Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

とある同盟

2006/03/20 01:58:13
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「私は貧乳を止めるぞREIMUー!!!!」
「どうぞご勝手に」
「反応冷た!」
なんだか知らないが勝手に叫んで勝手に反応を期待していた魔理沙が霊夢に冷たくあしらわれた。
「突然叫ぶのはいいけど意味が分からないのよ」
「いやな・・・私って貧乳だろ?」
「まあそうね」
魔理沙の胸を例えるならば・・・まな板以外言いようが無い。
「グサッ・・・少しは慰めてくれても・・・っとそんなことはどうでもいい。とにかく貧乳から脱出したいのだ」
「ふ~ん・・・」
我関せずとお茶をすする霊夢。
「お前も悔しくないのか!?幻想郷にはタユンタユンとかプルンプルンとかバインバインなんて擬音がする奴らが居るのに私達の擬音ときたらツルペタストーンだぞツルペタストーン!!」
擬音を強調して悔しさを具体的に伝えようとする魔理沙。
「ふ~ん・・・」
ズズ~ッと再びお茶をすする霊夢。
完全に無視される形になった魔理沙はただむなしく涙する。
「お・・・お前は悔しくないのか!胸が無い事が辛くないのか!」
「はぁ~・・・てっきり魔理沙は気がついていたものとばかり思っていたんだけど・・・」
霊夢は飲むお茶が無くなった為にようやく湯のみを置く。
「私って巫女よね?」
「ああ・・・大分怠け者で巫女らしくないが一応巫女だ」
スカーン!!
「ぬぁ~!!針が!針が私の頭にぃ!!」
余計な事を口走った魔理沙の頭に針が突き刺さった。
「兎に角、巫女の仕事は妖怪退治で私は符と針を使ってるわね?」
「ああ・・・」
学習した魔理沙は今度は言いたい事を堪える。
スカーン!!
「再び針が私の頭にぃ!!何も言って無いのにぃ!!」
「顔が如実に訴えてたわよ!」
嘘をつくのは得意だが隠し事が下手な魔理沙だった。
「でね、符や針を投げる時に胸があると邪魔だからサラシ巻いて押しつぶしてるのよ」
「なぬ!?」
一瞬我耳を疑う魔理沙。
「証拠を見せろー!!」
「きゃー!!」
霊夢に飛び掛り脱がし始める魔理沙。
スカカカカーン!!!!!!
「何するのよ!!!!」
辛うじて脱がされるのを防いだ霊夢。
「嘘かも知れないだろ!」
あちこち針を刺したまま反論する魔理沙。
「だからってこんな所で見せれるわけ無いでしょ!」
いくら人のあまり来ない博麗神社とは言え外でスッパするほど霊夢は堕ちていなかった。
「見せてあげるから中に入るわよ・・・」
とりあえず魔理沙を連れて中へ入る。

~~~少女拝見中~~~

「嘘だ・・・霊夢も貧乳同盟だと思っていたのに・・・」
「はぁ・・・また大きくなったみたい・・・今でも結構苦しいのに・・・」
それぞれ落胆する二人。
ちなみに霊夢の胸は同年代の少女達の平均からすれば十分大き目だった。
しかも霊夢の年齢を考えると将来性は有り余っているだろう。
「こうなったら・・・幻想郷中の奴に聞いて回るぜ!」
「はぁ~・・・あんたが何するか分からないからフォローについていくわ・・・」
なんだか黒いオーラを背負う魔理沙を見て溜息をつく霊夢だった。

「まずは同じ貧乳の妖夢からだ!」
と言う訳で白玉楼へとやってきた魔理沙と霊夢。
「おや?お二人で来るなんて珍しいですね」
庭掃除をしていた妖夢が二人を見つけて声をかけた。
「妖夢!いや同士よ!貧乳をどう思う!!」
「はあ貧乳ですか?羨ましいですねえ」
ピシィ!!!
音を立てて魔理沙が石化した。
「最近胸が大きくなってきたせいで剣を振るのが大変なんです・・・サラシも限界になりそうですし・・・」
貧乳同盟ではなくサラシ同盟が結成された。
「幽々子様も肩が凝って仕方が無いって言ってますし、私としては小さい方が楽なのですが・・・って魔理沙さんどうしたんですか?」
魔理沙がいじけながら裏切り者裏切り者と呟いているのを見て妖夢が霊夢に尋ねた。
「なんでも貧乳なのが嫌なんですって」
「はぁ・・・」
いまいち納得しかねている妖夢だったがとりあえず魔理沙が落ち込んでいる理由は分かったようだ。
「・・・からせろ・・・」
「へ?」
「測らせろー!!!」
「いい加減にしなさい・・・」
スカーン!!
霊夢が呆れながら投げた針が魔理沙を沈黙させた。
「悪いけど魔理沙が納得する為に見せてあげて・・・」
「まあ・・・いいですけど・・・」
とりあえず屋敷へと向かう三人だった。

~~~少女測定中~~~

「うう・・・なぜだー!!!!」
「霊夢さんサラシの巻き方上手ですね」
「まあ昔から愛用してたからね」
一人叫ぶ魔理沙とサラシ談議に盛り上がる霊夢と妖夢だった。
ちなみに現在の妖夢の胸は霊夢に比べて若干小さめと言った所で十分平均より大きい。
こちらも将来性ばっちりである。
「くぅ・・・!ならばパット疑惑の咲夜ともやしっ娘のパチュリーなら!」
「妖夢・・・悪いけど私一人じゃ気力が持ちそうに無いからついてきて頂戴・・・」
「分かりました・・・」
今度は紅魔館に向かう事になったようだった。

「あれ?珍しいですね大人数で来るなんて」
出迎えたのは紅魔館リーサルウェポン・・・ではなく美鈴。
「うるさい女の敵!」
「はぁ・・・?」
訳が分からない美鈴を無視して中へ入っていく魔理沙。
「悪いわね・・・後で説明するわ・・・」
「お邪魔します」
霊夢と妖夢が魔理沙の後を追っていった。
「一体なんだったんだろう?」
首を傾げる美鈴が一人残された。

「パチュリー!!!」
「五月蝿いわね・・・」
「魔理沙さんいらっしゃいませ~」
ドアを蹴破る勢いでやってきた魔理沙を見て顔をしかめるパチュリー。
小悪魔は丁寧に挨拶をした。
「何も言わん!今すぐ脱げ!」
「・・・・日&月符『ロイヤルダイヤモンドリング』!!!!」
「総員退避!退避ー!!!」
パチュリーが全力でスペルカードを放った。
小悪魔が本の整理を手伝っていた妖精達に退避命令を出す。
慌てて妖精達がどこかへと隠れた。
チュドドドドドーン!!!!!
「・・・で、どう言う事かしら?」
「今説明するわ・・・」
「魔理沙さん生きてますか~?」
遅れてやってきた霊夢と妖夢に説明を求めるパチュリー。
黒白ではなく黒黒になった魔理沙はピクリとも動かなかった。

~~~少女説明中~~~

「・・・と言う訳なのよ」
「ふ~ん・・・」
霊夢の説明(面倒なので色々端折った)を聞いたパチュリーが興味なさそうに本に目を戻す。
「どう思いますか?」
「胸の大きさなんて個人差だし、それで優劣が決まるとは思えないわ」
妖夢の問い掛けに答えるパチュリー。
本気で興味がないらしく殆ど生返事である。
「うう・・・そう言うお前の胸はどれくらいなんだ・・・」
小悪魔によって包帯を巻かれた魔理沙が呻きながらしつこく尋ねる。
「確かパチュリー様って結構着痩せするんですよね~。元々ゆったりした服を好んで着ていらっしゃいますし」
実は紅魔館巨乳ランキングNo.2の小悪魔が答えた。
つまりパチュリーも胸は結構あるらしい。
「くぅ・・・ならば・・・ならばパット疑惑の咲夜で!」
「私がどうかしたかしら?」
いつの間にか咲夜がパチュリーに紅茶を入れていた。
どうやら時を止めて入ってきたらしい。
「実は魔理沙が他人の胸を計って回ってるのよ。私と妖夢は魔理沙が過激な行動にでないように見張ってるの・・・」
やれやれと溜息をつきながら説明する霊夢。
もはや魔理沙が貧乳云々は面倒なので言わなかった。
事実魔理沙は先ほどから他人の胸を計っている訳だから間違いではない。
「ふ~ん、でパット疑惑って?」
「お前が実は胸を偽っていると幻想郷にある噂なんだぜ」
「・・・偽っているねえ・・・まあ偽っていると言えば偽っているような・・・」
いつもはっきりと言う咲夜にしては珍しく歯切れが悪い。
「実はナイフを投げる時に胸があると邪魔だから縛って抑えてるのよ」
サラシ愛用者三人目であった。
つまり大きく見せようとしているのではなく小さく見せようとしていたのだった。
「へ~、咲夜もサラシ巻いてるのね」
「霊夢さんに上手な巻き方教えてもらうといいですよ」
「じゃあ頼もうかしら。後中国にも教えてあげてもらえないかしら?あの子胸が大きくて戦い難いっていつも言ってたし」
サラシ談議第2回を開催する霊夢達。
敗北者魔理沙は灰となって崩れ落ちた。

「そろそろ幽々子様の晩御飯を作らなければならないのでこれで失礼しますね」
「悪いわねつき合わせちゃって」
一足先に妖夢が帰っていった。
「なるほど、この巻き方なら前よりきつく締めれてしかも楽だわ」
「う~ん・・・あんまり締めすぎると苦しいし、かと言って緩いと邪魔になるし・・・」
咲夜と美鈴がそれぞれサラシを手に巻き方を研究してた。
灰となった魔理沙は形こそ元には戻ったものの真っ白になっていた。
「白い魔理沙ってのは魔理沙らしくないわね・・・」
「萌え尽きたぜ・・・真っ白によ・・・」
何に萌え尽きたのか分からないがぶつぶつと呟く魔理沙。
「私もそろそろ帰るわ。魔理沙は連れて行くわね」
「ええ、色々教えてもらって悪いわね」
「気にしないの」
「お気をつけて~」
咲夜と美鈴に見送られて霊夢は空へと浮かび上がる。
魔理沙はとりあえずロープで縛ってそのまま引っ張っていった。
「萌え尽きたぜ・・・」
魔理沙が元に戻るのはかなり後になりそうだった。

「それじゃ帰るわね」
「萌え尽きたぜ・・・」
まだ白いままの魔理沙を家に送り届け椅子に座らせると霊夢は神社へ帰って行った。
「魔理沙ー、邪魔するわよー」
アリスが家にやってきた。
「魔理沙ー、いないのー?・・・!!!魔理沙!?どうしたの!?」
奥へと上がってきたアリスが目にした物は真っ白のままピクリとも動かない魔理沙だった。
「ア・・・リ・・・ス?」
「しっかりして!何があったの!?」
魔理沙の色が徐々に戻ってきた。
「もう大丈夫だ・・・心配かけてすまんアリス」
「そう・・・?大丈夫ならいいけど・・・」
どう見ても大丈夫じゃなさそうだった魔理沙を心配するアリス。
「そうだよな・・・アリスがいたよな・・・」
「????」
ゆっくりと近寄ってくる魔理沙に訳が分からないアリス。
「アリス・・・私の心が分かるのはお前・・・」
フニョン。
「ブルータスぅぅ!!!!!お前もかぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
「ちょっと!魔理沙!魔理沙ー!!」
着痩せさん二号のアリスの胸を触ってしまった魔理沙は謎の叫び声と共に何処かへと走り去ってしまった。
その後魔理沙がどうなったか知る者はいない。

終わり
なんとなく貧乳は魔理沙だけってのが自分の考えです(他の方の考えを否定するわけじゃありませんし否定されても別段何も言いません)
儚夢龍也
コメント



1.名前を喰われた人削除
HAHAHA…はぁ……。
ンー、魔理沙だって将来性バッチリなんじゃ…アッ…いや…、んなモン…、やっぱり無い、か……ってうわ何をする気d(怒りのファイナルスパーク
2.名無し妖怪削除
ああ、そうだな。他は知らないがこの一点にだけは大きく同意しておくよ。
霊夢はでかい!!!
3.ぐい井戸・御簾田削除
死後の世界での安楽を捨て去る覚悟で言わせてもらう!
大丈夫だ魔理沙!!映k(ラストジャッジメント
4.東京狼削除
王        美鈴
 貴族           小悪魔                   平民     霊夢 アリサ パチュリー 妖夢  咲夜

 
 底            魔理沙
 …確かに小さいかも知れない…だが、考えすぎではないか?ByA日新聞