なぁ、慧音お前が死んでしばらくたつがお前は元気か?
博麗の巫女が世代交代を3回したことだから大分立つんだな。少し感慨深い物があるな。
慧音が死んだ後私は絶望した、慧音のいない幻想郷に生きている価値がないと思って自ら命を絶とうとした。だが無理だったよ。
あそこまでこの身を恨んだことはなかった。
この蓬莱の薬を恨んだことはなかった。
私はやけになって、永遠亭に一人で殴りこんだ。
そしたら、門前に偶然出てきた永琳に冷たい眼をされて諭されてしまったよ。
あなた、今まで慧音と一緒に生きてきて何も学ばなかったのってな。
お前は、教師のくせに私に寺子屋で授業をしたことはあんまりなかったよな。
だけどさ、永琳の言葉を少し落ち着いて考えてみたら、私は慧音からたくさんのものを教えてもらっていたことに気づいたんだ。
私はお前に愛というものを教えてもらっていたんだな。
お前と出会う前は愛なんか戯言だと思っていた。
所詮、そんなものは幻想で心底では汚い心しかないと私は勝手に思い込んでいた。
周りの人間は全く成長しない私を不気味に思い侮蔑した。
私は、人間なんて汚くて卑しい生き物だとその時心に刻み込んだ。
そんな心を持っていた私をお前は私を受け入れてくれた。
出会った当初私がどんなに冷たい仕打ちをしてもお前はいやな表情をせずに、笑顔で私と触れあってくれた。
私はその事をまだ覚えている。
私はお前と過ごした日々を忘れそうにない。
あんなにも楽しい日々はなかった。
愛する者との時間なんて不老不死でも忘れられない。
ああ、今日は青空でいいな。慧音。
雲もなくてお前のような青い空がきれいに視える。
「妹紅、やっぱりこんなとこにいたの?」
「ん?輝夜か。不老不死の身だけどあんまり日課ってものをしたことなくてな少し楽しいんだ」
「ってか妹紅、あんた人のお墓の前でたき火しないほうがいいんじゃないの?慧音もあの世で煙たがっているに違いないわ」
「いいんだよ、これで。私は慧音がいくら煙たいといってもこれをやめる気はない。これも大事な日課だ」
「ふぅん、まぁいいわ。じゃあ私は永琳と一緒にほかの連中の墓参りいってくるから。じゃあね」
「ああ、また明日だ」
と、いうことで慧音。少し煙たいかもしれないけど我慢してくれ。これは遠くの場所にいるお前が閻魔から許可を貰って帰ってくるときにすぐに私を見つけられるように焚いているんだからな。まぁ、私なりの気遣いってやつかな?
この煙が慧音のいるところまで届くといいんだけどな。
月まで届け、不死の煙。
うん、後書きが邪魔。
まぁ読む気は更々無いけど、みっちり書かれた後書きって作品の印象悪くするよ、叩かれないための防衛線がただの叩きフラグなんてよく有る話。
ご指摘ありがとうございました。