「YO♪YO♪私の名前は四季映姫♪裁くぜ、生き方、死に方、ヤマザナドゥ♪」
仕事が終わり、いつも通りに私は四季様にその報告をしようと彼女の仕事場に赴いたのだが、四季様が変な歌を歌いながらノリノリで手を上下にしながらリズムを刻んでいた。
「職業、最強、通称、えんま♪」
「あのー四季様……?」
「えんまはさわやかいいもんだ♪」
呼んでみたのだがノリノリで歌いながらまったくこちらに気付かない。
手の動きもよりいっそう激しくリズムを刻む。
その姿がとても可愛らしかったが、いつまでも見てるわけにはいかないだろう。
声を張り上げてもう一度彼女の名前を呼ぶ。
「四季様ぁ!!!」
「はひゃわぁ!!!てっぇ……!!!」
ノリノリで歌ってた所に突然私の声がかかったので彼女はびっくりして舌を噛んだようだ。
涙目でこちらを見つめてくる。
「にゃ……にゃぁこみゃち!い……いちゅから……!!」
「生き方、死に方、ヤマザナドゥ♪あたりからですかね。」
「―――!!!!」
私の返答を聞いた四季様の顔が一気に紅潮する。
恥ずかしいなら仕事場で変なことしなきゃ良いのに……。
この人はどっか抜けているなと改めて思う。
「で……四季様は何をしていらしたんですか?」
「しょ……!しょれはでちゅね!!」
「あ……舌の痛みが無くなってからで良いです。お……落ち着いてください。」
「ラップ?」
「はい!この間とても立派に善行を積んだ人間の幽霊が来まして……」
その善行を積んだという人間の幽霊、何とか牧師って奴は相手への話し方に長けた人間だったらしい。
「で、その方に相手に伝わりやすいように話しをするにはどのようにすればいいのか聞いてみたんです。」
「四季様も人から教授を受けたりするんですね。」
「当たり前です。私も完璧ではありません。今の説教の方法が間違っているとは思いませんが、相手にしっかりと伝わらないときもあります。だからもっとしっかり相手に私の言葉を伝えたいんです!」
あぁなんてこの人は立派な人なんだろうと思う。
説教は自分の趣味だとか言っていたりするが、やはり相手のことをしっかり考えていての行動だったのだ。
彼女の説教を煩わしく思う幻想郷の奴らに今の言葉を伝えたい。
まぁそんなこと言った程度で変わるような奴らじゃないが……。
「で……ラップですか?」
「はい。彼もこのラップをヒントにしながらスピーチなどを行ったらしいです。だから私もこのラップを使ってよりよい説教を行っていきたいです。」
ラップで説教かぁ……。確かに普通の説教よりは聞いていてつらくないし、聞く気にもなりそうだ。
しかし……。
「……ぷふぅ」
「どうしました小町?ニヤニヤして?」
「い……いえ。なんでも……。」
私はさっきのノリノリの四季様を思い出していた。
あれはもう可愛らしすぎて笑えてしまうのだ。
他のやつらもきっと笑ってしまう。
黒白魔法使いがこれを見た日には笑い転げて死んでしまうだろう。
さっきから必死に笑いをこらえてる私をみて怪訝な顔をしていた四季様だが、ふと何かを思いついたような顔をする。
「どうしました四季様?」
「あ……あのですね!」
すると四季様は一枚の紙を取り出した。
「なんですかそれ?」
「じ……実は小町用の説教ラップを作ってきたんです!」
「へ……?」
「聞きたいですか?聞きたいですよね??」
期待と少しの不安がまざった顔で聞いてくる。
これは聞いて欲しいのだろう。
私もとても聞きたい。しかし私はそれを聞いて笑いを堪えることができるのだろうか?
否……堪えなきゃいけないのだ!
「わ……わかりました。」
「ほ……ほんとですか!じゃ……じゃぁいきますよ!」
すると両手を前にかまえ、少し足を開き歌う準備をする四季様。
もうこの時点で私はかなり限界にきていた。
「YO♪YO♪小町♪」
手でリズムを刻みながら、エサを親鳥にもらうヒナのように口をとがらせて歌い出す四季様。
なんという破壊力だ……。
「小町、死に神、放し飼い♪距離は、確かに自由自在♪」
「けど小町はさぼる野郎、そしたらいつも私過労♪私は困る、転がる、咽び泣く♪」
「それにお金を稼がない♪効率わるいし儲からない♪」
「だからもっと働いて♪そじゃなきゃ年は越せないぜ♪」
「いえあぁー♪」
「…………。」
「ど……どうでしたか小町?」
どうもこうも……。
可愛すぎるだろぉぉぉぉぉぉ!!!
あぁもう駄目!笑っちゃうよ!
けど必死に堪えながら言葉を絞り出す。
「え……えぇ……とても良かったですよ。わ……私はまじめに働きたくなりました。」
「ほ……ほんとですか!」
ぱぁっと顔を輝かせる四季様。
「じゃ……じゃぁ地上に行って早速ラップで説教しに行ってきます!」
「え……!?あっちょっと!!」
「いってきまーす!」
四季様は私の話しをまたっく聞かずニコニコしながら地上に向かっていった。
…………。
四季様が帰ってきたときのために酒屋に予約を入れとこう……。多分落ち込んでかえってくるだろうから……。
仕事が終わり、いつも通りに私は四季様にその報告をしようと彼女の仕事場に赴いたのだが、四季様が変な歌を歌いながらノリノリで手を上下にしながらリズムを刻んでいた。
「職業、最強、通称、えんま♪」
「あのー四季様……?」
「えんまはさわやかいいもんだ♪」
呼んでみたのだがノリノリで歌いながらまったくこちらに気付かない。
手の動きもよりいっそう激しくリズムを刻む。
その姿がとても可愛らしかったが、いつまでも見てるわけにはいかないだろう。
声を張り上げてもう一度彼女の名前を呼ぶ。
「四季様ぁ!!!」
「はひゃわぁ!!!てっぇ……!!!」
ノリノリで歌ってた所に突然私の声がかかったので彼女はびっくりして舌を噛んだようだ。
涙目でこちらを見つめてくる。
「にゃ……にゃぁこみゃち!い……いちゅから……!!」
「生き方、死に方、ヤマザナドゥ♪あたりからですかね。」
「―――!!!!」
私の返答を聞いた四季様の顔が一気に紅潮する。
恥ずかしいなら仕事場で変なことしなきゃ良いのに……。
この人はどっか抜けているなと改めて思う。
「で……四季様は何をしていらしたんですか?」
「しょ……!しょれはでちゅね!!」
「あ……舌の痛みが無くなってからで良いです。お……落ち着いてください。」
「ラップ?」
「はい!この間とても立派に善行を積んだ人間の幽霊が来まして……」
その善行を積んだという人間の幽霊、何とか牧師って奴は相手への話し方に長けた人間だったらしい。
「で、その方に相手に伝わりやすいように話しをするにはどのようにすればいいのか聞いてみたんです。」
「四季様も人から教授を受けたりするんですね。」
「当たり前です。私も完璧ではありません。今の説教の方法が間違っているとは思いませんが、相手にしっかりと伝わらないときもあります。だからもっとしっかり相手に私の言葉を伝えたいんです!」
あぁなんてこの人は立派な人なんだろうと思う。
説教は自分の趣味だとか言っていたりするが、やはり相手のことをしっかり考えていての行動だったのだ。
彼女の説教を煩わしく思う幻想郷の奴らに今の言葉を伝えたい。
まぁそんなこと言った程度で変わるような奴らじゃないが……。
「で……ラップですか?」
「はい。彼もこのラップをヒントにしながらスピーチなどを行ったらしいです。だから私もこのラップを使ってよりよい説教を行っていきたいです。」
ラップで説教かぁ……。確かに普通の説教よりは聞いていてつらくないし、聞く気にもなりそうだ。
しかし……。
「……ぷふぅ」
「どうしました小町?ニヤニヤして?」
「い……いえ。なんでも……。」
私はさっきのノリノリの四季様を思い出していた。
あれはもう可愛らしすぎて笑えてしまうのだ。
他のやつらもきっと笑ってしまう。
黒白魔法使いがこれを見た日には笑い転げて死んでしまうだろう。
さっきから必死に笑いをこらえてる私をみて怪訝な顔をしていた四季様だが、ふと何かを思いついたような顔をする。
「どうしました四季様?」
「あ……あのですね!」
すると四季様は一枚の紙を取り出した。
「なんですかそれ?」
「じ……実は小町用の説教ラップを作ってきたんです!」
「へ……?」
「聞きたいですか?聞きたいですよね??」
期待と少しの不安がまざった顔で聞いてくる。
これは聞いて欲しいのだろう。
私もとても聞きたい。しかし私はそれを聞いて笑いを堪えることができるのだろうか?
否……堪えなきゃいけないのだ!
「わ……わかりました。」
「ほ……ほんとですか!じゃ……じゃぁいきますよ!」
すると両手を前にかまえ、少し足を開き歌う準備をする四季様。
もうこの時点で私はかなり限界にきていた。
「YO♪YO♪小町♪」
手でリズムを刻みながら、エサを親鳥にもらうヒナのように口をとがらせて歌い出す四季様。
なんという破壊力だ……。
「小町、死に神、放し飼い♪距離は、確かに自由自在♪」
「けど小町はさぼる野郎、そしたらいつも私過労♪私は困る、転がる、咽び泣く♪」
「それにお金を稼がない♪効率わるいし儲からない♪」
「だからもっと働いて♪そじゃなきゃ年は越せないぜ♪」
「いえあぁー♪」
「…………。」
「ど……どうでしたか小町?」
どうもこうも……。
可愛すぎるだろぉぉぉぉぉぉ!!!
あぁもう駄目!笑っちゃうよ!
けど必死に堪えながら言葉を絞り出す。
「え……えぇ……とても良かったですよ。わ……私はまじめに働きたくなりました。」
「ほ……ほんとですか!」
ぱぁっと顔を輝かせる四季様。
「じゃ……じゃぁ地上に行って早速ラップで説教しに行ってきます!」
「え……!?あっちょっと!!」
「いってきまーす!」
四季様は私の話しをまたっく聞かずニコニコしながら地上に向かっていった。
…………。
四季様が帰ってきたときのために酒屋に予約を入れとこう……。多分落ち込んでかえってくるだろうから……。
ラップてのはその真意を言葉に包み隠すもので決して真面目な説教などには(クドクド……。
牧師はキング牧師ですか?立派な牧師と言えばこの人しか浮かばなかったのですが…
なんだかんだで小町のスルースキルが高い。ラップの内容は結構心に苦しい物があると思うんだがw
マルコムXが妙に豆知識でした。