「ホウラーイ」
蓬莱人形はイライラしていた
今日一日、自分の主であるアリスと過すはずだったのだが
かの悪名高い魔法使いである霧雨魔理沙に連れ去られたのだ
「ホウッ!ライッ!」
それならいつもの事だが
蓬莱人形一人だけが家の警護の名目で残されたのだ
(本当ナラ、アリスト一日一緒ダッタノニ…畜生、魔理沙メ!)
「首吊ルゾー!」
仕方なく、私は家に一人残されたのだが
このイライラを収める事はなかなかできない
そんな時、頭の中にイライラを発散させる方法を思いついた
(ソウダ、久ブリニ『アレ』ヤロウ)
思い立ったら即行動、急いで準備を始める
(置イテ行ッタアリスニモ、コノイライラヲ解ッテ貰ウンダ!)
だから、後片付けの事等も知らない!
悪いのは連れて行ってくれなかったアリスと
うれしそうにアリスを連れて行った魔理沙だもの
(ホウライ!悪クナイ!)
・・・
「ヨシ、準備出来タ」
私達人形にとって大きめのテーブルの上
その上に、準備を整えると背中に担いで居た物を降ろす
(今コソ!コノ愛用武器『羅威武螺』ノ封印ヲ開放スル時!)
中に入っているのは愛用の12の武器
久振りに取り出して、錆が無いかを確かめる
(ン、一点ノ曇リモ無シ……)
「香霖堂ノ店主……良イ仕事スル」
アリスと一緒に香霖堂に行った時に
筆談で書いてお願いした代物
代償はその日一日香霖堂のマスコットだったが
(マア、アノ御店デ一日座ッテタダケダッタケド)
全ての武器の点検を終えると
その中から『大剣』を取り出して
「ホウラーイ!」
テーブルの上に準備していた丸い物を一気に叩ききる
(兜割リ!)
叩ききられ、半分にされた物に対して
更に精密な一撃を加えていく
(袈裟懸!胴切リ!逆袈裟!)
無駄の無い動きで、あっという間に丸い物体が細かく砕かれると
「次!」
手にしていた『大剣』を地面に放り投げると
別の武器である『棍棒』を手に取り
丸い物とは別に準備がしてあった物に対して
「痛恨ノ一撃!」
その棍を叩きつけ始める
「ホウラーイ!ホウラーイ!」
棍を振るう手に一切の緩みを感じずに
何かに取り付かれたように、叩きつけ続ける
暫くの間、蓬莱人形が棍を振うと
「ヨシ!次!」
その掛け声と共に、手にしていた棍棒を大剣と同じく投げて
片手で持てる『刀』を使い
「食ラエ!ホウラーイストラッシュ!」
目の前のオブジェに真空波を飛ばして小さく切りさき
『ナックル』を手にはめると
「ホラホラホラホラホラ~!モウ一丁!」
地面に用意してある白いオブジェに連続して殴りかかり
『槍』を手に持って
「覇極流!千峰塵!」
高速の突きをオブジェに叩き込む
また別の武器を取り出して、休むことなく武器を振るい続ける
その姿はまるで演舞を踊っているようであり
怒りを思いっきり発散しているみたいでもあった
そして、蓬莱人形が全ての武器を振るい終えると
「フウ……スッキリシタ~」
肩で息をして、額の汗を拭う真似をした蓬莱人形が
満足気にテーブルの上で倒れた
久しぶりに全力で武器を振るい続けた代償として
アリスから供給された魔力がかなり減っている
だが、その代わりに自分の怒り発散させる事はできた
時間もかなり経ってしまっているし
(アリスの魔力が近い)
どうやら、近くまでアリスが来ているみたいだった
(疲レタカラ……チョット寝ヨウ……)
全身の魔力の渇望と、アリスが帰ってくる安心感から
(オヤスミ)
蓬莱人形はそのまま目を閉じた
・・・
アリスが自分の家に帰ると
部屋の中のテーブルの上が散らかっていて
その真ん中で、家のお留守番をまかせていた蓬莱人形が倒れていた
幸い、誰かにやられたようではないので安心したが
「一体なにがあったのかしら?」
アリスが不思議に思いながらテーブルの上を片付ける
そして、台所に向かった時
「あら……」
蓬莱人形がテーブルの上を散らかした理由が置いてあった
「珍しい物を作ったみたいね……」
アリスがそれを手に取ると一口頬張り
「あっ、美味しい……」
思わず手にした『肉まん』に舌鼓をうった
後に、人気の一品になる
『蓬莱の肉まん』が作られる切欠になった出来事であった
なお、いつ出来るかはわからないので
『幻の肉まん』とも伝えられて
幻想郷中がそれを捜し求める事になるのはまた別のお話
蓬莱人形はイライラしていた
今日一日、自分の主であるアリスと過すはずだったのだが
かの悪名高い魔法使いである霧雨魔理沙に連れ去られたのだ
「ホウッ!ライッ!」
それならいつもの事だが
蓬莱人形一人だけが家の警護の名目で残されたのだ
(本当ナラ、アリスト一日一緒ダッタノニ…畜生、魔理沙メ!)
「首吊ルゾー!」
仕方なく、私は家に一人残されたのだが
このイライラを収める事はなかなかできない
そんな時、頭の中にイライラを発散させる方法を思いついた
(ソウダ、久ブリニ『アレ』ヤロウ)
思い立ったら即行動、急いで準備を始める
(置イテ行ッタアリスニモ、コノイライラヲ解ッテ貰ウンダ!)
だから、後片付けの事等も知らない!
悪いのは連れて行ってくれなかったアリスと
うれしそうにアリスを連れて行った魔理沙だもの
(ホウライ!悪クナイ!)
・・・
「ヨシ、準備出来タ」
私達人形にとって大きめのテーブルの上
その上に、準備を整えると背中に担いで居た物を降ろす
(今コソ!コノ愛用武器『羅威武螺』ノ封印ヲ開放スル時!)
中に入っているのは愛用の12の武器
久振りに取り出して、錆が無いかを確かめる
(ン、一点ノ曇リモ無シ……)
「香霖堂ノ店主……良イ仕事スル」
アリスと一緒に香霖堂に行った時に
筆談で書いてお願いした代物
代償はその日一日香霖堂のマスコットだったが
(マア、アノ御店デ一日座ッテタダケダッタケド)
全ての武器の点検を終えると
その中から『大剣』を取り出して
「ホウラーイ!」
テーブルの上に準備していた丸い物を一気に叩ききる
(兜割リ!)
叩ききられ、半分にされた物に対して
更に精密な一撃を加えていく
(袈裟懸!胴切リ!逆袈裟!)
無駄の無い動きで、あっという間に丸い物体が細かく砕かれると
「次!」
手にしていた『大剣』を地面に放り投げると
別の武器である『棍棒』を手に取り
丸い物とは別に準備がしてあった物に対して
「痛恨ノ一撃!」
その棍を叩きつけ始める
「ホウラーイ!ホウラーイ!」
棍を振るう手に一切の緩みを感じずに
何かに取り付かれたように、叩きつけ続ける
暫くの間、蓬莱人形が棍を振うと
「ヨシ!次!」
その掛け声と共に、手にしていた棍棒を大剣と同じく投げて
片手で持てる『刀』を使い
「食ラエ!ホウラーイストラッシュ!」
目の前のオブジェに真空波を飛ばして小さく切りさき
『ナックル』を手にはめると
「ホラホラホラホラホラ~!モウ一丁!」
地面に用意してある白いオブジェに連続して殴りかかり
『槍』を手に持って
「覇極流!千峰塵!」
高速の突きをオブジェに叩き込む
また別の武器を取り出して、休むことなく武器を振るい続ける
その姿はまるで演舞を踊っているようであり
怒りを思いっきり発散しているみたいでもあった
そして、蓬莱人形が全ての武器を振るい終えると
「フウ……スッキリシタ~」
肩で息をして、額の汗を拭う真似をした蓬莱人形が
満足気にテーブルの上で倒れた
久しぶりに全力で武器を振るい続けた代償として
アリスから供給された魔力がかなり減っている
だが、その代わりに自分の怒り発散させる事はできた
時間もかなり経ってしまっているし
(アリスの魔力が近い)
どうやら、近くまでアリスが来ているみたいだった
(疲レタカラ……チョット寝ヨウ……)
全身の魔力の渇望と、アリスが帰ってくる安心感から
(オヤスミ)
蓬莱人形はそのまま目を閉じた
・・・
アリスが自分の家に帰ると
部屋の中のテーブルの上が散らかっていて
その真ん中で、家のお留守番をまかせていた蓬莱人形が倒れていた
幸い、誰かにやられたようではないので安心したが
「一体なにがあったのかしら?」
アリスが不思議に思いながらテーブルの上を片付ける
そして、台所に向かった時
「あら……」
蓬莱人形がテーブルの上を散らかした理由が置いてあった
「珍しい物を作ったみたいね……」
アリスがそれを手に取ると一口頬張り
「あっ、美味しい……」
思わず手にした『肉まん』に舌鼓をうった
後に、人気の一品になる
『蓬莱の肉まん』が作られる切欠になった出来事であった
なお、いつ出来るかはわからないので
『幻の肉まん』とも伝えられて
幻想郷中がそれを捜し求める事になるのはまた別のお話
隠居めっちゃ期待してますよー
三ボス史と隠居話待ってますよ~忘れてないです
忘れているはずがあろうか!さあ、早く隠居の続き!続きを!
肉まん好きとして、その幻の肉まんは食べたい。
ってことは、魔理沙とアリスがイチャイチャしていればいいのか(ピチューン
隠居楽しみにしてるからね!
一心不乱に中華まん作ってる蓬莱かわいいよかわいいよ。
三ボス史も隠居も忘れる訳無いじゃないですか!
書いて下さるのをどれだけ首を長くして待っている事か…
楽しみにしてますよ~
何か作ってたなんてカケラも思いつきませなんだ。\551ホウラーイ/
三ボス史、隠居シリーズ
むしろ忘れる度に読みに来てましたよ。ぜひとも!
…ところで、いまだに代理店長の続きを待ってるぼくは異端なのでしょうか…?
豚まんや!
どっちでもいいか、蓬莱が可愛いのだから……
隠居、刮目して待ってますぜ。
ストレスを発散しつつも、作るのはお腹を空かして帰ってくるアリスのための肉まん。
蓬莱、ホンマええ子やぁ~。
火炎放射器みたいなものもあったのかな
隠居シリーズや三ボス志もそうですが、特命門番長やバカルテットシリーズも待っていますよ。
需要は…ここにある!
蓬莱かわいいなぁ…