Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

一人だけの夜、二人で

2009/08/28 19:45:42
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「なんで・・・」

「泣けよ」

冷たく放たれた一言がさらに私を傷つける

「なんでよ・・・」

「泣けよ」

一人寂しくすごしていた夜、突如訪れた訪問者は言葉を変えなかった

「なんでなのよぉ・・・魔理沙・・・」

魔理沙は感情のない表情でこちらを見下ろし、凶器を向けていた
その姿を見るたびに自分の心が強く痛むのが分かる


変わらないの夜、いつものように一人で家にいたアリスは、
一人で泣いていた
昼間魔理沙に言われた一言がきっかけだった

「最近遊びに来ないわね、あんた」

「あぁ、図書館のほうが楽しいぜ、本もいっぱいあるしな」

彼女はなんとなく言っただけかもしれない
でもアリスは寂しくなった

長い人生を一人寂しく過ごしてきた私に暖かい光をくれたのは魔理沙だった
大雑把で、ひねくれてて、いつも笑っていた
長く無表情だった私に笑顔をくれたのだ
時々うちに遊びに来て、自慢話をぶちまけて何か持って帰っていく
正直迷惑なところもあったが、私自身来てほしくないと思ったことはない

そんな夜、アリスはふと思った

もう私は飽きられたのかもしれない

魔理沙のことだ、そうであってもおかしくない
そう思ったとたん、自分を嘲る魔理沙が自分の中で生まれ始めた
その魔理沙は徐々に力を増し、どんどん追い込まれていった

「魔理沙ぁ・・・」

気がつくとつぶやいていた
すると家の入り口に誰かが立っていた
そのシルエットは魔理沙そのものだった

「まり・・・さ・・・?」

自分の中の魔理沙に寒気を覚え始めたとき、
玄関にいた魔理沙が八卦炉をこちらに向けた

「え? なに・・・」

めちゃくちゃで訳が分からなくなった
ただ苦しいだけ。心が痛むだけ
何も考えられないまま身動きができず、気がつけば自分は倒れ、
それを見下す魔理沙が何かをつぶやいていた

「泣けよ」

それは自分の心の中で響く言葉と同じだった
魔理沙は私を捨てた
友達だと思っていた自分が愚かだった

その魔理沙の言葉に従うかのように涙があふれてきた
また、ひとりなの?


どれくらい経っただろうか
私はまだ身動きができない
それ以上に心が痛い

「泣けよ」

まるで抑揚のない、冷たい言葉は徐々にアリスを闇に引き入れてゆく

「魔理沙・・・」

もう口を開くことも疲れてしまった
魔理沙に向けられた八卦炉の光で私は消されてしまうのだろうか?
もう、それでもいいかもしれない
生きていることに疲れを感じ始めた
こんなに悲しいのなら、いっそ―――

すべてを諦めかけたとき、明るい光が照りつけた
それはあまりにもまぶしく、暖かかった

「アリス!」

魔理沙の声だ
今の光は彼女の放ったもののようだ

「大丈夫か!?」

力強い腕に抱えられ、遠のいていた意識がはっきりとしてきた
魔理沙の表情は色を取り戻していた

「ま・・・りさ・・・」

「しっかりしろ! 何があった!?」

「分からない・・・」

何とか立ち上がることができた
息を切らした魔理沙は悲しげな表情だった

「その・・・昼ごろに言ったことだけどさ・・・
 気にしてんじゃないかって思って・・・あれは冗談だ、悪かったよ」

再び涙があふれてきた
でもそれは悲しみのものではなく、幸せのものだった
アリスは思わず魔理沙に抱きついた

やっぱり・・・魔理沙だ


その夜、マーガトロイド邸には夜遅くまで、明るい光が灯っていたという
アリス「まったく、本気で寂しかったわよ」

魔理沙「そういえば、もう一人いた私はなんだったんだ?」

アリス「え? よく覚えてないんだけど・・・」


(同時刻、永遠亭)

鈴仙 「シッショォォォォォォォオオ↑」

輝夜 「えーりん! 助けて! うどんげがおかしい!!」

永琳 「うどんげならここにいっぱいいるわよ?
    うふふ、あはは」

輝夜 「Noooooooo!!」

鈴仙 「ヒュォオオオオオオオ↓」

てゐ 「み・・・見なかったことに・・・アッー!」


人はそれを、想幻異変と呼んだ・・・らしい
OBO
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
なにがなんだかわからない
2.名前が無い程度の能力削除
この作者とは価値観というか、世界観が根本的に違うんだな…。
何を訴えたいのか全く理解できない
3.OBO削除
1様、2様

私の表現力不足ですかね、すみません
かなり幻想の話なので大部分スルーしていただいて結構です^^;