「うささー!」
「こらてゐ、待ちなさーい!」
今日も今日とて永遠亭。
うさぎ達の暮らすお屋敷ではお決まりのおいかけっこが繰り広げられていた。
「まったくよく飽きないものねえ」
「そうですねえ」
遠くから響いてくる喧騒を適当に流しつつ、永遠亭のトップ二人は茶を嗜んでいた。
「まあでもわからないことはないですよ?」
「え?」
珍しく永琳が彼女達に理解を示す。
輝夜はちょん、と首をかしげて
「どういうこと?」
「好きな子に意地悪したくなるとは昔から言いまして」
茶をひと啜り
「気になることを素直に表わせない時分にはよくある話です」
「ふーん」
そのまま庭に目を向ける永琳。
涼しげなその様子に、輝夜はちょっとしたわだかまりを抱いた。
永琳もそうなのだろうか。
表面上は永琳の言葉を適当に流したように見せかけつつも、
じーっ
目がその努力を完全に裏切っている。
そうして永琳を観察していた輝夜だったが、そのうち永琳の肩が震えていることに気が付いた。
どうやらこの天才は、輝夜の心のうちまでお見通しのようだ。
それならば、と開き直って
「それって実体験?」
「さてどうでしょう」
直接聞いてみる。
だが敵もさるもの、やましい影などまったく見せず、にっこりと笑う永琳に輝夜は
「むー」
ぷくっと頬を膨らませた。
永琳から見た輝夜は、リスのように頬を膨らませている。
見た目は完璧な美人がそういうことをすると、とてつもなく愛らしい。
「永琳は昔からそうよね、私と会う前の話はあんまりしてくれないわ」
「あんまり昔過ぎて忘れちゃいましたよ」
実際、永琳はもう輝夜と出会う前のことをおぼろげにしか覚えていない。
エピソードや知識ならともかく、実感を伴った記憶を残すには、少々長い時間が過ぎた。
「それに」
輝夜の髪を一房手にとって
「のちの心にくらぶれば、と言うじゃないですか」
「知らないわ、そんな気障な歌」
どうやら輝夜の機嫌は相当ななめになってしまったようだ。
ぷい、とそっぽをむいてしまう。
だが、永琳にしてみれば可愛いものだ。
一瞬見せたすがるような目
今も自分の服のすそを掴んで放さない緊張したこぶし
さらに赤くなった耳とくれば、もうお見通しである。
永琳はあちらを向いてしまった輝夜を、後ろから抱きしめる。
まだつーんとする輝夜の頬をちょん、突っつき、
「ほら、いたづらしたくなりました」
「もう」
輝夜はぷはっと空気を吹き出し、
「永琳はいじわるだわ」
「好きな子にはいじわるしたくなるんです」
降参して永琳の胸を堪能することにした。
「こらてゐ、待ちなさーい!」
今日も今日とて永遠亭。
うさぎ達の暮らすお屋敷ではお決まりのおいかけっこが繰り広げられていた。
「まったくよく飽きないものねえ」
「そうですねえ」
遠くから響いてくる喧騒を適当に流しつつ、永遠亭のトップ二人は茶を嗜んでいた。
「まあでもわからないことはないですよ?」
「え?」
珍しく永琳が彼女達に理解を示す。
輝夜はちょん、と首をかしげて
「どういうこと?」
「好きな子に意地悪したくなるとは昔から言いまして」
茶をひと啜り
「気になることを素直に表わせない時分にはよくある話です」
「ふーん」
そのまま庭に目を向ける永琳。
涼しげなその様子に、輝夜はちょっとしたわだかまりを抱いた。
永琳もそうなのだろうか。
表面上は永琳の言葉を適当に流したように見せかけつつも、
じーっ
目がその努力を完全に裏切っている。
そうして永琳を観察していた輝夜だったが、そのうち永琳の肩が震えていることに気が付いた。
どうやらこの天才は、輝夜の心のうちまでお見通しのようだ。
それならば、と開き直って
「それって実体験?」
「さてどうでしょう」
直接聞いてみる。
だが敵もさるもの、やましい影などまったく見せず、にっこりと笑う永琳に輝夜は
「むー」
ぷくっと頬を膨らませた。
永琳から見た輝夜は、リスのように頬を膨らませている。
見た目は完璧な美人がそういうことをすると、とてつもなく愛らしい。
「永琳は昔からそうよね、私と会う前の話はあんまりしてくれないわ」
「あんまり昔過ぎて忘れちゃいましたよ」
実際、永琳はもう輝夜と出会う前のことをおぼろげにしか覚えていない。
エピソードや知識ならともかく、実感を伴った記憶を残すには、少々長い時間が過ぎた。
「それに」
輝夜の髪を一房手にとって
「のちの心にくらぶれば、と言うじゃないですか」
「知らないわ、そんな気障な歌」
どうやら輝夜の機嫌は相当ななめになってしまったようだ。
ぷい、とそっぽをむいてしまう。
だが、永琳にしてみれば可愛いものだ。
一瞬見せたすがるような目
今も自分の服のすそを掴んで放さない緊張したこぶし
さらに赤くなった耳とくれば、もうお見通しである。
永琳はあちらを向いてしまった輝夜を、後ろから抱きしめる。
まだつーんとする輝夜の頬をちょん、突っつき、
「ほら、いたづらしたくなりました」
「もう」
輝夜はぷはっと空気を吹き出し、
「永琳はいじわるだわ」
「好きな子にはいじわるしたくなるんです」
降参して永琳の胸を堪能することにした。
オチのてゐが強烈過ぎて幸せすぎて死んでしまいそうです……
ここで俺の口元のゆるみが崩壊した
永琳可愛いよ。
ジャリジャリと、それはもうジャリジャリと。
ね、もう・・・・・・油揚げの形をした砂糖菓子なんて余計な物上にトッピングしなくても良いのにね?
あ、すいませーん、めんつゆをコップ一杯。
え? これをどうするって? やだなあ、飲むに決まってるじゃないですか。
全く……(ゴクッ)何……麦茶が……甘いだと……?
もう結婚しちゃえよ
えーてるも良いよ!
バカな・・・!
ブラックコーヒーが甘い・・・だと!?