Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

異邦人

2009/07/17 22:00:55
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1

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短いです。すごく短いです。
個人的な主観に基づいて書いているので、キャラ崩壊がありえます。
そこらへんを許容出来る方はどうぞ。













カラン、カラン…

…いらっしゃい。

おや、どうやら初めてのお客様のようですね。

ありとあらゆる道具を取り扱う香霖堂にようこそ。

僕は店主の森近と申します。

今日は何をお求めでしょうか?

…はぁ、なんとなく入ってみただけ、ですか。
ま、それもよろしいでしょう。
どうぞ、ご自由に商品を御覧下さい。何かありましたら声をかけていただければ…


ああ、その球体ですか。
それは渾天犠といって、僕の少々古くて困った友人が作った品物ですよ。
彼女の作品だと知った時には驚きましたが…話を戻しましょう。

これは空に浮かぶ星座を映しとった物で、恐ろしく精巧に出来ています。
例えば星と星の距離ですが、寸分違わず見事に一致しています。
今示した星以外もです。全てが測ったように正確でまるで夜空をそのまま移したような気がして薄ら寒くなります。

さらに星の等級も正確に表されていますし、おまけに光ります。

さすがの僕も舌を巻きましたし、同じ物を設計図無しで一から作れと言われても難しいでしょう。
いや、作れないわけではありませんよ?
あの子に出来て、僕に出来ないはずがないでしょう。

まったく。

それで?これをお買い上げでしょうか?

…違うのか。まぁいいですよ、他の品も見るといい。絶対欲しくなるに決まっているから。


ああ、それはパーソナルコンピュータといってね、世界中の情報を一瞬で集めてくる式神ですよ。しかし困ったことにどんな方法を試してもうんともすんともいわなくてね。

お湯につけたり祝詞を唱えたり、天日干しにしたりしてみたんだが、ことごとく失敗だったよ。

…腹を抱えて笑わなくたっていいじゃないか。

でんきを使わなければ動かない?でんきとは一体なんだい?

ほう…そんなに便利なものがあるのか。

ところで君、どこから来たんだい?
どうもこの辺りの人妖じゃなさそうだが。

何?…聞いたこともない。
そんな場所がこの世にはあるのか…。

そこはどんなところだい?
良いところかい?

そうか、それはそれは素晴らしいところなんだろうね。
僕もいつか行ってみたいものだ。


おや、それは…笑わせてくれたお礼?
故意に笑わせようとしたつもりはないんだが…。

ふむ。それなら値段はこれくらいになるが、よろしいでしょうか?

確かに。毎度、ありがとうございます。


ああ、そういえば。
君、名前はなんというんだい?

なるほど、良い名前だね。覚えておくよ。

それでは、またのご来店をお待ちしております。

今後とも、香霖堂をご贔屓に。
「私?私の名前は--」


今、店内を訪れた少女は、幻想郷の外から来たということ以外、設定がありません。つまり名無しです。

だから、皆様が誰かを思い浮かべれば、それがこの少女になるのです。

例えば、蓮子だったりメリーだったり。
教授だったりちゆりだったり。

読んで下さった皆様の想像で、どんどんどんどん変わります。

大分変則的な書き方をしましたが、楽しんで読んでいただけたでしょうか?

それでは、またいずれ。
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
深みを持たせようとして逆に浅くなってます。