――――××××年△月□日。射命丸文記す。
彼女、ミスティア・ローレライが消息を絶ったのは季節外れの花事件も終えてしばらく経った頃だった。
別に鳥妖怪の一匹や二匹居なくなっても大した事件ではないのだが、彼女が失踪の前に私に言った言葉が気に掛かる。
「奴が・・・今日も奴が見てる!奴が朝から晩までずっと私を見てるのよ!!」
彼女の怯え方は常軌を逸しており、その衰弱っぷりは文章では書き表せないほどであった。
そして、私はとうとう気付いた。彼女が何に怯えていたのか。
失踪の前の数週間の間に彼女を撮った写真。その全てに私が予期していなかった『ある物』が写っていたのだ。
―――――――――「@」
そう、彼女は黒ぶちメガネをかけたカーネル・サン○ースに怯えていたわけではない。
ましてや、ケント・デ○カットに怯えていたわけでもない。というか、デリ○ットはチキンに関係無い。
彼女が真に怯えていた対象を知った時、私の脳裏にとある人物の顔が浮かんだ。
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そうだ。そうなのだ。彼女が言っていた『奴』と言うのはすなわち@だったのだ。
「雀は小骨が多くて嫌いなの。」
奴のそんな発言はでたらめだった。奴は小骨なんて気にしない。
何らかの理由で極限状態まで空腹になった奴は彼女を、ミスティアを骨ごとバリボリと・・・・・・。
幻想郷に住む妖怪の中で比較的美味であろう生き物が彼女だったのだ。
蟲、氷、そーなのかー、中国、人間、ワーハクタク、魔女、吸血鬼、そしてウサギと鳥。
ガラガラヘビがやってくるどころの騒ぎじゃない。奴はロクに味わいもしないくせにグルメ気取りなのだ。
と、するならば。次に狙われるのは永遠亭に住む二匹のウサギ達だろう。実に哀れなことだ。
しかし、その時私の頭を嫌な予感がよぎった。けれど、私はそれをわざと感じないようにしていたのだ。それを認めたくなかったから。
そして今、完全に手遅れになった時にやっと私はそれを認めた。
そう・・・私の背中にも羽が生えたりしているのだ・・・・・・。
奴は恐らく幻想郷で一番頭が弱い。時折鋭い所を見せるが、普段の奴の脳内は「@」の紋章に恥じない春っぷりだ。
きっと、そうきっと・・・・・・。
奴は鳥と天狗を区別できていない!むしろ、私の背中を見ては手羽先の味を想像していたに違いないわ!!
この推理も単なる私の妄想かもしれない。いや、妄想であってくれたならそれでいい。
ああ、まるでキバ○シになった気分だ。単なる妄想をも理に適った推理のように考えてしまう。
けれど、例え真実がわかった所で私にはもう時間は残されていない。
ここ二週間の間に撮った写真全てに、再び「@」が写り始めたのだ。そう、被写体に関わりなく全ての写真に。
ああ、もう駄目だ。足音こそしないが、奴が徐々に私に迫って来ているのがわかる。
結局私は自分の推理が正しかったのかを確かめる術もなく、奴に消されてしまうのだ。
どうかこれを読んだあなた。
「@」に消されることなく、真相を解き明かしてください。
それだけが、私の願いです。
よすずめのなく頃に
だから私は何も言わない。私は貴方に何も言わない。
だがしかし、貴方は私のロックでパンクでふぁにーなハートに火をつけた。
さぁ、語り合おう。主に拳と拳で。
ゆゆ様はほんとはカッコイイんだぞー。
幽々子ファンのハートに色んな意味で火を付けるのは覚悟の上さ。
さあ、拳で語り合おう。オレは香霖堂の裏でYOUを待ってるぜ!ww
いや、ゆゆ様が格好良いのは解りますよ。特に永夜抄とか。
けど・・・、人間最初のイメージは結構大事だと思うなww幽霊だけどwww