮れみたいに顔を赤く染めていたる。

「じゃあさっきおいしそうな芋がとれたんですけどキスメちゃんも一緒に食べます?」

そういった静葉さんに間髪入れずに「食べる!!」といったキスメ。
そうして何故か私たち四人の焼き芋パーティーが始まった。









「なるほど……。確かに「秋の日は釣瓶落とし」と言いますね。それでキスメちゃんが秋を司るって言ったんですか。」
「ほんとすいません。キスメは時々意味の分からないことを……。」

今私たちは落ち葉に火をつけて焼いた焼き芋を食べていた。
焼いている間は三人でキスメは秋を司っていないことを説明していた。
まぁ説得のかいあってか何とか彼女も理解してくれたようだ。

「ごめんねヤマメちゃん。私たち秋姉妹じゃなかったみたい。」
「うん。それは知ってた。」
「へどさ~。」

焼き芋を頬張りながら穣子さんが言う。

「なんでヤマメさんも秋を司ってるって思ったの?」

そう。それは私も謎だった。

「いやさ!ヤマメって魚いるじゃん。ヤマメって産卵期が秋でしょ?ヤマメと同じ名を分かち合う存在のヤマメちゃんも秋を司っていると思って。」

なるほど……。
いや……何がなるほどなのか全く分からない。
しかも魚のヤマメと名を分かち合った覚えがない。

「それにヤマメちゃんはヤマメの産卵期っていう物まねがうまいし。」
「げほっげほっ」

いきなりキスメが意味不明なことを言い出してむせてしまった。
そしていつの間にか三人の目は私にそそがれていた。
静葉さんはドキドキした目で。
穣子さんはわくわくした目で。
キスメは親指をグッと立ててにっこりと笑っていた。
何故こいつは私がヤマメの産卵期の物まねができると言ったのだろうか。
わけがわからない。
……けどこの降り注ぐ熱い六つの視線。
この無茶ぶりに答えなくてはいけないのだろう。
キスメ恨むぞ……。
私は意を決して未だ誰も挑戦したことのないであろうヤマメの産卵期の物まねを私は実行した。


























「あっぴょえあっぴょえ!うまれるぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!」
キスメ「焼き芋おいしいね!」
静葉「まだいっぱいあるよ。」
穣子「ドンドンたべてね。」
ヤマメ「うぉい!!!」




キスメがヤマメを振り回している構図が理想。


ちなみに自分がやらされた一番の無茶ぶりは「イワークのハイドロポンプ」の物まねです。
普通にすべりました。
豆柴
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
ヤマメ=魚のヤマメ、と同じようにキスメ=魚のキス、と初プレイ時に思いましたw
2.名前が無い程度の能力削除
ヤマメ……強く生きろよ
3.名前が無い程度の能力削除
ヤマメが産卵期…つまりヤマメが(ry
4.名前が無い程度の能力削除
「イワークのハイドロポンプ」……なにをどうやってそれを表現するのかまったくわかりませんね
どうやったんですか?
5.名前が無い程度の能力削除
ヤマメさん……。
6.名前が無い程度の能力削除
いや、秋姉妹は豊穣と紅葉をつかさどっているんだから、
キスメが秋の夕日、ヤマメが秋の豊漁をつかさどっていても大丈夫、役割分担できている!
とか思ってしまった。
しかし、どういう状況でそんな無茶ぶりが来たんですか。
7.名前が無い程度の能力削除
あんたの頭もすっごい大変です。
とりあえずヤマメの産卵期のものまねですが、服を着てたら産卵できないと思いますのでもう少し具体的にお願いします。
8.名前が無い程度の能力削除
ヤマメェ………