地獄の4丁目跡地 地獄釜のほとりにて
「・・・にゃー」
「うにゃ?」
「・・・暑い」
「夏だもの」
「お空は平気そうだね」
「いちおう地獄釜の管理人だしね、てかお燐も似たようなものでしょ」
「暑いものは暑いって」
「んー、じゃあ涼しそうなとこに行ってみる?」
「あったけそんなとこ」
妖怪山 滝壺周辺
「で、ここに来たわけか」
「いいじゃない、どうせ暇なんでしょ」
「癒されるー」
「滝の側って涼しいからね」
「あ゛~~~」
「それなに?」
「ああ、えれきてるとやらを使った冷風装置だそうだ、にとり曰く初期型だそうだが、外の世界からだんだんと幻想入りしているらしい」
「す゛す゛し゛~~」
「楽しそうね、お空」
ただしい、渓流釣りのしかた
「・・・ふぃしゅ」
「よし、昼食確保」
「火できたよ」
「それじゃあ、ちゃちゃと捌いて串さしてと」
「塩振って♪」
「ほい」
「てい」
「ちゃっちゃんーちゃちゃちゃ」
「にゃにゃにゃーにゃにゃにゃ」
「「じょうずにやけましたー!!」」
「あ、良い香り」
「はぐはぐ」
「うまー」
「確かに美味しいわね」
「ごちになります」
「「「「はぐはぐ」」」」
「「って誰」」
「・・・んにゃ」
「ん、初めまして。塩もいいけど、醤油と大根おろしもどう。あ、もちろん減塩だから安心して」
「ご丁寧にどうも」
「いただきます」
「ふむ、単純な塩も良いが、やはりおろし醤油も悪くない」
「「「「ごちそうさまでした。」で、どちら様?」」」
「そういや、あんたらが顔合わすの初めてか」
「もみもみ、この子だれ?」
「もみもみ、言うな。この山で半ノラしている、橙だ」
「あらためて初めまして、橙といいます」
「で、橙こっちが」
「あたいは火焔猫燐、お燐とでも呼んで」
「あたしは霊烏路空、お空だよ」
「お燐さんに、お空さん。ああ、にとりさんが言っていた最近やとったバイトの方々ですね」
「そ」
「どうしたんだい。今日は用事があるとかで、出かけるって言ってなかったか」
「それが、思ったよりも早く終わっちゃて、帰ってくるなり良い匂いに誘われまして」
「確かに、あの匂いに誘われないなんて猫じゃないわね」
「そーなんです」
「まあ、ゆっくりしていきな」
うぉーたふぉーるだいぶ
「さん」
「にー」
「いち」
「にゃ~~~~、はぶっ」
「うーん、9.5」
「8.6」
「手厳しいね9.3」
「ぶくぶくぶく」
「あれ、浮いてこない?」
「うつ伏せで水面に激突したから気絶してるんでない?」
「そもそも、猫って泳げたっけ」
「多分滝壺に巻き込まれているから無理、少なくとも私は泳げない」
「わー、お燐ー!」
「・・・青春だね」
「・・・なんか違うと思う」
夕刻 滝の畔
「うー、酷い目にあった」
「いい出しっぺはお燐だよ」
「トップは椛さんですか」
「だてに縄張りにはしてないよ」
「そろそろ帰ろうかお空」
「そだね、おみあげもあるし」
「橙、山菜ありがと」
「いえいえ、こっちも大量の魚を貰いましたし」
「それでは気をつけてな、三人とも」
「はい、それでは」
「またねー」
「ねー」
そんな猫と烏と狼の挽歌
「・・・にゃー」
「うにゃ?」
「・・・暑い」
「夏だもの」
「お空は平気そうだね」
「いちおう地獄釜の管理人だしね、てかお燐も似たようなものでしょ」
「暑いものは暑いって」
「んー、じゃあ涼しそうなとこに行ってみる?」
「あったけそんなとこ」
妖怪山 滝壺周辺
「で、ここに来たわけか」
「いいじゃない、どうせ暇なんでしょ」
「癒されるー」
「滝の側って涼しいからね」
「あ゛~~~」
「それなに?」
「ああ、えれきてるとやらを使った冷風装置だそうだ、にとり曰く初期型だそうだが、外の世界からだんだんと幻想入りしているらしい」
「す゛す゛し゛~~」
「楽しそうね、お空」
ただしい、渓流釣りのしかた
「・・・ふぃしゅ」
「よし、昼食確保」
「火できたよ」
「それじゃあ、ちゃちゃと捌いて串さしてと」
「塩振って♪」
「ほい」
「てい」
「ちゃっちゃんーちゃちゃちゃ」
「にゃにゃにゃーにゃにゃにゃ」
「「じょうずにやけましたー!!」」
「あ、良い香り」
「はぐはぐ」
「うまー」
「確かに美味しいわね」
「ごちになります」
「「「「はぐはぐ」」」」
「「って誰」」
「・・・んにゃ」
「ん、初めまして。塩もいいけど、醤油と大根おろしもどう。あ、もちろん減塩だから安心して」
「ご丁寧にどうも」
「いただきます」
「ふむ、単純な塩も良いが、やはりおろし醤油も悪くない」
「「「「ごちそうさまでした。」で、どちら様?」」」
「そういや、あんたらが顔合わすの初めてか」
「もみもみ、この子だれ?」
「もみもみ、言うな。この山で半ノラしている、橙だ」
「あらためて初めまして、橙といいます」
「で、橙こっちが」
「あたいは火焔猫燐、お燐とでも呼んで」
「あたしは霊烏路空、お空だよ」
「お燐さんに、お空さん。ああ、にとりさんが言っていた最近やとったバイトの方々ですね」
「そ」
「どうしたんだい。今日は用事があるとかで、出かけるって言ってなかったか」
「それが、思ったよりも早く終わっちゃて、帰ってくるなり良い匂いに誘われまして」
「確かに、あの匂いに誘われないなんて猫じゃないわね」
「そーなんです」
「まあ、ゆっくりしていきな」
うぉーたふぉーるだいぶ
「さん」
「にー」
「いち」
「にゃ~~~~、はぶっ」
「うーん、9.5」
「8.6」
「手厳しいね9.3」
「ぶくぶくぶく」
「あれ、浮いてこない?」
「うつ伏せで水面に激突したから気絶してるんでない?」
「そもそも、猫って泳げたっけ」
「多分滝壺に巻き込まれているから無理、少なくとも私は泳げない」
「わー、お燐ー!」
「・・・青春だね」
「・・・なんか違うと思う」
夕刻 滝の畔
「うー、酷い目にあった」
「いい出しっぺはお燐だよ」
「トップは椛さんですか」
「だてに縄張りにはしてないよ」
「そろそろ帰ろうかお空」
「そだね、おみあげもあるし」
「橙、山菜ありがと」
「いえいえ、こっちも大量の魚を貰いましたし」
「それでは気をつけてな、三人とも」
「はい、それでは」
「またねー」
「ねー」
そんな猫と烏と狼の挽歌