Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

30分おまかせなんちゃら

2006/03/08 19:20:55
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ここは幻想郷で最もわけのわからないお店、香霖堂
そこにはいつも通り商品を物色する魔理沙の姿があった・・・


「ちぇ、ロクな物がないぜ」
「あのね魔理沙・・・そういうのは毎回お代を払ってから言ってくれるかな?」
「なぁに私は気にしてないぜ、だからお前も気にするなよ」
「・・・やれやれ」

そういうと店の主人は溜息を漏らして、読みかけの本に目を戻す
それから数分後 今回特にめぼしいものを見つけれなかった魔理沙が力なく立ち上がる

「まったく、もっと商品を充実させてほしいもんだ」

そういって店の扉を開けようとしたその時、ふと扉のそばの箱に目が行く
箱の側面には魔理沙のよく知っている人物の名前が書いてあった

「こいつは・・・・・・香霖!こいつをもらっていくぜ!」

そう大声で店主に告げるとその箱を担ぎ上げ
店の扉を乱暴に蹴り開けて出て行った
ゆっくりと扉が閉まり内側にかけてあった鈴がカランカランと鳴る

「・・・まいどあり」

誰にも聞こえない皮肉を店主はつぶやいた







ところ変わって紅魔館のヴワル魔法図書館
椅子に腰掛けジットリと本を読む、パチュリー・ノーレッジの姿があった

「・・・?」

本を読んでいたパチュリーが本から視線をはずし
キョロキョロとあたりを見回す
誰かに呼ばれたような気がしたからだ

・・・リー・・・パチュリー

はぁと溜息を吐いて立ち上がると通路の奥を見つめる

「やれやれ、今日も泥棒猫・・・いえ泥棒ネズミのご来訪ね・・・」
そう言って読んでいた本をパタリと閉じる
だんだん通路の向こうからしていた声がハッキリと聞こえるようになってきた

「パチュリー!パチュリー! おっ、いたいた!」
そういうと通路の向こうから飛んできた魔理沙が降り立つ
「そんな何度も呼ばなくても聞こえてるわよ・・・」
「それよりさ、これお前の名前が書いてあるんだけどお前のか?」
「・・・?」
魔理沙がテーブルの上にドンっと箱を置く、いわゆる段ボール箱だ
そこにはこう書かれていた

”チュッパツリー”

「なっ! これお前のだろ?」
「魔理沙・・・・・・本気で言ってる?」
「なにがだ?」
「それ・・・パチュリーじゃなくてチュッパツリーって書いてあるみたいだけど・・・」
ん? という表情をすると魔理沙はダンボール箱を凝視する
「・・・ほんとだ」
「・・・・・・」
パチュリーは無言で魔理沙をジト目で睨んだ
睨まれた魔理沙は気まずそうに頭をかく
「で、でもほら見てみろ、読めないこともないだろ?
 チュッパツリー チュッパチリー パッチユリー パチュリー・・・な?」
「ぜんっぜん 読めないわ」 
パチュリーは冷たく言い放った
「そ、そんなことよりこいつが紛らわしいのがいけないんだ!なんなんだよこれ!」
そういうと魔理沙はダンボールを乱暴にこじ開け中身を取り出した

「なんだこりゃ・・・」
「・・・・・・なにこれ」
なんというかカラフルな木のようなものが姿を現した
そして木の上の方には英語でこう書かれていた

”Chupa Chups” と

「なんだこりゃ・・・」
魔理沙は先ほどと同じつぶやきをもらす
パチュリーがそのつぶやきに応える
「・・・どうもこれは飴らしいわね、異国の有名な画家がこの包みをデザインしたらしいわ」
「く、詳しいな・・・」
「と、この本に記されているわ」
「まじかよっ!!?」
「まじよ」
そういって いつの間にか手にしていた本を魔理沙につきつける
「・・・マジだ」
開かれたページをみて、唖然とする魔理沙であった
「Chupaの木でChupa treeということね」
「ま、食えるものなら食っとくか・・・せっかくだから私は赤の包みを選ぶぜ」
そういうとカラフルなパッチュツリー・・・
ではなくチュッパツリーから赤い包みの飴を1本取りカサゴソと包みを取る
「ん、チョコ味だ!当たりだぜ!」
とやたら嬉しそうに飴を舐め出したのであった

「・・・チョコがあたりなら、はずれは何よ?」
「んー・・・そりゃーお前、キムチ味だ」
「キムチ味の飴なんてあるわけないでしょ・・・多分」
「むしろあって欲しくないな・・・ほらパチュリーも1つどうだ?」
「・・・・・・いらない」
そういうと椅子に腰掛けて先ほどの読みかけの本をまた読み始める
「結構うまいぞ~これ」
そう言って受け取ってももえらえなかった飴をエプロンドレスのポケットに入れる

それから数分、魔理沙もどこからともなく本を持ってきて2人で読書を始める
静かな空気の中で魔理沙がチュッパチュッパと飴をなめる音だけが響く

チュッパチュッパ舐めるからChupa Chupsなのかしら?
何気にパチュリーはそんな事を思いながら
その飴を舐める舌や唇に視線が行く
視線に気づいた魔理沙は言った
「なんだ? 欲しくなったのか?」
「・・・違うわよ、その音がうるさいのよ」
「パチュリーも舐めればきっと気にならないぜ?」
「結構よ」
そう言うとまた本に視線を戻す

それから数分後
突然魔理沙が おっ と声を漏らす
「今度は何よ」
またしてもパチュリーがジト目で魔理沙を睨む
ガタッ
魔理沙が突然立ち上がりパチュリーの方に歩いてくる
そしてパチュリーの座る椅子の横に立ちジッと目を見つめてきた
「・・・な、何よ?」
少し警戒するパチュリーに
ポケットの中から先ほどの飴の包み紙を掌にのせて見せる
そこには飴の正式名称”Chupa Chups”が筆記体で書かれている
「・・・?」
わけのわからない行動で呆気に取られた
その隙をついた一瞬の出来事であった

チュッ

パチュリーの頬に柔らかいものが触れる
一瞬何かわからなかったが
数秒後、それが魔理沙の唇だった事に気づいた
「〇△◆#$#$\!?」
言葉にならない言葉をあげるパチュリー
ぎゅむっ、突然口の中に何かを押し込まれる
それは、さっきまで魔理沙がさっきまで舐めていた飴だった
「もごっ・・・な なんのつもりよこれは!」
おもいっきり椅子を倒しながら立ち上がり赤面で抗議するが
問題を起こした本人はウィンクを一つよこし
いたずらっ子のような笑みを浮かべ、こう言った

「これがホントのチュッ、パチュリー・・・なんてな」

そう言うと魔理沙は華麗に箒にまたがり宙に浮いた
「じゃ、今日はこれにて失礼するぜ!飴のツリーは置いて行ってやるよ!」
それだけ言うと疾風の様に飛び去っていった
その手にさっきまで読んでいた本と他数冊を持って・・・

一人取り残されたパチュリーは倒した椅子を起こし
ペタンと力が抜けたように椅子に腰を落とす
その口にチョコレートの味が広がる
「・・・・・・甘い」
図書館にチュッパチュッパと飴を舐める音だけが響く
そして今更おちょくられた上に大事な本を持っていかれた事に気づくのであった
「・・・やられた」
いろんな意味で・・・


チュッパチュッパ
キャンディーを舐めながらパチュリーは考える
甘い物はあんまし好きじゃなかったが、たまにはいいかなと
あの頬に残る柔らかい感触を
少しの間忘れさせてくれそうな気がしたからだ
大体30分ぐらいはキャンディーの甘さにおまかせしちゃえそう

そう思っていた


おわり
















~おまけ~

チュッパチュッパ 
「って、これ間接キスじゃない!?」
と、さらに衝撃の事実に気づくのは数分後
さっきの魔理沙の舌や唇を思い出しさらに大赤面
しかし、そのキャンディーを口から離せなかったパチュリーでした
パッチュパッチュ

ほんとにおわり
はじめまして~

えー、コンビニで「チュッパツリー」を見かけて思いついてしまいました
SSなんて書いたことないんですが
このネタを放出せずにはいられず、覚悟を決めて書いてみました
投稿前に自分なりにきっちり整えたつもりですが
どこか問題があればズビシっとご指摘いただければ幸いですっ

ではっ
セット・エッチ
コメント



1.翔菜削除
( ゚Д゚)σ このお話はもう少し甘くエロい領域に踏み込める!(ズビシッ

……指摘とかじゃないですがね、はい。
チュッパツリーってなんだチュッパツリーって。
僕は飴は嫌いなんですが魔理沙が舐めた後のなら喜んで舐めますよ、はい。
2.セット・エッチ削除
>翔菜さま

こ、これ以上は照れが邪魔して踏み込めませんでしたっっっ!w
ちなみに「チュッパツリー」は「チュッパチャプス」のツリーでして
普通は商店とか置くやつみたいですが、一般人でも購入可能なようです
検索エンジンとかで調べると その全貌が明らかになるかもw
3.名無し妖怪削除
甘~~~~~~~~~~~~~~~い!?(某芸人
4.削除
鼻血を止めるティッシュをください!!
5.セット・エッチ削除
>名無し妖怪さま

この創想話にはこんなSSくらべものにならない甘い小説が数多くございますとも
でもそのセリフを 言ってもらえて嬉しいですw

>丼さま

貴重な血液を垂れ流しにしてはいけません
幸い紅い館には、そういう目的の施設があると聞いています
どうぞそちらへw
6.名無し妖怪削除
なるほどそうか!
キムチチョコには当たり外れが無いんだ!!(違
7.セット・エッチ削除
>名無し妖怪さん

そうですよ!柿の種チョコみたいなもんです!大発見です!
そんな!わけが!ねーーー!!wwwww