Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

ようこそ冬へ

2009/08/03 03:44:30
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「や、久しぶり」

「あ………!」


季節が巡って、冬が訪れた。
冬が訪れたとき、私達の前に現れる者がいる。


「元気だった?大妖精」

「うん、レティも元気そう」

「ええ、そりゃあもうね、どう?少しは背伸びた?」

「うん、ちょっとだけだけど」

「そっか」


それでもまだ、レティの身長には勝てない。


「よし、チルノ達にも挨拶しにいくか………今は妖精たちの間では何が流行ってるの?」

「今はねー、湖を凍らせてスケートかな」

「そりゃあいいね」


レティを見れば、みんな喜ぶだろう。
でもその前に………


「あの、レティ………」

「ん?なに?」

「あの、みんなのところに行く前に………」

「………気が早いなぁ」


レティは私の傍に寄ってきて、頭をそっと撫でた後に優しく抱きしめてくれた。
頭ひとつ分身長が違うので、私の顔はレティの胸に埋まってしまう。
それがまた心地よい。


「だって、私………ずっとみんなのことまとめて、頑張ってた」

「そっか」

「レティがいないから、私が代わりに………だ、だから………」

「うん、わかった」


私を放して、また頭を撫でてくれた。
今度はちょっと乱暴だけど、心地よくて顔を赤くしてしまう。


「えらいよ、大妖精」

「………うん」

「………」


レティの顔が近づいてきた、反射的に眼をつむってしまう。

でも、レティの唇が触れた場所は私の唇ではなくて、額だった。


「………あ、あれ、なんで…?」

「お預け、これから本当に貴女が皆のことをまとめることができていたか、確かめに行くからね」

「………いじわる」

「ごめんごめん、さ、いこ?」

「………うん」


レティの大き目の手に握られ、私は、少し去年のことを考えた。


「………あ、あれ、泣くほどだった?」

「ち、ちがくて………去年のこと、思い出して………」

「………」

「帰ってきてくれて………すっごく、嬉しい………」

「私はいつだって帰ってくるよ、ただいま、大妖精」

「うん………お帰りなさい、レティ」


レティの手から伝わってくる温もりは、去年の春に涙が止まらなかった私を慰めてくれた、あの温もりとまったく同じだった。
そう考えるとまた涙が溢れてきて、レティを不安にさせてしまう。


「………泣き虫は変わってないなぁ」

「………ごめんなさい」

「そんなんじゃ皆に会いにいけないじゃないか、しょーがない」


もうちょっとだけだぞ
そういって、私達は二人っきりで、手をつないだまま木の幹に腰を下ろした。















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暑いのは嫌いです、早く冬になってほしい。
でも内容はあつあつなんだなぁ。

今日も妄想ににやにやしながら、変な話を考える。
寒々
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
ありそうで意外と無かった組み合わせ。可愛い。
イイ…!
2.名前が無い程度の能力削除
大ちゃん×レティさん…
これは僕のお願い(妄想)をロリ神様が叶えてくれたのでしょうか?
3.名前が無い程度の能力削除
大レティという俺のジャスティスが現実に・・・
サバサバした口調のレティさんもいいな。