Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

アリスは二人のコックさん?

2009/10/03 02:58:57
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私は料理は得意な方だ。

元々手先が器用な方だし暇つぶしにそういった本を読んだりするからだ。

私には食事を取る必要が無い。研究の合間の息抜きという奴だ。もちろん作るのが好きでないというと嘘になるのだが。
かと言って毎日作るのはさすがに面倒だ。あくまで息抜きのつもりだったのだ。なぜ私がこんな愚痴をこぼしているかというと……

「まだ出来ないの?お腹ペコペコよ」

このどこぞの神社の巫女と

「うーん上手そうな匂いがするぜ」

近くに住む魔女もどきの所為で毎日食事を作らされているからだ。
事の発端はこうだ。


魔理沙とは意外と仲がいい。実はちょっぴり好意を抱いているほどだ。
さらにぶっちゃけると実は私は巫女にも好意を寄せていたりする。
ほんと、自分がいやになるわ。そんなわけで偶に散歩に誘われたりする。

ある散歩をした日、その日は思ったより遅くなりこの際だから泊めてくれと頼まれしぶしぶと泊める羽目になったのだ。
無論魔理沙はただの魔女もどきの人間だから食事を取らなければいけない。そこで魔理沙に食べさせたのが失敗だった。

それに気付いたのはその翌日だった。夕方頃に魔理沙は巫女を連れて来て、飯を食わせろといってきたのだ。
巫女こと霊夢もいるわけなので無下に断るわけにもいかず、またしぶしぶと食事を食べさせる事になる。


次の日もそのまた次の日も魔理沙と霊夢は来た。そして今に至る……と。

「はいどうぞ。いい加減に私の家にご飯を集りに来るのはやめてよ。正直迷惑なのよ」

ため息混じりに食器を並べつつ文句を言う。しかしこれが無駄なのは経験で分かる。こいつらは結構自己中心的なのだ。

「アリスが迷惑を被るだけで私たちは美味しいご飯が食べられる。デメリット無しのハイリターン。すばらしいわ」

霊夢はこういった感じだし魔理沙はというと

「本当に迷惑だったら実力行使なりなんなりしてる筈だぜ。そんな事はいいから早く食べようぜ」

あんたら二人相手にたった一人で向かってくのは私じゃ無理だって言うのを知っててこう言う。どうせ私を倒した後また居座るのだろう。

「「いただきます」」

礼儀知らずなのか礼儀正しいのか合掌だけは行っている。食材への感謝の印ね。皆はちゃんとやってるかしら?
って誰に言ってるのかしらね。

「ん~やっぱり上手いなぁ。アリスはきっといい嫁さんになるぜ」
「お世辞はいいわよ。食べたらとっとと帰ってよ」
「貰い手がいないわね」

こうやってくだらない談笑を1時間くらいした後二人は帰っていく。
だがしかし今日は違った。何かもじもじしているしなぜか帰ろうと言い出さない。

「どうしたの?二人とも……トイレならあっちよ」

なぜか二人ともにはたかれた。

「何すんのよ。ご飯食べさせたのに殴られるなんてさすがに私も怒るわよ」
「今日は泊まっていくわ」
「私も泊まっていくぜ」
「そう、それはとても嬉しい事なんだけど……ベッドがねぇ。残念ねぇ。ほんと。こないだ一つ古いの捨てちゃって一つしかないのよ。いやー残念だわ」
「私は細い方よ」
「私もだぜ」

体型の話なんかしてねーよ。
いいから帰れっつってんだろボケが。

とは口が裂けてもいえない。家がなくなってしまっては困る。

「アリスも細いな。よし、ぜんぜん大丈夫だな」
「何がよ」
「アリスのベッド広いじゃない。3人くらい入るわ」

あんたらどんだけずうずうしいんだ……。確かにぴったり密着していれば入るかもしれない。
が、勘弁して欲しい。意識してたぶん寝られない。

「目的が分からない。自分の家に帰りなさいよ。たいして時間かからないでしょ」
「あのねぇ。めんどくさいから泊まるんじゃないわよ。泊まりたいから泊めてっていってるの。ていうか泊まるっていってるの」
「迷惑掛けてばかりじゃ悪いからな。恩返ししたいんだぜ」
「本人が拒否してるんだからそんな恩の押し売りは勘弁してよ。第一なんで泊まる事が恩を返す事になるのよ。」
「お風呂入りましょうよ。こんな議論してても決定は覆らないし時間の無駄だわ」
「そうだな、とっとと風呂に入ろうぜ」
「ちょっ、あんた達二人で一緒に入るつもり?」
「何言ってんだよ。アリスも一緒に入るんだよ」
「ええ!?家の風呂はそんなに広くは……」
「私は細い方よ?」
「もう、わかったわよ!!」

それで私は一緒に風呂に入らなければ行けなくなったのだが、ここで思い出して欲しい。私は二人に好意を抱いている。興奮しないほうがおかしい訳で。
でもやっぱり皆でお風呂に入ったりするのは楽しいわけで。
変な空気にならないように隅っこの方を見ていたらとんでもない会話がなされていた。

「じゃあジャンケンに勝った私が前で」
「ジャンケンに負けた私がアリスの後ろを洗うわけか。畜生、チョキを出しておけば……」
「ちょっと!洗わせないわよ?前を洗うってどんだけセクハラなのよ」
「何言ってんだよジャンケンに参加しなかったアリスにアリスの体を洗う権利は無いぜ」
「アリスは髪でも洗ってなさい。敵前逃亡兵にはちょうどいいわ」

霊夢を抑えると後ろの色んなところを洗われて、魔理沙をガードすると前の色んなところを洗われて。
疲れ果てた頃には私の体はピカピカだったが私の髪はびちゃびちゃに濡れただけだった。
髪を洗い終わるまで止めてくれないらしく二人は更に石鹸を手にこすり付けている。急いで髪を洗おうと両手を挙げたが最後。前から後ろから。

「ふー疲れたなぁ。でもぴかぴかだぜ」
「そうね、ていうか若干狭いわね。そっちもっと詰めなさいよ」
「そっちこそ詰めろよ。私だって狭いんだぜ」

精魂尽き果ててぐてーとなってる私にぐいぐいと体を押し付けてくる。霊夢と魔理沙に挟まれている私はただただ狭かった。


風呂から上がると私が髪を拭いていると前から後ろから。て、ちょっと魔理沙。それアンタがさっき体拭いてた奴じゃない。若干湿ってて気持ち悪いじゃない。
魔理沙と霊夢は私よりも若干背が低いため私の服を貸すとぶかぶかになってしまった。そのため下着だけ貸してその姿で寝ることになった。
私は自分の服なのでピッタリなのだがなぜか私も下着のみで寝ることになる。魔理沙いわく不公平らしい、そういう問題か?

かくして私は下着姿で密着して布団に入る事になった。とりあえず歯磨きをして寝る準備をしようと思って歯磨きを始めたところで思い出した。
もう二つ必要な事を。引き出しの中から二つ取り出し二人に見せながら言う。

「ちゃんと歯を磨きなさいよ」
「もう洗ったわよ」
「え?歯ブラシは?無かったでしょ?」
「ははは、古いギャグね。頭にメガネ載せたままメガネメガネ~って探すっていう奴ね」
「私が今手に持ってるのは引き出しから出した奴で袋があいていない奴よ?」
「私たちが使った歯ブラシはお前が今銜えているじゃないか」
OH、間接キッス……ってレベルじゃねぇぞ、間接ディープキスじゃないか。
そう思うと散々口内を蹂躙した歯ブラシが急にいやらしいものに見えてきたので今日はもう止めた。

「なんか今日は疲れたしいろいろと失った気がするわ。もう寝るからもうちょっとよって頂戴」
「本当に失うのは今からじゃない」
「ちょっ馬鹿っ霊夢!!!」
「なんか凄~く嫌な予感がするんだけど逃げた方がよさげ?」
「私たちから逃げ切りたければ服を着る時間は無いわよ?観念しなさい」

うわー、どストレート。やる気だよこの人。確実に奪う気だよ。どうしよう、嬉しい?いや嬉しくない。ていうかジャンケン始めたよこの人たち。

「やたっ、今度は私が前な。うししし」
「ちぇっ、私は後ろかぁ」
「まってよ!!何さっきのノリで決めようとしてるのよ!!」
「観念しなさい。別に私たちのこと嫌いじゃないんでしょ?」
「うっ、確かにそりゃあ……」
「へへへ、私たちは好きだぜ。半分こに出来ないから共有しようってことで合意したんだが……。お前にとっても両手に花だろ?」

確かに私は二人とも好きだしどっちか選べって言われたら選べないだろう。はー、と深いため息をついた。

「アリスの癖。しぶしぶながらも合意するときは必ずため息をつくわ」
「合意したってことでいいらしいな」
「か、勘弁してよー」
「大丈夫、私細い方だから」
「私もだぜ」
「今は関係ないでしょーが」


「うふふ、指の話よ」
次の日からも二人はご飯を食べに来たし週何度かは泊まるようになった。
この三人が協力するようになったので幻想郷の異変が激減したのは言うまでも無い。


おつかれさま。これを読んだ貴方の感想を当ててあげましょう。

誰が喋ってるのかが分かりにくい。

ふむ、すまない。アリスの受けが好きなんだ。霊夢の登場が必要だったんだ。
えっちぃ表現は避けたつもりです。読んで頂き有難う御座います。皆さんに楽しんでいただけたら幸いです。
yukimura
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
こんな作品で人を楽しませようったって・・・
釣られるのは俺ぐらいだぜ!
ちくしょう、アリス可愛いっ
2.名前が無い程度の能力削除
おい!本編はどこだ!?
一番肝心なところが書かれていないじゃないか!
3.名前が無い程度の能力削除
こういうの…嫌いじゃないぜ…
4.名前が無い程度の能力削除
女の子達が仲良くしてるのを見るだけで幸せになれる
つまり氏は最高
5.名前が無い程度の能力削除
いいなぁ、なんかこういう空間好きだわー
6.名前が無い程度の能力削除
幸せになった。
さて、本編を探しに行くとするか。
7.奇声を発する程度の能力削除
下着のみ…だと…。
幸せになりました!
8.名前が無い程度の能力削除
み な ぎ っ て き た!!

・・・って終わり!?
9.神風 星羅削除
指かぁ…機械(大人の)使いそうなのに意外に魔理沙とか持ってそう、そして「今夜は3Pだ!オールでいくぜ!」っていってそうだなw
10.神風 星羅削除
指かぁ…機械(大人の)使いそうなのに意外に魔理沙とか持ってそう、そして「今夜は3Pだ!オールでいくぜ!」っていってそうだなw