Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

ACE TIRUNO X

2009/07/26 19:45:39
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※!!警報!!※
エースコンバットXネタが元となっている為、ネタがわからない方には読むのが辛いかもしれません。それでも無問題DAZEという方はどうぞ、下へスクロールしてください














 


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あー、じゃあブリーフィングを始めるわよ。進行は私、通信のレティ・ホワイトロックが担当するわ。
1~3ボス同盟に牙をむいた連合軍の下っ端が紅魔館からここ、湖に侵攻してきているという情報を掴んだわ。最後の仕上げのつもりでしょう、自分たちが出るほどもないとこちらを舐めきってるのね。同盟側の拠点でやられていないのはここで最後だし。
下っ端妖精どもを出すくらいだから、幸い大掛かりな侵攻ではないみたい。あなたたちグリフィス隊はすぐに出撃して敵部隊を迂回し、背後からあいつらを追い散らすのよ。あぁ、敵の編成はメイド妖精を中核とした射撃部隊で、力の強い妖怪などは確認されていないわ。せめて一矢報いてやりなさい。作戦中の私のコードネームは「クラックス(南十字星)」よ。状況の変化・味方への被害率などはこちらから伝えるから無線には注意して、わかった?
~~~








『クラックスからグリフィス隊へ。そのまま飛べばあいつらの背後を襲えるわ、レーダーで確認できる?』

「こちらグリフィス3、感度良好。作戦通り敵の背中を取っていくよ」

グリフィス2の後ろについていたグリフィス3、リグルが通信機器の具合を確かめる。バカルテット、すなわち脳みその足りていなそうなメンバーにとってこの機器は命綱なのだ。レティの管制なしに飛べばどうなるか。道に迷うくらいならまだいいほうだろう。

『一人も打ち漏らすんじゃないわよ?こちらの力を見せ付けてやりなさい』

「こっちにもボスの意地があるからね、見せてやるわよチルノ!」

『グリフィス2・ミスティア。作戦中はコードネームを使いなさい』

それにミスティアは肩をすくめる。レティを含めれば6人となるこの中で、多分一番頭が回るであろう冬の忘れ物は少々頭が固かった。

「了解。まったく雪女はお堅いことで。ねぇ、グリフィス1?」

グリフィス2にコードネームで呼ばれたそのグリフィス1。つまりグリフィス隊の隊長である彼女も通信管制の言葉に怒っていた。

「本当よ!普通にチルノって呼んでよレティ」

どう見ても⑨です本当にありがとうございました。
チルノが隊長という時点でなんだか終わっている気がしないでもないグリフィス隊だが、それでも彼女が隊長たる所以はひとえにその経験の多さからであった。
2番手に甘んじているミスティアもまた自機経験はあったが、他の異変時にも霊夢たちと対峙したことのあるチルノと比べると経験の差は歴然。無論実力で言えばミスティアが上であるのだが、レティは経験量の多い順から番号を振り分けていったのだった。彼女から言わせれば「5人のうち一人でも部隊指揮ができる奴がいればよかったけど、そんなこと微塵ほども思ってないから適当に」とのこと。

『黙りなさいグリフィス1。ほら、前見る』

管制に叱咤され、仕方なく正面の敵に向かうチルノ。
5人より編成されるグリフィス隊は、予定通り敵の背後を突いていた。

《後ろから敵よ!》

《一体どこから現れたのよ》

「いい具合に混乱してるね」

一人を撃墜し、グリフィス4のコードネームを得ているルーミアが上機嫌に飛ぶ。

《どうせバカルテット相手よ。適当に撃ってれば勝てるわ!》

「ちょっと待って、あいつら適当に弾幕ばら撒きすぎだよ。地形を変える気?」

『見境なしとはやってくれるじゃない。全部落としなさい』

《また一人やられた!》

「グリフィス3、敵撃墜」

「リグルの命中確認!記録更新ね」

自身も一人おとしながらリグルを賞賛するミスティア。

「こちらチルノ、一人倒したわ!」

「グリフィス5が一人キル」

5こと大妖精も奮戦する。

「グリフィス2がまた落としたわ。いい仕事よ!」

『いい感じよ。その調子で殲滅しましょう』

バカルテットだの何だのと子馬鹿にされる面子だが、彼女達も立派に強いのだ。既に残敵は3割といったところまで撃ち減らしている。

《何人残ってるの。誰か応答して!》

《これじゃいい的よ!》

「グリフィス4、ルーミア!ほらがんばって・・・・よし!」

「やるね、グリフィス2グッジョブ!」

「これで片付いたかしら?」

最後の一人を落とし、ミスティアは周囲を見渡す。しかしそこはすでにグリフィス隊の制圧下にあった。

『敵全滅を確認。この程度ならあなたたちの敵ではないけれど、よくやったわね』



「ヤッホー!見なさい、全員倒してやったわ。楽勝ね!どうチルノ?このままレミリアたちも倒しにいくっていうのは」

「あたいたち最強だもんね!」

大戦果にチルノとミスティアがはしゃぐ。その意気込みだけでならレミリアも倒せるかもしれないが・・・・・・

「こっちには自機経験者が2人もいる。いけるよね?」

「相手が私たちだと知ったら驚くわよあいつら」

驚くことには驚くだろう。慧音もアリスも倒したのに、反攻してきたのがこの5人だと知れば。

『調子に乗ってるんじゃないわよ。・・・ん?レーダーに反応。高速でこちらに接近中・・・・弾幕よ!』

「何?どこ?どこからなのよ、レティ!」

『紅魔館方面からよ。これは・・・・・・禁弾?』

「フランドール!?」

「まさか・・・・」

ミスティアとリグルが顔色を失う。フランドールの名は、それだけで心を折るに十分な破壊力を持っていた。
そして、彼女達を倒すに十分過ぎるスペルカード。

『スターボウブレイクよ!退避して!』

「ど、どっちによければいいの!?距離と方角は!?」

突然のことに動揺し、弾幕を確認しようと周囲を索敵するミスティア。だが見えない。
何かの勘が働いたのか。チルノは周囲を確認するより先に退避行動をとっていた。低空へと急降下し、同時に仲間を呼ぶ。

「みんなこっちに来て!」

「チルノについていくわよ!」

藁にすがる気持ちでチルノの後に続くグリフィス隊。
チルノの勘は当たっていた。彼女の避けた方向は確かに弾幕の手の届かぬ場所だった。
だが、数秒判断が遅かった。

『ダメ、間に合わない!』

「うわぁ!!」

「きゃぁあ!?」

チルノは何とか逃れることができたが、すぐ後ろにいたリグルとミスティアが弾幕に飲まれた。1発目を奇跡的にグレイズしたルーミアも、後続の弾幕の雨に晒され落ちていく。大妖精も被弾しながら懸命に射程外に逃れようともがいていた。

『グリフィス2、ミスティア応答して!ミスティア、リグル、みんな!!?』

後にレティの悲痛な叫びを残し・・・・・・






その空域には誰もいなくなった。




 
「1~3ボス同盟、最後の3ボス勢が降伏」

「フランドール・スカーレット、スターボウブレイクの威力」


『これはラスボス勢のカリスマ性を上げ、人気を獲得する為の弱肉強食の戦いである』

紅魔館での時計台の映像を背に、そう熱弁を振るった昨日の4~EXボス連合司令官レミリア・スカーレットの声が、二日酔いの頭にまだ響いているようだ。

「連合軍、宣戦布告後1日で同盟の95%を殲滅」

4~EX連合は、長き内乱が終結したその年の10月、突如格下である1~3ボス同盟に戦争を開始。「1~3ボスのくせに何でそんなに人気なのよ」というわがままと妬みの元、あらゆるものを破壊する程度の力を持つフランドールを筆頭に、一部で起こったわがままへの疑問も寄せ付けないほど速やかに1~3ボスを次々に下していった。
いや、正確にはまだだが時間の問題だろう。
幻想郷を見渡す博麗神社には連合総司令部が置かれ、その支配の象徴とさせている。そのに住む巫女の暇潰し場所であったはずだが、ひどい話だ。
見上げると、相変わらず右回りに動く太陽が寝不足気味の目にしみた。
まったく、こんな先の見えた戦争取材は早く終わらせて椛弄りに戻りたいものね。何のネタもないこの件についてはどうも興味がわかない。



ー ー ー ー ー ー ー



こんにちは、水崎です。知っている人は知っているエスコンの南十字星です。元ネタ知らなくても読めるように配慮したつもりですが、大丈夫かな?
これからチルノがいろいろとがんばります。がんばる予定です。がんばってくれ。
基本を本編ストーリーに乗っけてはいますが、多少のアレンジはしていこうと思います。あと、ジュネット(語り)役は文ですのであしからず。
相変わらず笑い成分足りてないなぁ
水崎
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
原作知らないが、かなり読むのが辛かった
原作知らないで読むのは無理に近いと思う
2.名前が無い程度の能力削除
同じく原作知らないとなにがなんだか……
これで「元ネタ知らなくても読めるように配慮した」というのなら元々無理があるのでしょう。
3.名前が無い程度の能力削除
原作を知る身としてはかなり面白いです
ただ、知らないと正直辛いと思いますので、タグで注意を喚起するべきかと
4.水崎削除
1~3様、ありがとうございます。タグと、頭に注意を追加しました。
もっとがんばらないとダメってことですね、がんばります!