Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

萌えの二段活用

2009/07/03 14:03:11
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※文章力が小学生から進化してません
※こんなの霖之助じゃありません
※独自設定多かったり、文章に脈絡がありません


こちらは、「萌えの活用」の続編にあたります。よって、ご一読を多分お勧めします。


それでも暇つぶしに見ていただけるならどうぞ








僕の名前は森近霖之助、古道具屋を営むただの半妖である。
先日のことだが、僕はある大発見をしてしまった。
それは「萌え」というものだ。

最近では、外の世界から流れてきたこの萌え、という言葉が幻想郷でも使われている。
それにあやかり、先日僕も試してみた。
…その効果は驚くべきものだった。

その時はアリスが来ていたため、アリスを萌え萌えだと褒めると、僕の予定していた金額の2倍の金額を払い、購入してくれた。
驚くべき効果だった。
これが他の人ならまだ可能性はあったかもしれない。
だが、相手はアリスなのだ。
アリスは本人の性質か、魔法使いの性質か、恐らくはその両方だろうが、とても目が利くのだ。
いつもは、僕の提示金額ではなく、僕も正直適切だと思われる金額を言い、購入している。
そのため、最近では僕もアリスにふっかけることはしなくなっているのだが。

なるほど、恐らくこれが

「商売人の腕、というやつか」

霧雨の親父さんに教わった時は、価値のないものでも価値を付けて売ること、それだけでは半人前だ、それより先に1歩踏み込んでこそ1人前だ。
あの頃は、その1歩が分からなかった。
だが恐らく

「これがその1歩」

そう、この言葉で買わせる、ということも大切なことなのだろう。
だが、まだこれでは

「データが足りないな」

まだ、データが足りない。
この褒めることがその1歩かどうかも分からないし、そもそも萌え、が他の人にも通用するものなのか分からない。

「試してみるしかないか」

こればっかりは、考えていても仕方がない。
実践してみるしかない。
僕だって商売人のはしくれだ、売れないよりは売れるほうがもちろん嬉しい。
それが高ければ当然のことだろう。

「よし、次来たら言おう、必ず言おう」

「あら、何を言うのかしら?」

…前言撤回

「こんにちは、今日もいい天気ね」

まさか、次来たのが八雲紫だったとは

「…こんにちは、あと、前にも言ったが普通に入ってきてほしいのだが」

紫→客じゃない→言わなくてOK

「あら、だから普通に来たでしょ?隙間から」

それは普通じゃない。絶対にだ。

「そうか、今度はドアから普通に入ってきてくれ。それで今日はなんのようだい?」

「あら、それがお客様に対する態度?失礼しちゃうわねぇ」

「君がお客様ならね、でも違うだろう?」

「あら、残念。今日はお買い物に来たの」

「そうなのか、それは失礼したね。いらっしゃいませ、本日は何ようでしょうか?」

ん?紫が客→客には言わなきゃいけない→僕は紫に萌え萌えだ→死ぬ

「ふふ、よろしい。私に似合うものって何かないかしら?服でも装飾品でもいいんだけど」

どうしよう、さすがにまだ死にたくない。

「む、君に似合うものか、難しいね」

そう、これは普通に難しい。そもそも紫は本当に美人なのである。黙っていれば、だが。

「どうして?」

なにきょとんとした顔をしてるんだ?

「当然だろう。君はとてもきれいだからね。ほとんどのものは君に見劣りしてしまうよ」

事実だが事実ではないな。

「な!何をいいだすのよ!?いきなり!」

む、なぜか機嫌を損ねてしまったようだ。まさか、心が読まれたか?…あり得ない話ではないな

「機嫌を損ねてしまったのなら謝ろう。しかし、これは僕の率直な感想だ」

そうだ、紫すまない。ここは大賢者らしく、器の大きなところを見せて許してほしい。

「ふ、ふん!まぁ、いいわ。それより何かないの?お客に合うものを見つくろうのも、商売人の腕よ?」

許してもらえたか。しかし、商売人の腕、と言われると黙ってられないな。

「わかった。少し待っていてくれ」

そう言い、僕は奥に引っ込んである物を持ってきた。

「お待たせ、これなんかどうだい?」

そう言い僕が差し出したのは指輪だった。

「これは、指輪?でも普通ね。しかも、ちょっと地味じゃない?」

さぁ、これをどう売るかに僕の未来がかかっている!というか生き残れるか!?

「その通り、これは普通の指輪さ。なんの特徴もない、ね」

「で、これが私に似合う指輪なの?お婆ちゃんは地味な指輪でも付けてなさいって?」

やばい、勝手に喋って、勝手に機嫌を悪くしている。

「誤解しないでくれ。さっきも言っただろう。君には全てが見劣りしてしまう」
「だから逆に、シンプルな指輪のほうがいいと思ったんだよ」
「手に入れた瞬間、ハッとしたね。確かに霊夢たちが付けたのなら地味かもしれない」
「だが、君のような大人の女性が付けたのなら、きっと似合うだろう」
「これも本当は非売品なんだ。でも君のもとに行くなら惜しくない」

もちろん嘘である。アリスの櫛と同様に、まだ未整理ののものである。

「な、な、な……」

なぜか紫が顔を赤くして口をパクパクしている。病気?いや、これが隙間妖怪の生態なのか?

「……本気、なの?」

む、本気?あぁ、非売品といったからか。勿論これは非売品ではないので問題ない。

「勿論本気だ。その指輪は君のためにある」

「き、気持ちは嬉しいけど、その、あの」

なにを迷ってるんだ!?買え!買うんだ紫!ハッ、まさかここでもあの言葉を言えというのか?

よし、言ってやるさ!

「紫!」

「は、はい!」

「それを付けた君に、僕はもう…萌え萌えだ」

…言った。言ってしまった。しかし、大切な何かが終わってしまったような気がする。

「あ、う、あ、ぅぅ」

むう、無理か?やはり、萌えも万能ではないのか?

「すまない、急すぎたね。返事はいつでも構わない。その時まで、これは君のためにとっておこう」

やはり無理か。しかし、どうせこんな指輪買う奴なんて他にいないし、少しでも脈がある紫を狙うのも悪くない。

「い、いえ!で、でも、お願い、時間をちょうだい!」

そう言うと紫は隙間から帰って行った。…指輪をもったまま





「…お代」




はぁ、またか、仕方ない。



ドサッ!ドサドサドサ!


と思っていると隙間から色々なものが落ちてきた。

「ふむ、これは」

P○P…ゲームをする。

試しにいじってみると

「な!」

何かが映りだした。僕は茫然とその画面を見ていた。
そこには、とても大きな妖獣と戦う男がいた。
そして、気が付いたら画面は暗くなっていた。
その後は残念ながら、何をしても動かなかった。

恐らくこれは…一つの世界を創造してしまうものなのだろう。
外の世界では、世界創造までもがゲーム、お遊びということなのだろうか?
ついに人は、神の領域まで足を踏みこんでしまったのか?

「ほ、他には」

僕はあまりのショックを和らげるために、他の物も見てみた。

バイク…地面を走るためのもの
軽く走ってみたがとても速い、メーターというものの割合でみると…恐らく、あの天狗すらも超えるのではないかと思える。

鉄くず…チタン、カーボン、マルエージング、ジェラルミンなど
見たこともない金属だが恐ろしく丈夫だったり、軽かったりした。…物を作る僕には分かる、優れた材料とは、とても危険なものなのだ。これで武器なんかを作れば…いや、やめよう

この時点で、僕はこれらのものは、幻想郷にあってはならないものだと判断し、倉庫の奥深くにしまっておいた。

「はぁ、貴重すぎるから扱いにくいとはね」

残念ながら紫の対価は、対価としてははるかに大きすぎるものだったので、利益にはつながらなかった。
しかし、僕の知的好奇心を満足させてくれたことには感謝しよう。

「今度来たら、なにかサービスしてやるかな」

そう言い、僕は本を読みながら次の客を待つことにした。















え、なになになに?どうしましょう!?
告白?プロポーズ?結婚指輪?
で、でも何かの間違いよ!きっと!
今まで何千年も生きてるけど、そんなことされたことないし、きっと勘違いよ。

ふぅ、落ち着いて考えてみましょう。

1.いきなり褒められた
い、いきなりきれいすぎて似合うものがないなんて、なにを言い出すのかしら、もう。

2.売り物ではない指輪を私にくれた
こ、これも何かのまちがいよ、きっと…でも、似合うって。

3.私に萌え萌え
萌え、よく知らないけど外の言葉よね?
たしか、霊夢たん萌え―!俺の嫁ww、とか見たことあるわ。
それにこの間も守矢神社で
「ケロたん萌えー!僕と結婚してください!」
って言われてるのを見たわ。残念ながらその人は御柱でつぶされたけど。

つまり整理すると
褒める→指輪のプレゼント→プロポーズ(萌え萌え)

ええええええええええええ!!

ど、どうしましょう?
そ、そうよ、何かの間違いよ。
私のことを好きになってくれる人なんかいるわけないし、きっと勘違いよ。

ふう、落ち着いて、ってこれもう、384回目じゃない!



…どうしよう。
嬉しくないわけではない。
嫌いな相手のところに、そんなに行くほど私も暇ではない。
でも、そんな風に見たことなんてなかった。

それにさっきからすごく胸が痛い。
なにかの病気?
異常と正常の境界を操つれば治るかもしれない。
でも、何故かそれはしたくない。

どうしてかしら?
つらくないほうが良いに決まっている。
でも、なぜか胸が暖かいのだ。
こんなことは初めてだった。

「そういえば、まえ藍が何か言ってたわね」

あの時は、興味がないので聞き流していた。

「藍に聞けば、何かわかるかしらね」

よし、藍に聞いてみよう。藍が知らなければ藍に調べさせればいいし。





家に帰ったら、藍が教えてくれた。

これは、恋っていうらしい。
どうも、続きを書いてみました。今度は紫です。

ぷっ、婆の初恋、とかいう人は不幸になればいいと思う。
ついでにもてる男も不幸になればいいと思う。



おまけ
「離せ、橙!」
「だめですー!落ち着いてください、藍さま」
「私は十分に冷静だ。冷静に紫さまをたぶらかすあの男を、苦しめて殺す方法を53287通り考えている」
「だーかーら、それがだめなんです。紫さまに怒られますよ?」
「えーい、離せ橙!せっかく私が無垢なまま育て上げたのに!あのメガネが!」
「育てられたのは藍さまでしょ!おしめを替えたことあるって紫さまおっしゃてましたよ!?」
「えーい、その頃から私は紫さまをお守りすると決めてたんだ!」
「そんなころから考えていたんですか!?でもだーめーです。見守ってあげましょ、ね?」
「……そうだな。すまなかった橙」
「藍さm「とかいうと思ったか!さらばだ」藍さまーー!!」


「ふふ、楽しそうねあの子たちも。私もあんな風に…やだもう」
年寄りの知恵袋
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
そして魔理沙にも言って修羅場拡大ですね?
2.名前が無い程度の能力削除
このままいけば最後には霖之助が……イヒヒ
3.名前が無い程度の能力削除
匂うぜぇ、修羅場の匂いがするッ!
少女臭?今回少女は出てな(スキマ




続きよろしくお願いします。m(_ _)m
4.名前が無い程度の能力削除
>これは、恋っていうらしい。

これにときめきを感じた。
5.名前が無い程度の能力削除
これは是非続けて欲しい!!
最高に良い!!
6.名前が無い程度の能力削除
これはいいものだ。。。。
7.七人目の名無し削除
何この一級フラグ建築士。
まあ、一流のフラグブレイカーとして定評のある霖之助さんだから問題無いか。
8.K-999削除
この霖之助面白ぇwww
9.年寄りの知恵袋削除
なんか、予想以上にご好評いただけたようで驚いております。
皆様、誠にありがとうございます。
>1.
 その通りです。もてる男は不幸が似合う!
 私もあんな妹的存在がほしかった。
>2.
 あなたとは気が合いそうです…イヒヒ
>3.
 あぁ、だから注意したのに…まぁ注意書きを書いたということは私も脳裏n(隙間送りにされました
 続きがんばってみます。
>4.
 ゆかりんに、ときめいちゃってください。
>5.
 ありがとうございます。がんばります。
>6.
 ええ、ゆかりんはいいものです。
>7. 七人目の名無し様
 度々、ありがとうございます。ええ、霖之助だから問題ないです。
 最後は不幸にしますけど、クックック
>8.K-999様
 もともと、私もこういう勘違い系が好きなんですよね。
 楽しんでもらえるこちらもうれしいです。
10.名前が無い程度の能力削除
修羅場!修羅場!
11.名前が無い程度の能力削除
アリス、紫、藍
ん、133573通りぐらいの方法で惨殺だな
12.名前が無い程度の能力削除
僕は紫に萌え萌えだ→死ぬ

論理飛躍!論理飛躍!
さすが霖之助だぜ...!
13.謳魚削除
霖ちゃんと藍しゃま凄く好みです。

次回があると信じて待機。
14.年寄りの知恵袋削除
皆様、誠にありがとうございます。
>10.
 修羅場!地獄!不幸!
>11.
 やっちまってくだせぇ!兄貴! 
>12.
 霖之助は空は飛べない?けど頭は飛んでると思うんだ。
 だって、あんな妹分がいるのに冷静だなんて。
>13. 謳魚様
 いつもありがとうございます。ご期待に添えるかわかりませんが、一応できたのでもしよろしければお読みください。
15.丈司削除
流石は一級フラグ建築士だな
そして特級フラグ解体士であるのがもっとすばらしい

骨は残ってれば拾ってやるよ
16.名前が無い程度の能力削除
いやー今回もおもしろかったわ。

>やばい、勝手に喋って、勝手に機嫌を悪くしている。

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