Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

地底の星

2009/07/20 23:38:51
最終更新
サイズ
4.36KB
ページ数
1

分類タグ


桶の中のキスメ

蜘蛛の中のヤマメ

みんなどこへ行った

見送られることもなく



橋の下のパルスィ

酒の中の勇儀

みんな何処へ行った

見守られることもなく




地底にある☆を

誰も覚えていない

人は空ばかり見てる







つばめよ

たかい空から

おしえてよ

地底の☆を




つばめよ

地底の☆は

いまどこに

あるのだろう






「あら珍しいわね、誰かと思ったら」
「・・・・・・・」
「覚えていたのね、ここの場所」
「うん」
「最近はかなり静かだったから、てっきり忘れたのかと思ったわ」
「・・・・・・」
「ねえ」
「・・・・・・なに」
「こっちきて」
「・・・・・・」
「いいから」
「・・・・・・」
「早く」
「でも」
「いいの、いいでしょう、久しぶりに会ったのだから」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「ほら、いいからここに寝転がりなさい」









薔薇のなかのこいし

火車のなかのおりん

みんなどこへいった

見守られることもなく






名だたるものをおって

輝くものを追って

人は氷ばかりつかむ









つばめよ

たかいそらから

おしえてよ

地底の☆を





つばめよ

地底の☆は

いまどこに

あるのだろう









「最近静かね」
「そうなの」
「みんな、どうしちゃったのかしらね」
「地上にいるよ」
「そう」
「地上でバカやってるよ」
「地上ね。懐かしいわね」
「ねえ」
「なに?」
「おねえちゃんは、なんでずっとここにいるの?」
「・・・・・・」
「怖いから?心を読まれるのが怖いから?嫌われることを知っているから?」
「・・・・・・・」
「ねえ、なんで?なんでおねえちゃんは、ずっとここにいなくちゃならないの?」
「・・・・・・」
「なんで、おねえちゃんだけいつも。いつもここにいなきゃいけないの。どうして、どうしていつも、おねえちゃんばっかり」
「私は」
「なに」
「いいのよ、だって」
「だって、何」





「私がここにいれば、あなたがこんな風に帰ってこれるでしょ」

















名だたるものをおって

輝くものを追って

人は氷ばかりつかむ













薔薇の中のこいし

火車のなかのおりん

みんなどこへいった

見守られることもなく










つばめよ

たかい空から

おしえてよ

地底の☆を




つばめよ

地底の☆は

いまどこに

あるのだろう






「地上って楽しいねえ」
「でもょっと眩しいかな」
「そっかキスメ、あんたは来たことなかったんだっけ」
「うん」
「楽しいでしょ」
「うん、ちょっと恥ずかしいけど」
「恥ずかしいのはいつものことでしょ」
「う」
「まったく桶ばっかり入って」
「うぅ」
「別にいいけどね、いつものことだし」






「パルパルパル」
「うまい!」
「地上の奴らときたら」
「酒はうまい!」
「どいつもこいつも、楽しそうに」
「いやあ、地上の酒はうまい!」
「妬ましいっての!パルパルパル」
「今度旧都に持って帰ろう」
「・・・・・・」
「きっとみんな喜ぶぞーっと」
「・・・・・・」
「ん?」
「あんた」
「?」
「ずっと地上にいるんじゃないの?」
「・・・・・・・」
「あんたの長年の友達だって、ここにいるわけだし」
「・・・・・・・」
「こっちのほうが、明るくて、楽しくて」
「私は」
「なによ」
「仲間を放っておくことなんて、できないさ」
「・・・・・・」
「手土産にこいつでも持っていくことにするよ。いやそうな顔されるだろうけど」
「・・・・・・」
「まあ、それもそれだ。折角上手い酒だからね、独り占めしちゃもったいないからね」
「・・・・・・」
「そんなに意外?」
「・・・・・・別に、あんたらしいんじゃない」








「おくうー」
「メガトンフラーッシュ!!」
「おくうー」
「テラフレア!!!」
「おーくーう!!」
「フレアー!!」
「おくうっ!!!」
「うわっ、おりん!」
「気付くの遅すぎ!」
「痛っ!」
「まったく、おくうったら」
「なにさ、今ようやく新技を作っているのに」
「どうでもいいんだけどそんなこと」
「で、何の用よ」
「えっとさあ」
「・・・・・・」
「たまには帰らない?」
「え」
「まあ、気まずいのはわかるけど」
「・・・・・・」
「ほかにもペットはいるけど」
「・・・・・・」
「さとり様、あんたの顔が見たいって」
「・・・・・・嘘」
「ほんと」
「嘘でしょ」
「顔にそう書いてあった」
「嘘よっ!だって!」
「本当よ」
「だって、私、私」
「大丈夫だよ」
「・・・・・・」
「帰ったらまた」
「・・・・・・」
「あんたの頭、撫でてくれるよ」
「・・・・・・」
「笑ってね」
「・・・・・・そうかな」
「そうだよ」
「でも」
「さとり様、あんたのこと待ってるよ」
「でも、でも」
「平気だって」
「でもっ!!」
「何かあったら、私がいるわよ」
「おりん・・・・・・」
「それに、さとり様だって、
































 
 プリン一個ぐらいで、そんなにずーっと怒ったりしてないって」






























つばめよ

たかい空から

おしえてよ

地底の☆を










つばめよ

地底の☆は

いまどこに

あるのだろう






.
思いついたのが運の尽きでした。

反省はしていない。
sirokuma
http://sirokuma.turubeotoshi.com/
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
>「私がここにいれば、あなたがこんな風に帰ってこれるでしょ」
ここでジンときた、と思ったら
おくうwwwwwwwwww
2.名前が無い程度の能力削除
途中までは素直に感動できたんだけどなぁww
オチのおくうと小五ロリにワロタwww
3.名前が無い程度の能力削除
どうなってんだよwwwwwwwww