「我が娘…、レミリア・スカーレットよ…。」
近寄らなければ聞き取れないくらい声は小さかった。
「はい、お父様。」
「汝は我らスカーレット家を継ぐ為の覚悟はできているか?」
覚悟など、とっくの昔にできている。
「はい、この身が滅びるまで私は我らの誇り為に闘い抜きます。」
「そうか…。安心したよ。」
命の輝きが消えようとしていた。
「我が娘よ、今此処に契約は完了した。
汝はスカーレット家の為に生き、そしてスカーレット家為に死ね。
汝、スカーレット家の従者達に絶対なる庇護を。
我らスカーレット家の為に、そして我ら吸血鬼の誇りの為に…。」
その言葉を残し、先代の主は亡くなった。
* * * *
館の大広間で館の主と血まみれの人間が対峙していた。
血が煮えたぎる…。
己の魔力が身体を焼く…。
己の身体が耐えられない程の力が沸いてくる。
激痛。
それが、私が生きているという事を実感させてくれる。
「スピア・ザ・グングニル…。」
これを使うのは何時以来だろうか…。
紅の槍。
人間程度なら触れるだけでその命を刈り取れるだろう。
「――っつ。」
それを見た人間は槍の威力を理解したのか、声にもならない音をもらしていた。
しかし、その目には未だ強い意思を宿している。
なんて、いい目をしているのだろう…。
「私を殺せ…。」
強い意思を宿した少女はいきなりそんな事を言い出した。
生きる意思ではなく、死ぬ覚悟か…。
「殺せと言ってるのが聞えないのか、吸血鬼!!」
腐敗した人間どもの中に、まだ誇りを持っている人間がいるとは…。
「人間の少女よ、貴女に誇りという物があるなら私に仕えなさい。
それが、勝者である私からの命令よ。」
「………。」
私は槍を納め部屋を後にした。
あれから、一ヶ月…。
部屋の扉の向こうから
「レミリア様、よろしいでしょうか。」
声が聞えた。
「入りなさい。」
「失礼します。」
悪魔の館にたった一人の人間。
「何か私に用かしら?」
すると、彼女は私の前に跪く「私、××××は主レミリア様に絶対なる忠誠を誓います。」
そう言った。
「今日から、貴女は十六夜 咲夜と名乗りなさい。」
誇り高き人間の貴女に絶対なる庇護を与えよう…。
「ありがとうございます。
私、十六夜 咲夜はこの身が滅びるまで主レミリア様に仕えます。」
彼女はもう一度そう誓った。
ちょっと短い。あと、こういうネタは結構多いから、もうちょっと工夫しよう。
どうしろとは言わない。そこは自分で捻ればいい。
あと1ヶ所
>「主レミリア様仕えます」 「に」が抜けていませんか?
指摘ありがとうございます。
修正しました。
アドバイスありがとうございます><
まだまだ未熟ですがもっといい作品がかけるように努力します。
……作者名から考えてギャラクシーエンジェル二期最終回のオマージュとみたがどうか