「ああ………あっつ」
「この程度で暑いなんて、情けないわね」
「あんたは人間じゃないからわからないでしょどうせ、32℃もあったら普通は暑いと思うのよ」
「ふーん」
暑い暑い………
紅魔館がどれだけ涼しい場所か実感させられるわ。
「咲夜」
「なによ………」
「見えてきたわ」
「………温泉ねぇ」
そりゃあろくに管理されてなければ、こうもなるか。
何も無い普通の土地に、突然お湯を囲むように岩が置かれている。
アリスはこんなのに入れるのか?羞恥心のカケラもないな。
「割と気持ちよかったわよ」
「だろうけど、わざわざこんな開けた場所で入る必要もないじゃない、私は地下の温泉街でいいわ」
「それを言ったらおしまいだけどねぇ」
地上にある温泉が見たいと言ったのは私だが、やはりこんなものか。
誰かバリケードでも作ってくれれば少しは人も寄り付くだろうに。
「咲夜、誰かいるみたいよ」
「ええ?」
どこの物好きだ?こんな時期に、そう思って少し近づいてみると、そいつは多分私達の知人だった。
「魔理沙」
「おーおまえら、お前等も入りにきたのか?」
「そうじゃないわ、咲夜が温泉を見てみたいって言うからつれてきたの」
「へぇ、そうか………お前ん家にあるでっかい風呂と比べたら、面白いものじゃないかもな」
「ん、いえ…」
岩に腰をかける、よく考えれば、合法的に女性の肌を見ることができる場所でもあるわけだ。
「おいおい、何を見てるんだ」
「いえ、相変わらず健康的な肌してるわね」
「よせよバカ、私はそういう趣味はないぜ」
魔理沙でもちゃんとタオルは巻いて入るんだな。
少しだけ顔を赤くして隠れている部分を更に隠そうとする様は少し可愛い。
「ここって貴女に以外に誰か来るの?」
「ああ、たまーにだけどな」
「ふぅん」
何故かアリスが黙りこんでいる。
「アリス?」
「え?ああ………何よ」
「何よって、ぼーっとしてるから」
「湯気にあたって少し暑くなってきて………」
「ふーん………」
「暑い時は、こうして温泉に入ると出たときに涼しく感じていいんだぜ」
「別にいいわ、私は………」
別に入りたいとは思わないし、暑くてここを離れたがっていたことを思い出した私はとりあえずやんわりと否定した。
「そうか、残念だぜ、そろそろ霊夢も来るから、お前達入らないなら帰ったほうがいいぞ、あいつ人が多いと入りたがらないからな」
「そんな感じね、じゃあ、私は帰るわ」
「ああ、アリスはどうするんだ?」
「え………まぁ、帰るわ」
最後までぼーっとして、どうしたんだ本当に。
私と魔理沙は二人して首をかしげた。
「あー、涼しい」
「だらしないわね」
結局たまらず、私は紅魔館に帰ってきた。
アリスも何も言わずについてきた、お茶を出せという意味だろう。
「ありがとう」
「ん」
帰ってくる間に機嫌もだんだん直ってきたようだ。アリスはいつもどおりの調子になっていた。
「アリス、貴女さっき様子がおかしかったけど、どうしたの?」
「………ん」
「怒ってたの?」
「………別にそういうわけじゃなくて、ねぇ、咲夜」
「ええ」
アリスの表情はとても不安そうだ。
「咲夜………私がもしお風呂に入ってたら、その………覗く?」
「………」
唖然とした、なんだその質問は。
自分でもわけのわからないことを言っていると自覚したのか、アリスは急いで訂正しようとした。
「い、いやね、その………さっきみたいな………温泉とかではなくて」
でも内容が内容だけに、あんまり言い訳にはなっていないような。
「………アリス」
「………」
「覗かないわ」
「………そ、そう」
案の定、アリスは表情を落とした。
「それなら、別にいいの………」
「………だって貴女」
「覗いたら攻撃してくるでしょ」
「………」
「………もしかして怒らないの?」
「………」
「そしたら、私は尚更覗かないでしょうねぇ」
「どうして…?」
どうしてって………
今まで私の行動を見ていて、気がつかなかったのかこいつは?
「そりゃあ貴女、怒られなかったら面白くないじゃない」
「………はぁ?」
「私は恥ずかしがりながら怒る奴の、その反応を見るのも好きなのよ」
「………性格、やっぱ悪いわね」
「ええ、だから、貴女とキスをした時、貴女が照れて私を突き飛ばした時なんてそりゃあもう」
「うるさい!変態!くたばれ!」
ああ、またやってしまった。
テーブルをバンと叩いて、顔を真っ赤にして怒鳴って出て行く。
やっぱり最高の反応ね、アリス。
でも怒らせたのはまずかったかな、ちゃんと謝らないとね…
.
「この程度で暑いなんて、情けないわね」
「あんたは人間じゃないからわからないでしょどうせ、32℃もあったら普通は暑いと思うのよ」
「ふーん」
暑い暑い………
紅魔館がどれだけ涼しい場所か実感させられるわ。
「咲夜」
「なによ………」
「見えてきたわ」
「………温泉ねぇ」
そりゃあろくに管理されてなければ、こうもなるか。
何も無い普通の土地に、突然お湯を囲むように岩が置かれている。
アリスはこんなのに入れるのか?羞恥心のカケラもないな。
「割と気持ちよかったわよ」
「だろうけど、わざわざこんな開けた場所で入る必要もないじゃない、私は地下の温泉街でいいわ」
「それを言ったらおしまいだけどねぇ」
地上にある温泉が見たいと言ったのは私だが、やはりこんなものか。
誰かバリケードでも作ってくれれば少しは人も寄り付くだろうに。
「咲夜、誰かいるみたいよ」
「ええ?」
どこの物好きだ?こんな時期に、そう思って少し近づいてみると、そいつは多分私達の知人だった。
「魔理沙」
「おーおまえら、お前等も入りにきたのか?」
「そうじゃないわ、咲夜が温泉を見てみたいって言うからつれてきたの」
「へぇ、そうか………お前ん家にあるでっかい風呂と比べたら、面白いものじゃないかもな」
「ん、いえ…」
岩に腰をかける、よく考えれば、合法的に女性の肌を見ることができる場所でもあるわけだ。
「おいおい、何を見てるんだ」
「いえ、相変わらず健康的な肌してるわね」
「よせよバカ、私はそういう趣味はないぜ」
魔理沙でもちゃんとタオルは巻いて入るんだな。
少しだけ顔を赤くして隠れている部分を更に隠そうとする様は少し可愛い。
「ここって貴女に以外に誰か来るの?」
「ああ、たまーにだけどな」
「ふぅん」
何故かアリスが黙りこんでいる。
「アリス?」
「え?ああ………何よ」
「何よって、ぼーっとしてるから」
「湯気にあたって少し暑くなってきて………」
「ふーん………」
「暑い時は、こうして温泉に入ると出たときに涼しく感じていいんだぜ」
「別にいいわ、私は………」
別に入りたいとは思わないし、暑くてここを離れたがっていたことを思い出した私はとりあえずやんわりと否定した。
「そうか、残念だぜ、そろそろ霊夢も来るから、お前達入らないなら帰ったほうがいいぞ、あいつ人が多いと入りたがらないからな」
「そんな感じね、じゃあ、私は帰るわ」
「ああ、アリスはどうするんだ?」
「え………まぁ、帰るわ」
最後までぼーっとして、どうしたんだ本当に。
私と魔理沙は二人して首をかしげた。
「あー、涼しい」
「だらしないわね」
結局たまらず、私は紅魔館に帰ってきた。
アリスも何も言わずについてきた、お茶を出せという意味だろう。
「ありがとう」
「ん」
帰ってくる間に機嫌もだんだん直ってきたようだ。アリスはいつもどおりの調子になっていた。
「アリス、貴女さっき様子がおかしかったけど、どうしたの?」
「………ん」
「怒ってたの?」
「………別にそういうわけじゃなくて、ねぇ、咲夜」
「ええ」
アリスの表情はとても不安そうだ。
「咲夜………私がもしお風呂に入ってたら、その………覗く?」
「………」
唖然とした、なんだその質問は。
自分でもわけのわからないことを言っていると自覚したのか、アリスは急いで訂正しようとした。
「い、いやね、その………さっきみたいな………温泉とかではなくて」
でも内容が内容だけに、あんまり言い訳にはなっていないような。
「………アリス」
「………」
「覗かないわ」
「………そ、そう」
案の定、アリスは表情を落とした。
「それなら、別にいいの………」
「………だって貴女」
「覗いたら攻撃してくるでしょ」
「………」
「………もしかして怒らないの?」
「………」
「そしたら、私は尚更覗かないでしょうねぇ」
「どうして…?」
どうしてって………
今まで私の行動を見ていて、気がつかなかったのかこいつは?
「そりゃあ貴女、怒られなかったら面白くないじゃない」
「………はぁ?」
「私は恥ずかしがりながら怒る奴の、その反応を見るのも好きなのよ」
「………性格、やっぱ悪いわね」
「ええ、だから、貴女とキスをした時、貴女が照れて私を突き飛ばした時なんてそりゃあもう」
「うるさい!変態!くたばれ!」
ああ、またやってしまった。
テーブルをバンと叩いて、顔を真っ赤にして怒鳴って出て行く。
やっぱり最高の反応ね、アリス。
でも怒らせたのはまずかったかな、ちゃんと謝らないとね…
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もはやただの変態ww
2828が止まらないぜ!
羞恥心は何よりのご馳走ですね分かります。