Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

夜の帳の降りる頃に

2009/10/05 11:08:46
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幻想郷の日が暮れていく・・・・・
私は歌うのをやめ、準備に取り掛かる。
まずは炭をいれようと、自宅の横にある倉庫から竹炭をとりだす。
永遠亭の竹林から作った竹炭は非常にいい・・・・と思う。
まぁ、屋台の一主人が炭のうんちくをたれることはないし、また知りもしない。
ただ、肌に合うというかなんというかそういうものなのだ。
なんてことを考えながら、長すぎる竹炭は短く割り屋台の焼場に空気が通りやすいように詰めていく。

毎回のことではあるのだが、おろそかにはできない所が辛くもあるし、やりがいを感じたりもする。
今日もまたどんな客が来て、どんな話をしていくのだろうか・・・不謹慎だと思われようがこればかりは楽しみなのである。
昼間にチルノに作ってもらった氷塊を爪で細かく砕きながら火のいり具合も見ておく。
我ながら慣れたものだと満足感にちょっとだけ酔いしれてしまう。


さて、鰻の桶も準備した、そろそろ開店といきますか。
今日はどのあたりで屋台を開くか考えながら私は自身の分身のような存在である店を引く。


・伊吹萃香の場合


「月見て一杯、鰻見て一杯ってねー。」

少女のような声質とは裏腹になんとも親父臭いセリフは私の足元から聞こえた。

「アンタそこでなにやってんのよ・・・」

呆れた調子で私は問いを投げかけた

「なに、酒を楽しむのに場所はそんなに関係ないよ。それにね私はここのほうが好きなんだ」

屋台の裏側、というか地べたに腰を下ろし杯を傾けている。

「アンタがそんな所で飲んで店の評価が下がったらどうするのよ。まったく・・・」

そう言って焼場に目を戻す私の顔には微笑が浮かぶ、実は私もこの位置取りが嫌いではない。

「はいどうぞ」

差し出すはヤツメウナギの塩焼き。ちゃんとした鰻は高いのでさすがにタダではだせない。

「口の部分は硬いからね」

一言だけ注意をする。

「ありがと」

萃香はニコリと笑いそれを受け取る。

「うけとったわね。じゃ、何か対価になるような話でも聞かせてもらいましょうか」

私がそう言うと、萃香はほくそ笑み

「八目じゃ足りなくなるよ。まぁ、その前にみすちーもいっぱいどうぞ」

そうして杯を差し出すのだった。今日もまた夜が更ける・・・
はじめまして、筆犬です。
短い話ですが、こんな雰囲気いいよなーとか思いながら書いてました。
ミスティア主体の話でキャラごとに書いてみたいですね。
筆犬
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
いい雰囲気だと思います。ただ、萃香がどんな話をするのかが気になります。
2.名前が無い程度の能力削除
いいね。雰囲気が凄く素敵。
3.名前が無い程度の能力削除
誤字報告
>幻想卿
「幻想郷」ですね (東方関連SSの一番多い固有名詞の間違いです)
他のジャンルのSSでも云える事ですが固有名詞の誤字はかなりNGです
その作品をちゃんと見ていない様に見られる場合もあるのでご注意を
4.削除
>>1
なにも考えてなかったり・・・・

>>2
ありがとうございます!頑張りまうす。

>>3
誤字報告ありがとうございます。修正しましたー