「お待ちくださいお嬢様!」
「咲夜、私は貴族よ。
そして貴族には義務を果たす責任がある」
「しかし、しかし!」
「よく見ていなさい。これが紅魔館の主たる私の覚悟よ」
そういってレミリアは身支度を整える。
「高貴なる義務、というのは状況によって左右されるものではないわ。
いかなる時、いかなる状態でも私はそれを果たすことにためらいはない」
「お嬢様……」
「美鈴、あなたが教えてくれたのよ。あの、いくさ場で」
「今は、それを後悔しています……」
戦装束を纏い、
「レミィ、後のことは任せなさい」
「パチェ、私はいい友人を持った」
「知っているわ。だから、絶対に帰ってきなさいよ」
「ああ」
愛用の武器を手に
「お姉さま、私も!」
「フラン、あなたは私がいないこの館を守らなくてはならないわ。
心配しなくても、そう簡単に倒れるつもりはない。
だから、そこで私を見ていなさい。貴族の誇りをというものを身を持って教えてあげる」
「おね、おねえさまぁ……」
漆黒の翼をはためかせ、
「さあそこをどけ下郎ども!
わが名はレミリア・スカーレット!
ツェペシュの末裔にして夜の吸血鬼。我が名を恐れぬものはかかってこい!」
戦場に向かっていった。
永遠亭にて
レミリアは敵と対峙していた。
それはレミリアの天敵、戦うたびに自分の未熟さを思い知らされたものだった。
忠実な従者達の援護無しにどこまでやれるものか……。
だがしかし、そんなレミリアの思考を、ホストの無慈悲な声が遮った。
「今年永遠亭でとれたにんじんです。さあ、どうぞたくさんお召し上がりください」
「咲夜、私は貴族よ。
そして貴族には義務を果たす責任がある」
「しかし、しかし!」
「よく見ていなさい。これが紅魔館の主たる私の覚悟よ」
そういってレミリアは身支度を整える。
「高貴なる義務、というのは状況によって左右されるものではないわ。
いかなる時、いかなる状態でも私はそれを果たすことにためらいはない」
「お嬢様……」
「美鈴、あなたが教えてくれたのよ。あの、いくさ場で」
「今は、それを後悔しています……」
戦装束を纏い、
「レミィ、後のことは任せなさい」
「パチェ、私はいい友人を持った」
「知っているわ。だから、絶対に帰ってきなさいよ」
「ああ」
愛用の武器を手に
「お姉さま、私も!」
「フラン、あなたは私がいないこの館を守らなくてはならないわ。
心配しなくても、そう簡単に倒れるつもりはない。
だから、そこで私を見ていなさい。貴族の誇りをというものを身を持って教えてあげる」
「おね、おねえさまぁ……」
漆黒の翼をはためかせ、
「さあそこをどけ下郎ども!
わが名はレミリア・スカーレット!
ツェペシュの末裔にして夜の吸血鬼。我が名を恐れぬものはかかってこい!」
戦場に向かっていった。
永遠亭にて
レミリアは敵と対峙していた。
それはレミリアの天敵、戦うたびに自分の未熟さを思い知らされたものだった。
忠実な従者達の援護無しにどこまでやれるものか……。
だがしかし、そんなレミリアの思考を、ホストの無慈悲な声が遮った。
「今年永遠亭でとれたにんじんです。さあ、どうぞたくさんお召し上がりください」
誰かツッコミはいないのか。
一方吸血鬼たるお嬢様はその鏡には映らないのであった。
映す方だから映さなくても良いんですけどね。
「鑑」の方がよりしっくり来る気もします。「鏡」でもあってるけど。
おぜうさま…あんた本物の貴族だよ…
俺もにんじんを食べられるように努力するよ。
ハンバーグの付け合せとか、最高じゃんね。