Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

新月の夜、紅魔館では

2009/08/22 09:56:42
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夜起きると、お姉さまが隣に居なかった。
先日、私が寝る前にぐずって以来、隣で寝ていてくれたのに。
起きて隣にお姉さまの顔がないのは、地味につらい。
ぼーっとした頭でも、お姉さまがどこにいるのか知っていそうな人は分かる。
とりあえず呼ぶ事にした。
















「あーめいりんがはだかでおよいでるー」





















「美鈴はそんなはしたないことはしませんわ、妹様。
 慎み深く私だけに見せてくれるのです」
「だったらその見開きすぎて血走った目をどうにかしたほうがいいと思う」


というか、これで出てくる咲夜をどうにかしたほうがいいのだろうか。
私は寝起きのしょぼしょぼした目で咲夜に訪ねた。


「お姉さま知らない?起きたら隣にいなかったの」
「お嬢様なら今日は夜空の空中散歩だとか」
「え~。それだったら私も誘ってくれたらよかったのに。ぶ~」


私がぶーたれていると、咲夜は特製です、と言って紅茶を入れてくれた。
紅茶を差し出す手を軽く叩く。
こぼれた紅茶がベッドに穴をあけたので聞いてみると、地獄の濃硫酸風味だそうな。

特製じゃない奴、と念を押して出てきた紅茶のカップを傾けながら窓の外を見る。
今日は新月。
のっぺりとした闇が外を覆っている。



「それで咲夜、お姉さまはどこ?」
「ですからお散歩に……」
「嘘。お姉さまは闇を好むけど、それは月との対比あってのこと。
 新月の夜なんかに出歩くはずはないわ」


私はジト目で咲夜を見る。


「だからさっさと吐きなさい。お姉さまはどこに行ったの?」
「ところで妹様、私はたったいま美鈴からの救難電波を受信しました」
「……内容は?」
「ダッタン人がダッタンそばをすすり上げながらダッタン海峡を越えてやってきているそうです。
 まあ大変。私はちょっとダッタン人の踊りでも披露してきますわ」
「今日のご飯はタルタルステーキでよろしく」


私の言葉は虚空に消えた。まあ分かっていたことだ。
新月の咲夜にはあんまり期待しないほうがいいのだ。


仕方がないから、私はお姉さまを探して館を探索することにした。










紅魔館大図書館
お姉さまの親友、パチュリーの領域だ。
私も暇なときはここの本を読むことが多い。
つまりいつもここの本を読んでいるってことだ。


「あら、妹様」
「パチュリー、お姉さま来てない?」
「こんな日に?……そうね来てないわ」


パチュリーも新月の日はあんまり調子が出ないらしい。
そこに頭より高く本を積み上げていた小悪魔が口をはさんできた。


「ああ、レミリア様なら」
「あら小悪魔。今日はいつにもましていいお尻ね」
「うひゃんっ!!」
「水蜜桃のような素晴らしい尻だわ。ねえ、お嫁に来ない?」
「お尻に話し掛けないでくださいよう」
「あら、何かおまけがしゃべっているわ」
「うう、私の価値はお尻基準なんですか……」
「そうね、1尻=0.5まロくらいかしら」
「しかもなんか微妙な評価……」
「あら、そんなことはないわよ。私は年に6まロもあれば生きていけるわ。
 つまり、あなたがいれば私は生きていけるの」
「……じゃあ、他の人を見ないでくださいよ」
「残念だわ。どうして世の中にはいい尻がこれほど多いのかしら」


パチュリーはそのまま小悪魔の尻にすがり付いて会話している。
小悪魔も嫌そうではないのでまあいいか。


私は出来るだけ係わり合いにならないように自然にフェードアウトしていった。
聞いていると頭が悪くなりそうだったのだ。










紅魔館正門で美鈴を見つけた。

今日は珍しく門の前に立って門番らしい。+1
門番らしく目線は遠くを警戒している+1
さらに門番らしく腕を組んだ仁王立ちである+1















半裸で-100















正確には後半裸というべきだろうか。
いつものチャイナドレスの後ろ半分が紐だったりゴムだったりで結わえられている。
びんぼっちゃまと言う単語が頭に浮かんだ。
犯人は考えるまでもない。


「美鈴なにしてるの?」
「あ、妹様!」
「STOP!」


美鈴が振り向こうとしたので、私は必死で止めた。


「いい、美鈴。今日は決して振り向いちゃだめ」
「何かさっきから咲夜さんもそんなことを言ってるんですよね」
「そうね、後ろ向いたら見えないものね」
「私は後ろに目がついてませんからねえ。妹様はどちらに?」
「お姉さまを探してるとこ。美鈴見てない?」
「昼から立ってますけどまだ誰も外に出てませんよ」
「そう?ありがとう」


そういって美鈴とは別れた。
きっとああいうプレイなのだろう。
さっきから咲夜が物陰から怪しい吐息を洩らしているから間違いない。
アレか、さっき充血してたのはこのせいか。










結局のところ、お姉さまは屋根裏部屋にいた。
う゛ぇ゛ぇぇぇぇというかすかなうめき声がしたので、それをたどっていったのだ。


お姉さまは変わり果てていた。
屋根裏部屋の隅っこに膝を抱えて座り込んでめそめそしていたのだ。
すっきりした横顔はまんじゅうのようなぷくぷくした頬に。
歩くたびにキュムキュムと音を立てそうな足に、紅葉のような赤い手。
鋭く風を切り裂く羽からは、ぱたぱた☆という擬音がするだけだ。


私が近づくと、ビクッと羽を震わせて縮こまってしまう。
肩に手をかけてもいやいやと頭を振るばかりだ。


仕方がないのでお姉さまの頭を抱きかかえて、秘密の呪文をささやいた。


「れみ、ふら?」
「うー☆」


とたんに元気になってぱったぱった羽を振る。
私は興奮するお姉さまを後ろから抱っこしてゆっくり階段を下りていった。
















「さあ、今日は何をして遊ぼうかな~?」
「うー!」
「お医者さんごっこでも元気っこはだか大会でもいいよ?」
「う、うー!」
「そう、じゃあお姉さんとイイコトしようか」
「うー☆」
「お姉さんは私だって?でも今日は私のほうが……」
新月の夜、紅魔館では


レミリア れみぃになる
咲夜 美鈴LOVEが犯罪の域をギリギリアウト
美鈴 咲夜さんが興奮する日
パチュリー 尻魔人になる
小悪魔 まロくなる



フランドール フランドール(お・と・な☆)になる
アステルパーム
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
猛駄目猫乃館
2.名前が無い程度の能力削除
もう駄目だこの屋敷ww
3.名前が無い程度の能力削除
駄目過ぎて素敵な紅魔館
4.名前が無い程度の能力削除
1尻=0.5まロで吹いたw
5.名前が無い程度の能力削除
つか美鈴の後半裸を見続けてたフランも十分手遅れじゃねえかw
6.名前が無い程度の能力削除
誰か永琳よんでこいwwwwこいつらもうだめだwww
7.奇声を発する程度の能力削除
手遅れすぎるwwwww
8.思想の狼削除
フランが最後の良心だと思っていたのにwww
9.名前が無い程度の能力削除
これは素敵な紅魔館www
れみぃは何故泣いていたのか…まさか妹様!?
10.名前が無い程度の能力削除
幸いにも
パチュリーはいつもと同じだが