※捏造設定だらけです。
※文章力が欲しいです…本当に…
※誤字脱字が沢山あるかも?
「さーてと、御飯にしますか…いや、先にお風呂に入ってサッパリしてからの方がいいかな…」
夕刻、紅魔館の門番長こと紅美鈴は門番を部下に引き継いで、先に御飯にするか風呂にするか
悩みながら紅魔館の廊下を歩いていた。
「うーん、先に風呂に入るか、サッパリしてからの方が御飯が美味しくなるかも」
美鈴はそう結論付けると風呂場へと向かおうとしたところ
グウウゥゥゥゥゥゥゥーー…
空腹を訴える派手な音が鳴り響いた。体の方、特に胃袋は「御飯が先だ!!」と激しく自己主張。
美鈴は食欲に素直すぎる我が体に苦笑して「仕方がないないなぁ」と食堂の方へと足を向けた。
美鈴が食堂のほうへと歩いていると、2名の内勤の妖精メイドが食事を並べたカートを押して
いるのが見えた。2人とも顔色が悪く酷く強張っている。
進む方向からして、おそらく妹様へ食事を届けに行く途中だろう。と言うより、大きな粗相をして
レミリアお嬢様に処罰を受けに行くメイドというか…自分の様な感じだ。
「あー…、それは妹様のお食事?」
美鈴は2人の様子に思わず声をかけてしまった。
「「エッ?!アッ!ハ、ハイ!!」」
緊張のあまり美鈴が居る事すら気が付かなかったみたいで、美鈴声をかけられ一様に驚く。しかも
返事も見事にはもった。美鈴はその様子に苦笑する。
「えーと、それは妹様のお食事?」
美鈴の二度目の問いかけに、二人は「そのとおりです」とに頷いた。顔は酷く強張たままである。
「妹様はお嬢様が起した異変以降は、随分と落ち着いて来てるからそんなに怖がらなくても良いと
思うのだけど?現に、以前はよく突然暴れる事があったけど、今は全然そんな事は起こってないで
しょ?」
「確かにそうなのですが、妹様は何の前触れもなく突然暴れだす事が何度もありましたので…」
そう言って、妖精メイドは身を硬くした。
美鈴と妖精メイドが妹様と呼ぶのは、紅魔館の主レミリア・スカーレットの実の妹でフランドール・ス
カーレットの事である。フランドールは大き過ぎる能力「ありとあらゆるものを破壊する程度の能力」
のため、地下室に495年も幽閉されていた。少々気がふれているためか、何の前触れもなく突然凶暴に
なり暴れだすものだから、世話役のメイドが何人も犠牲になっていた。
だが、レミリア・スカーレットが幻想郷を赤い霧で覆う紅魔郷異変で、異変解決に乗り出した博麗霊夢
と霧雨魔理沙に出会ってからは落ち着いてきて、狂気に囚われる事は無くなり、紅魔館内部を歩き回れ
る位にまではなっていた。
しかし、ここまで来るまでの犠牲の多さから「妹様の世話=死」というイメージが定着してしまい、今
なおフランドールを恐れられていた。
「変わろうか?」
悪い顔色で体を硬くしている妖精メイドにそう声をかけると、メイドは「いいのですか?」と顔を明る
くしたが、直ぐに真顔に戻ると
「いえ、これは自分に与えられた仕事ですので、美鈴様に代わってもらう訳には参りません」
と、妙なプロ根性を見せて断ってきたため、またしても美鈴は苦笑で返した。
「んー、じゃぁ、せめてそんな強張った顔じゃなくて、笑顔で行った方が良いんじゃないかな?貴方だっ
て笑顔で来られた方が良いでしょう?」
「はい、そうですね こ、こうでしょうか?」
と、ぎこちない笑顔を何とか作ってみせた。
ぎこちない笑顔であったが、強張った顔よりはマシだろうと思って「そうそう笑顔で」と二人を見送った。
「そんなに、恐れる事はないと思うんだけどな……」
美鈴は妖精メイドを見送ったあと、妹様のことを考える。
…………………………あれ?よく考えてみると、妹様にまともに笑顔を向けているのって紅魔館の中には居
ないでは?
妖精メイド達は、妹様を恐れているため笑顔を向ける事はマズ無い。笑顔を向ける事はあるがやはりぎこち
ない引き攣った笑顔といった感じだ。
レミリア様は、妹様を495年間地下室に幽閉した罪悪感から妹様と距離をおいている感じで、妹様と一緒に居
ようとしない。おまけに、最近は霊夢に夢中なため合いに行く事がさらに減った。
咲夜さんは、前に妹様の相手をしてるときに、突然暴れだした妹様に瀕死の重傷を負わせられてから距離を置
いている。恐れているわけでは無いようだけど、人間は妖怪みたいに頑丈じゃないから慎重にならざるをえな
いんだろうな。だから、その緊張感からぎこちない笑顔をになってしまうのも仕方が無いか…
パチュリー様は、図書館から出ないので顔を合わせないし、小悪魔さんは図書館の仕事の関係上、図書館から
出ることはパチュリー様より少ないから、なお妹様と顔を合わせない。
まぁ、自分自身も門番の仕事上、滅多に会う事無いけど……
「そんな…笑顔は人だけじゃなく妖怪だって幸せな気分にしてくれるのに…」
美鈴は自分で言うのもなんだが、笑顔には自信を持っている。なにせ、紅魔館の住人はおろか幻想卿の多くの
人妖から、美鈴は良い笑顔をすると言われてきたからだ。
幻想卿に紅い霧を発生させた「紅魔郷異変」で、異変解決に乗り出してきた博麗霊夢と霧雨魔理沙に倒されて
からは、「郷に入れば郷に従えと言う事で、人里の人間とも上手くやっていきたい」とレミリアが決めたため
物品を届けにきた業者や紅魔館を尋ねてきた人妖を笑顔で出迎え、人里に買出しに行くときには笑顔を絶やさ
ない用にしてきた。そのおかげか、紅魔館の悪いイメージがようやく薄らいできた。
そのかげで、咲夜さんや妖精メイド達も人里での買い物がしやすくなったそうだし…
そういえば、咲夜さんだってお嬢様に拾われて紅魔館に来たときは、何かと不安がって怯える咲夜さんに笑顔で
何度も抱きしめたりしていたけ…
(「めーりんの笑顔は見ていると安心する」と咲夜さんは事ある毎にしがみ付いてきて可愛かったなぁ…今では
事ある毎にナイフを投げてくる泣く吸血鬼も黙る鬼メイド長に…何処で、育て方を間違えたのかなぁ?)
と、溜息をつくが、気を取りなおして先ほど見送った妖精メイドを追いかけて、再び呼び止めると、やっぱり自
分が、お食事を妹様の所に持っていくと告げたが、
「しかし、それでは私達がメイド長から怒られてしまいます」
と、又しても妙なプロ根性を見せて断ってきた。
(この二人(二匹?)は妹様より咲夜さんの方を怖れてるような気がするんですけど?咲夜さん、粗相をした妖
精メイドにどんなお仕置きをしてるんですか?)
美鈴は密か冷や汗をかいた。
「いや、私が持って行くよ 咲夜さんには、私が変れと強引に奪っていったとでも言っといて」
「いえ、しかし…」
妖精メイドは何故か変ってもらうのを渋っていたが、美鈴の説得で「では、お願いします」と妖精メイドは深々と
美鈴に頭を下げてお願いした
美鈴はカートを押しながら、改めて妹様の事を考えた。
「ありとあらゆるものを破壊する程度の能力」自分が望んだわけでない大き過ぎるその力のため、忌み子と身内から
遠ざけられ、悪魔の妹と怖れられて495年もの間地下に幽閉されてきた。
……誰からも笑顔を向けられる事無く……
ならば私が妹様に笑顔を向けよう。笑顔は人の気持ちを穏やかにしてくれる。笑顔は人を幸せにしてくれるのだから…
美鈴はフランドールの部屋の前に立つと、深呼吸して気を練って、陽の気を増やし陰の気を追い出した。
そして、ドアを叩くと、
「妹様、紅美鈴です お食事をお持ちしました!!」
美鈴は声をかけて、フランドールの部屋に入っていった。
満面の笑顔をうかべて………
「そのとうりです」×
「そのとおりです」○
幻想卿×
幻想郷○
変って×
代わって○
パッと読んで目立った誤字脱字指摘でした。
でしゃばってさーせん(´・ω・`)
すこし物足りなかった感が残りましたね 途中で終わってしまっているみたいなので…
でも和やかなSSだったのでとても好感が持てました
この話の続編を見てみたいですね これから頑張ってください
笑顔の美鈴に妹様がどういった反応するのかが気になります。
>パッと読んで目立った誤字脱字指摘でした。
>でしゃばってさーせん(´・ω・`)
いえいえ、むしろ有難いです。
>2様
>3様
感想ありがとうございます。
今回は、美鈴が妹様に笑顔を向けようとする理由と決意というSSでしたので
あえてあのような終わり方にしたのですが……
やはり、中途半端な終わり方は良くないと言う事ですか…
内容は悪くないのですが、指摘を受ける前に一度改めて全体の文を確認した方が早いと思います。