わたしはメディスン・メランコリー。もともとは人形だった妖怪だ。わたしが妖怪になったときは、知らぬ間に鈴蘭がたくさん咲いてるところにいた。その鈴蘭のスーさんと一緒にいたんだけどそろそろわたしは新しい友達がほしくなった。
だからわたしはとにかくとびまわった。そしたらすごいヒマワリがいっぱいあるところについた。なんかとても綺麗でずっとみていた。このヒマワリさんたちとならスーさんもわたしも友達になれると思ったんだ。
「どうしたのかしら?」
「へ?」
いきなり声をかけられて後ろを見てみると白い日傘を持った緑の髪の綺麗なお姉さんが立っていた。
「あのね!あのね!ここのヒマワリがとっても綺麗だったから友達になれると思って!」
「そう?ありがとう」
うふふと笑ってお姉さんにお礼を言われた。なんでお礼を言われたかわからなかったけどわたしもうれしくなった。わたしはだからこのお姉さんともともだちになれると思った。
「おねえさん!」
「えっお姉さん?わたしが??」
なんかとてもお姉さんはさっきよりうれしそうな顔になった。
「ともだちになってほしい!」
「え?」
今度は驚いた顔になった。わたしはだめなのかな?っておもって、そしたら人形のときに捨てられたこと思い出してすこしなきそうになっちゃって。
「そんな顔されたらねぇ・・・まぁいいわ。じゃぁ友達になりましょう」
「ほんと!!」
けどお姉さんは友達になってくれるって言ってくれてわたしはとてもうれしくて少し泣きそうになったけど我慢した。
「あのねあのね!わたしメディスン・メランコリーっていうの!」
「そう、メディスンね。私は風見幽香。この近くに私の家があるんだけど来るかしら?」
「うん!!!」
そしてわたしは幽香とともだちになった。
それからは毎日幽香に会いに行った。だから今日も幽香のおうちがある「太陽の畑」に行ってふたりで幽香のおうちで紅茶っていうのを飲んでいた。最初は苦手だった紅茶も何回も飲んだのでだいぶなれてきた。
今日は幽香はなんかの本をよんでいてすっごいニコニコしていた。
「ゆうかゆうか!何のほんよんでるの?すっごいおもしろそう!!!」
「え?そう?これは幻想郷縁起って言って紫から・・・ってわからないか。友達から借りた本よ。ちょっとメディスンには難しい本かしら?」
「へー・・・」
それでまた幽香は本のページをめくって「うえぇっww萃香飲んだくれとか書かれてる。ざまぁwww」とか呟きながらニコニコしていた。そんな幽香がとっても楽しそうだったからわたしもなんか楽しくなってニコニコ幽香をみていた。
幽香はまたページをめくってニコニコ。わたしもニコニコ。幽香はまたページをめくってニコニコ。わたしもニコニコ。幽香はまたページをめくってニコニ・・コ?
なんか変な感じで顔が恐くなっていった。
「どうしたの・・・幽香??」
「ぷ・・ぷ・・ぷぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁす!!!!!」
「うわ・・・わ!!!!」
いきなり幽香が大声でさけんだ!わたしはびっくりして机のなかにもぐった!!
「く・・・紫はこれが狙いで私にこれを貸したのか・・・マヨヒガに殴り込みか?いや・・・稗田のとこに殴り込みか・・・?いや先に紫をフルボッコに・・・」
なんか幽香は一人でブツブツ言っている。
「けど改編させるのが先ね。よし。稗田のとこに殴り込みだ」
「ゆ・・・幽香?どうしたの?」
「なんでもないわよメディスン」
机から顔をだすと幽香はもういつものニコニコ顔になっていてわたしは安心した。
「それよりメディスン。いまから人里にいかない?」
「ひと・・ざと・・・」
わたしはわたしを捨てた人間がいっぱいいる人里に行くのはとっても嫌だった。けど・・・
「幽香と一緒なら行く!」
「わかったわ。じゃぁ準備してくるからまっててね」
「けど幽香。人里に何しにいくの?」
「あぁ稗田んところになぐ・・・じゃなくて阿求っておぼえてる?」
「あっきゅん!!!」
あっきゅんのところには前に幽香と一緒に紅茶を飲みにいったことがある。あっきゅんのおうちはたくさん人形があって全部とっても大事にされてて人形たちもとてもうれしそうだった。だからあっきゅんは良い人間だったからともだちになった。
「あっきゅんちいくの??」
「えぇそうよ。じゃぁ準備してくるから」
そう言うと幽香は自分の部屋にはいっていった。
あっきゅんはとても優しくて楽しい人間だったからわたしは人里に行くのがちょっと楽しみになってきた。いすの上で幽香をまっていると幽香はいつもしていない銀の何かを手につけていた。
「幽香!手につけてるの何?」
「あぁこれはメリケンサックっていう・・・ネックレスよ」
「ねっくれす!!幽香とっても似合ってるよ!」
「え・・えぇ。ありがとう・・・」
すこし変なニコニコだったけど幽香はお礼を言ってくれたのでわたしもうれしくてニコニコした!
それで幽香はいつもの日傘をもってメリケンサックをしていない手でわたしと手をつないでくれた!だからわたしはもっとうれしくなってニコニコしていた。
人里につくとなんかいつもと違う雰囲気だった。なんかいつもより人間たちがおびえてる?そんな感じだった。
「ちっ。もうすでに広まってやがる。これじゃぁ楽しくお買い物もできないじゃない・・・殴り込みだ殴り込みだ殴り込みだ・・・・」
なんかまた幽香は恐い顔でブツブツいっていた。
「ゆうかゆうか!!」
「どうしたのメディスン?」
「なぐりこみって何?」
さっきから幽香がずっといってる言葉がわからなくて聞いてみたら幽香は少し困った顔をしてたけどまたいつものニコニコにもどった。
「殴り込みっていうのはね・・・お茶を一緒に飲みましょうって意味よ」
それを聞いてわたしは幽香もお茶を一緒に飲むのが楽しみなんだって思ってうれしくなって大声でさけんだ!
「じゃぁ幽香とあっきゅんちに殴り込みにいくぞー!!!」
そしたらまわりの人間がいきなりうるさくなった。「ママァーーっ!!」とか「みちゃだめよーーっ!!」とか色々な声でまわりがうるさくなった。なんでかな?って思って首をかしげていたら幽香が私の口をふさいで「シーー!!」ていった。なんで?とまた首をかしげたら
「殴り込みって言葉はちっちゃい子が言うと恥ずかしい言葉になるのよ。だからメディスンはつかっちゃだめ」
って。だからわたしは恥ずかしくなってまわりの人間にばかにされてるんだと思ってちょっと泣きそうになったけど幽香に謝らなくちゃって思って幽香にごめんなさいっていった。
「はははー・・・いいのよメディスン。てか私がごめんだわー。はははー。はははははは」
っていって許してくれた。だからありがとうって言ったら幽香は何かすっごい変な顔になった。なんか泣き出しそうな感じ?
あっきゅんちについたら芳江さんが玄関でむかえてくれた。芳江さんはあっきゅんの使用人とか言う人でこないだ来たときは幽香とあっきゅんが難しいお話をしてるときに一緒に人形のところに行っておしゃべりをしたともだちだ!芳江さんもとってもいい人だ!
「芳江さん!!」
「あらいらっしゃいメディスンちゃん。それに幽香様」
芳江さんはとっても綺麗な人でニコってわたしたちにあいさつしてくれた。
「芳江。阿求いる?」
「いいえ。ただいま出かけておりますがもうすぐかえって来られると思います・・・。なんの御用でしょうか?」
「あのねあのね!わたしたちあっきゅんのところに殴り込みにきたの!!」
ってあ!!この言葉は私が使っちゃだめだった!!案の定、芳江さんはちょっと怯えた表情になってしまった。
「違うの!!芳江さん!!わたしが使ったら変な意味だけど大人が使ったらお茶を一緒に飲むって意味でしょ?だから誤解しないで!!」
わたしは芳江さんに嫌われないように必死に誤解を解こうとした。そしたら芳江さんは「幽香様・・・子供に嘘おしえないでください」って幽香に怒ってて幽香はそっぽ向いてた。よく意味がわからなかった。
そしたらうしろでガラガラってドアの開く音がして・・・
「大変よ!!芳江さん!!幽香さんが私の所に何故かしらないけど殴り込みに来るらしいから絶対居留守を使わないと・・・・いけなかったんですがね・・・・遅かったみたいですね」
「あっきゅん!!!!」
あっきゅんに会えたのがうれしくてあっきゅんに抱きついてギューッってする
「あぁメディスンさん。こんにちは・・・」
あっきゅんもうれしいかな?って思ったんだけどちょっと困った顔をしていた。
「あら阿求。こんにちは」
幽香が挨拶するとあっきゅんはもっと困った顔になっていた。それであっきゅんはずっと幽香の手の方をみてたのであっきゅんもわからないのかなって思って
「幽香ね!今日ね!メリケンサックっていうネックレスしてんだよ!」
って教えてあげた。あっきゅんは「ははははー綺麗なネックレスですねー。私なんか一撃で顔面ぶっ飛びそう・・・」って幽香のネックレスほめてくれたからうれしくなった。
「じゃぁ阿求。お話があるから上のあなたのお部屋に行きましょう」
そういって幽香は首のところに親指だけ立てた手を持ってきて下にドーンてした!けどあっきゅんの部屋は上で幽香は間違えたんだって思って「幽香!あっきゅんの部屋二階だから親指は上だよ!」って教えてあげた。そしたら幽香も「うふふ・・・そうね。メディスンはえらいわ」ってほめてくれたのでまたうれしくなった!
「じゃ・・じゃぁわたしの部屋にいきましょう・・・メディスンさんはちょっと芳江さんと人形さんたちとおしゃべりしてきてください」
わたしも先に二人とお茶がしたかったんだけど幽香も人形さん先に見てきなさいっていうからむーって思ったけど我慢して芳江さんと手をつないで人形さんたちのところに行った。
「それでね!それでね!でっかい虫さんが幽香にどっかーんってされて虫さんが「はぁはぁ最高だ・・ゆうかりーん・・・」とか言ってたんだよ」
「はぁ・・・。幽香様もへんた・・・大変ですね」
人形さんのところに行ったわたしは人形さんたちといっぱいしゃべったあと今度は芳江さんに最近あった話をするのに夢中になってた。
「それでね!それでね・・・・あっ!!!!」
「どうしたの?メディスンちゃ・・・」
「幽香たちとお茶すんの忘れてた!!行ってくる!!」
「え・・・いやまだちょっとって・・・いっちゃったよ・・・」
それで二階のあっきゅんの部屋にいったら「ふざけんなぁぁ!!」って幽香のおっきな声がしてドアの前でかたまってしまった。
「なんで私が絶大の力をもってるとか、人間に退治はまずむりとか書かれにゃならんのじゃぁぁぁ!!!人里うろうろできないじゃない!!!今すぐ改編しなさい!!!」
「御阿礼の子として私は事実を書かなきゃいけません!だからあなたに屈したりはしない。改編はできません!」
「んな!!あんたこないだ私と一緒にお茶してたじゃない!そんな恐ろしい妖怪は人間とお茶しないだろうが!!」
「私は人間と言っても特別な存在です。他の一般人から見たらあなたは恐ろしい存在。その事実を知らずあなたを妖怪だからと言う理由で退治するものもいるかもしれません。そんな無意味なことをさせない為にもあなたのことはしっかり書いておくべきだったのです。」
「けど事実とは違うじゃない!!改編しなさいよ!!」
「できません!幻想郷縁起といっても私の主観がはいります。あなたが違うと思っている書いてあることも私には事実なんです!」
「んだとぉぉぉぉ!!!!!」
なんか二人とも声がすごい恐かった。だからけんかしてるのかなって、けどそれは嫌だって思って。だってわたしはあっきゅんとも幽香とも仲良くお茶がしたかったから、とめなきゃって思った!だからドアをバンってあけて
「二人ともけんかはやめて!!」
って大声で叫んだ!そしたら幽香はあっきゅんの首をもって高い高いしてた!たまにわたしも幽香にやってもらってたからわかった!
「あっきゅん高い高いいいなぁ・・・」ってあっきゅんに言ったら「これが・・・高い高いに・・・みえるあなたに・・・・・萌・・・・え」ってよくわからないことを言って寝ちゃった。そしたら幽香が
「じゃぁお茶にしましょうか?」
って言ったんだけどわたしは三人でお茶がしたかったから「あっきゅんが起きてから!!」って言ったんだけど幽香にもたれながら・・・あっきゅんが・・・起きるの・・・・・・まって・・・たんだけ・・・・ど・・・・ねむく・・・・・・・・
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「あら阿求。おきたかしら?」
「・・・最悪の目覚めですよ。つーか最悪のねむり方でしたよ」
「ふふふ。あのときはごめんなさい。なんかわからないけどムキになっちゃったわ」
「それはどこの口が言うんでしょうね・・・。っとメディスンさんは・・・・ってぐっすり寝てますね」
「あなたが起きるのを待つって言ってね。阿求を起こさないか?って聞いたんだけど嫌だって言って待ってるうちに・・・」
「あはは。とっても楽しそうな寝顔をしてますね」
「そうね」
「・・・やっぱり改編しようかな」
「どういう風の吹きまわし?さっきまであんなにこばんでいたくせに」
「いや・・・こんな優しそうに子供をあやしているあなたを見ていたらね・・・」
「もういいわよ。なんか彼女の寝顔をみてたらどうでも良くなっちゃった。私にはメディスンがいるしね」
「あはは。それもそうですね。それにしてもほんと良い寝顔です」
「・・・明日また二人でお茶をしにくるわ」
「ぜひ!まってますよ」
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目をあけると幽香んちにいてあれ?って思ったら幽香も隣で寝てた。
「目が覚めたメディスン?」
「うん!・・・けどあっきゅんは?」
「今日はおそくなっちゃったから帰ってきたわよ」
結局わたしがねちゃってあっきゅんとお茶できなかったなってシュンってなった。けど幽香が
「明日また二人でお茶しに行きましょう」
っていったから「うん!!」って言ってけどまだねむかったからまた目を閉じた。
明日がたのしみだ!!!
メディスンさいこうが伝わってきました。
メディスンさいこう!
二人が姉妹みたいでほのぼのしますw
メディスンさいこう