納豆
納豆は吸血鬼の食料として伝統的なもののひとつです。
炒った大豆を苦手とする吸血鬼ですが、納豆には異常な興味を示します。
今日はある館の一般的な食卓を例にとって、実際の納豆の食べ方を学習してみましょう。
「咲夜、アレをもちなさい」
「かしこまりました」
これは、吸血鬼の食卓における一般的な指示のひとつです。
「アレ」とは、納豆のことを指します。
炒った大豆を弱点とする吸血鬼の館では、「豆」という単語は不吉とされます。
そのため、代名詞を利用することで、不吉な単語を発音することを上手く回避するのです。
「どうぞ」
従者の掛け声とともに、ピーマンが運ばれてきました。
これは、従者が主人に対して、
「最近給料が安いので、私の顔がピーマンのように青くなってしまいました」
ということを暗に伝えるメッセージです。
影のように主人に付き添うメイドならではの、謙虚なメッセージですね?
決して、
「ああ、お嬢様は弱点を克服する気になってくれたのだ」
などと言う勘違いをしているのではありません。
これに対して主人は
「ちょっと」
と発音します。
「と」の発音は
「ちょ↓っと↑」
のように語尾を上げることがポイントです。
これは
「ちょっと、私ピーマンは嫌いって言っているでしょう?」
の略です。どうも、この吸血鬼は苦手なものが多いようです。
他にも
・流れる水
・流れるフランドールとのお出かけ
・従者の部屋から流れる謎の甲高い声
など、彼女が苦手なものは多々あります。
主人の呼びかけを受けて従者は、
「これはこれは」
と返します。
「ちょっと」
「これはこれは」
「ちょっと」
「これはこれは」
この繰り返しは、吸血鬼の主従における伝統的なやり取りのひとつです。
他にも、英国国教会の秘密機関では、
「パーフェクトだ○○」
「感謝の極み」
と発音されることもあります。
伝承の変遷による地域差が如実に出た例と言えるでしょう。
このやり取りを経た後、従者は、すぐに主人の指示に従います。
ピーマンの大盛りが運ばれてきました。
主人は内心「しまった」と思っていますが、声に出してはなりません。
もしここで声を出せば、優秀なメイドである彼女は自動的に賞賛と受け取るでしょう。
ここは我慢のしどころです。
「ちょっと」には、「ちょっとしかないからもっと持ってきなさい」と言う意味もあるのです。
語尾を上げる量が半オクターブほど足りないと、このような事態を招きます。
発音が難しい時には、ジェスチャーで伝える方法もあります。
ちいさなおててを小指から順に薬指、中指、人差し指と握り、親指を立てます。
それが出来たら手首を返して親指を地面に向け、慎重にかき混ぜます。
このとき、手のひらが相手に向くように注意しましょう。
これを2~3回繰り返すことで、「納豆をもってこい」と言う意味になります。
納豆をかき混ぜる様子をあらわした、非常に分かりやすいジェスチャーです。
CAUTION!!
このジェスチャーは4回以上することで
「お前と地獄に行きたい」
と言う意味になります。地域によっては、それ以上の深い意味を持つこともありますので、
使用には十分注意を払ってください。
さあ、ここまでくれば夢の納豆とのご対面です。
つやつやの大豆が銀の糸を引く様。まさに悪魔にふさわしい隠微な豆です。
口いっぱいに広がる独特の風味が、私たちを魅了してやみません。
いかがでしたか。
このように、納豆を食べるには、様々な儀式を必要とします。
皆さんも、これを覚えて一流の吸血鬼になりましょう。
ちょwwさくめーww
個人的には寿司が好きですねぇ…
しかし、甲子園、もとい、コーションのスペルが間違っているようです。