Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

霊夢のお金はどこから来るの?

2006/03/04 19:49:29
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「おーい霊夢!」
魔理沙が高速で神社に入ってきながら霊夢に声をかけた。
「なんだ魔理沙か」
「なんだとは酷いな」
いつも通りの言葉を交わし魔理沙は霊夢の隣へ座る。
いつも通り縁側で緑茶を啜る霊夢。
唐突に現れては霊夢と無駄話をして帰っていく魔理沙。
それがいつもの二人である。
「・・・で今日は何の用なの?」
霊夢がいつもの様に切り出した。
「そう言えばお前はどうやって食料とか買っているんだ?」
魔理沙はふと気になった事を話題にする。
滅多に人の来ない博麗神社は賽銭箱なんて無駄以外の何者でもない。
なのに霊夢は宴会などでは場所を貸すだけではなくお酒や料理も提供している。
しかも追加にいたっては全てが霊夢持ちだ。
そんなお金がどこにあるのか。
魔理沙はなんとなく聞きたくなったのだ。
「普通に雑魚妖怪退治してお金稼ぎしてるわよ?」
「ふ~ん、お前も巫女らしい仕事をするんだな」
何でもなさそうに答える霊夢に納得した魔理沙だったが次の瞬間ある疑問が浮かんだ。
(待てよ・・・。妖怪退治して金を稼ぐにしても里に依頼されなきゃ無いはずだ。しかし里には慧音が居るから妖怪退治は不要なはずだ。しかも雑魚妖怪なんて退治する必要すらないはず・・・)
「魔理沙もそうやってお金稼いでるものだと思ったけど違ったのね」
「私も・・・?」
魔理沙が聞き返すより早く霊夢は一本の針を投擲する。
運悪く通りがかってしまった毛玉に針が命中する。
パンッ!と乾いた音と共に毛玉が消滅する。
チャリン!
霊夢の手の中から小銭がぶつかり合う音がした。
「やっぱり毛玉じゃ二十円しか出ないか」
「ななななななななな!」
霊夢の手の中には十円硬貨が二枚握られていた。
あまりの驚きに言葉が出てこない魔理沙。
「何そんなに驚いているの?妖怪を倒せばお金が出る。当たり前じゃない」
「そんな馬鹿な!」
魔理沙はマジックミサイルを打ち出した。
再び運悪く通りがかってしまった毛玉を打ち落とす。
チャリン!
「?なんで私の方に出るのかしら?はい魔理沙の分」
「・・・・・・・・・」
再び手の中に現れた二十円を魔理沙に手渡す霊夢。
(おかしい!こんな事があってたまるか!)
「私は野暮用を思い出したからこれで失礼するぜ!!」
箒に飛び乗ると全速力で魔理沙は神社を飛び出していった。
「一体なんなのよ?」
二十円を差し出したままの格好で霊夢は呟いた。

「パチュリー!!いるかー!!」
「何よ五月蝿いわね・・・図書館では静かにしなさい」
自分の顔ほどもある本を読んでいたパチュリーが五月蝿そうに魔理沙を見る。
「パチュリー!お金を作る魔法関連の本は何処だ!」
「リトル、そんなジャンルの本あったかしら?」
鬼気迫る勢いで聞く魔理沙に対してあくまでマイペースなパチュリーが使い魔のリトルに尋ねる。
「さー・・・石炭をダイヤモンドにしたり鉛を金に変えたりする魔法はあったと思いますが・・・」
小悪魔のリトルが首を傾げて考える。
「魔法じゃないのか・・・だとしたら一体なんなんだ!」
「一体全体どうしたのよ?」
魔理沙は博麗神社で見たことをパチュリーに説明した。

~~~少女説明中~~~

「・・・エイプリルフールにはまだ早かったと思うけど?」
「嘘じゃないぜ!信じられないなら霊夢に聞けば分かる!」
半信半疑なパチュリーを説得する魔理沙。
「私はそんな話は聞いた事無いわ。他に知ってそうな心当たりならあるけど」
「誰だ!」
「慧音よ。彼女とはお互いに知識の交換をしているから彼女の方が何か知っているかもしれないわ」
そう言ってパチュリーは立ち上がった。
「私も興味が出てきたから行くわ。リトル、一緒についてきて頂戴」
「分かりました」
こうして三人は慧音の居る里へと向かった。

その道中・・・。
「なんで態々使い魔を連れて来たかと思えばこう言う事か・・・」
現在パチュリーはリトルに背負われている。
「私は早く飛ぶのは苦手なのよ」
「パチュリー様は軽いので私は気にしてませんよ」
小悪魔は意外と足が速いようで魔理沙のスピードにパチュリーを背負いながらでもついていっている。
「そろそろ慧音の家が見えるはずだ」
そんな風に会話しているうちに慧音の家が見えてきた。

「おや?パチュリーさんから尋ねてくるのは珍しいな。それと黒くてすばしっこい台所の悪魔、何しに来た?」
「人をリグルみたいに呼ぶもんじゃないぜ」
何処からか「私はゴキブリじゃない!蛍だー!」と聞こえてきた様な気がした。
「何を言う。この前私の家から食料を奪っていったじゃないか」
「あれは珍しいキノコがお前の食材になっていたから貰ったまでだ」
やれやれと肩をすくめる慧音。
「それより一体何の用だ?私はこれから妹紅の家に行かなければならないのだが」
「聞きたい事があるのよ。貴方の知っている歴史の中に妖怪を退治するとお金を手に入れる人間の歴史はないかしら?」
「知っている」
その言葉に三人は身を乗り出した。
「「「本当?」か!」ですか?」
「あ・・・ああ」
少し動揺しながら慧音は頷いた。
「確かロトと言う名前の人間だったはずだ。その頃はまだ人と妖怪が争いながら一つの世界に暮らしている時代でな。ロトは妖怪を倒すと幾らかの宝石を握っていたそうだ」
「じゃあ霊夢も・・・?」
「ん?霊夢がどうかしたか?」
魔理沙は再び神社で起きた事を話した。

~~~再度少女説明中~~~

「なるほど・・・霊夢も多分そう言った力の持ち主なのだろうな」
慧音は頷きながら言った。
「でもなんで私が倒した時もお金が出たんだ?」
「多分ある一定の範囲にいる人が妖怪を退治すれば全部霊夢にお金が出るようになってるんじゃないかしら?」
魔理沙の最後の疑問をパチュリーが推測した。
「羨ましい能力だぜ・・・」
魔理沙がそう呟くとその場に居る全員が同意した。

「あ~あ・・・私にもそう言う能力があれば蒐集し放題なのに惜しいぜ・・・」
「魔理沙、こんな所で何してるの?」
帰り道の途中ぼやきながら飛んでいた魔理沙に霊夢が声をかけた。
「霊夢、お前こそこんな所で何してるんだ?」
「買い物に行くのよ。ルーミア退治したら五万円も出てきたから今日はちょっと豪勢な物でも食べようと思ってね」
「・・・・」
呆然とする魔理沙に霊夢は首を傾げながら去って行った。
「うう・・・巫女は襲うと危険なのかそ~なのか~・・・」
ボロボロになったルーミアがふらふらと飛んでいった。
「霊夢・・・その力私にも分けてくれ・・・」
最近蒐集物を集める為に本業の魔法店を営業していない為に金欠な魔理沙が泣きながら呟いた。

終わり
大抵霊夢=貧乏で書かれているので可哀想なのでどうにかできないかと思って考えた作品です。
ロトさんは某竜冒険である事はバレバレですね。
感想お待ちしてます。
儚夢龍也
コメント



1.削除
勇者の血筋には「魔物(妖怪)をお金に変える程度の能力」が脈々と受け継がれ……ってルーミアで5万ってことは異変の時には総額幾ら儲けが出るんだ!?
2.MIM.E削除
キッとあの点数が! 点数がお金に!
3.翔菜削除
>キッとあの点数が! 点数がお金に!

ちょwww霊夢億万長者うぇwww
4.空欄削除
>>キッとあの点数が! 点数がお金に!
>ちょwww霊夢億万長者うぇwww

然し、然しだな!
その後で霊夢が博麗の巫女として
被害とか被害とか壊れた神社とか結界とか敗れた服とか使い切った符とかを、
修繕収拾したりすると!

なんか何兆あっても足りなさそう……
5.名無し妖怪削除
でも、撃墜されると所持金が半額になったりしそうだ。
6.名無し妖怪削除
よーむは半分人間だから強さの割に半額しかお金出てこないな
メイド長にいたっては0円だw安い女だnzぇsrふじこlp(殺人ドール
7.儚夢龍也削除
参考程度にBOSSの金額作ってみました。(紅魔郷より)
ルーミア5万、大妖精3万、チルノ6万、中国30万、小悪魔4万、パチュリー50万、咲夜さん99万、レミリア666万、EXパチュリー70万、フランドール999万
あくまで適当に作ったので本気にしないでくださいね^^;
8.削除
DQの次回作には「巫女」が職業ででてきそうだw
9.名前がない程度の能力削除
博麗の力は偉大だ。
でもこれって、幻想郷の中央銀行が発行したお金じゃないよな……偽札?
10.名無し妖怪削除
>なんか何兆あっても足りなさそう……
まるでどこぞのゴーストスイーパー。
そのうち魔理沙は時給250円で働かされるに違いない。