この作品は東方シリーズとクトゥルフ神話のクロスですそういいたものが
苦手な方はブラウザのバックを押してお戻りください。
また作者はこの作品が処女作のため色々至らぬ点も多いと思いますがそういった
ことも含めて大丈夫というかたはこのまま読み進めていってください。
アリスが紅魔館の大図書館でそれを見つけたのは、本当に偶然だった。
それは大きな図書館に収蔵されている本の中で装丁されておらず、
古ぼけた紙束にしか見えない様だがそれは異彩を放っていた。
最初はアリスも興味本意だった。何故、この様な紙束がこの図書館に。
そんなふうに思っていた。しかしその紙束をを読み進めていくうちに、
アリスは頭の中は驚愕の二文字に埋め尽くされていった。
それは、いくら忘れられたものが流れ着く幻想郷であったとしても、
ありえないと思えるものだった。もしその存在を認めてしまったら、それは、
幻想郷=その本が本来ある場所という可能性が生まれるからだ。
「パチュリー、ちょっといいかしら?」
アリスがパチュリーに尋ねる。
「何?私はこの本の続きを読みたいから、手短にしてもらいたいんだけど」
パチュリーがめんどくさげに答えた。
「この紙束だけど、もしかしてナコト写本の原本?」
するとパチュリーはアリスから渡されたその紙束を見ると直ぐに答えた。
「ええ、その通りよ」
パチュリーは素っ気無く答えた。
そうアリスが見つけた紙束は、夢の国へと消えた筈の最古の魔道書
ともいえるナコト写本だった。
そのことに改めて驚愕するアリス。そして、先ほどふと頭によぎった
可能性が現実味をおびてきた。
「ナコト写本は夢の国にある筈。それがこの幻想郷にあるということは、
こことむこうがイコールであるという可能性が出てくるんじゃないかしら?」
アリスが再びパチュリーに尋ねた。
「確かにその可能性はあるわね。でも、いくら貴重な魔道書の原本だから
といっても、それが一冊しか存在ないとは言い切れないと思うわ。」
パチュリーが答える。
「でも・・・・・・」
アリスが言いよどむ。
「ナコト写本は一冊しか現存していないといわれている。だけどここは
幻想郷。忘れられたモノが流れ着く広大な世界の一角にある小さな箱庭。
忘れられた魔道書の一冊や二冊有ったっていいじゃない。」
パチュリーがアリスを納得させるかのように言った。
「それもそうね。」
アリスは一応納得した。しかしまだ完全に納得した訳ではない。
今度暇なときにでも調べて見るのもいいだろう。そんなふうに考えていた。
パチュリーの方はというと、ナコト写本がここにあることに疑問に思っていた。
あの場ではああ言ったものの、改めて考えるとむこうにある筈のそれがここに
あるのはとても不思議だった。さっきは読書を優先するためにああ答えたが、
また暇なときにでも調べて見るのもいいだろう。そんなふうに考えていた。
こうして物語の幕が開いた。この時、奇しくも二人は同じことを考えていた。
しかし二人はまだそのことにお互いが気付くことは無かった。
苦手な方はブラウザのバックを押してお戻りください。
また作者はこの作品が処女作のため色々至らぬ点も多いと思いますがそういった
ことも含めて大丈夫というかたはこのまま読み進めていってください。
アリスが紅魔館の大図書館でそれを見つけたのは、本当に偶然だった。
それは大きな図書館に収蔵されている本の中で装丁されておらず、
古ぼけた紙束にしか見えない様だがそれは異彩を放っていた。
最初はアリスも興味本意だった。何故、この様な紙束がこの図書館に。
そんなふうに思っていた。しかしその紙束をを読み進めていくうちに、
アリスは頭の中は驚愕の二文字に埋め尽くされていった。
それは、いくら忘れられたものが流れ着く幻想郷であったとしても、
ありえないと思えるものだった。もしその存在を認めてしまったら、それは、
幻想郷=その本が本来ある場所という可能性が生まれるからだ。
「パチュリー、ちょっといいかしら?」
アリスがパチュリーに尋ねる。
「何?私はこの本の続きを読みたいから、手短にしてもらいたいんだけど」
パチュリーがめんどくさげに答えた。
「この紙束だけど、もしかしてナコト写本の原本?」
するとパチュリーはアリスから渡されたその紙束を見ると直ぐに答えた。
「ええ、その通りよ」
パチュリーは素っ気無く答えた。
そうアリスが見つけた紙束は、夢の国へと消えた筈の最古の魔道書
ともいえるナコト写本だった。
そのことに改めて驚愕するアリス。そして、先ほどふと頭によぎった
可能性が現実味をおびてきた。
「ナコト写本は夢の国にある筈。それがこの幻想郷にあるということは、
こことむこうがイコールであるという可能性が出てくるんじゃないかしら?」
アリスが再びパチュリーに尋ねた。
「確かにその可能性はあるわね。でも、いくら貴重な魔道書の原本だから
といっても、それが一冊しか存在ないとは言い切れないと思うわ。」
パチュリーが答える。
「でも・・・・・・」
アリスが言いよどむ。
「ナコト写本は一冊しか現存していないといわれている。だけどここは
幻想郷。忘れられたモノが流れ着く広大な世界の一角にある小さな箱庭。
忘れられた魔道書の一冊や二冊有ったっていいじゃない。」
パチュリーがアリスを納得させるかのように言った。
「それもそうね。」
アリスは一応納得した。しかしまだ完全に納得した訳ではない。
今度暇なときにでも調べて見るのもいいだろう。そんなふうに考えていた。
パチュリーの方はというと、ナコト写本がここにあることに疑問に思っていた。
あの場ではああ言ったものの、改めて考えるとむこうにある筈のそれがここに
あるのはとても不思議だった。さっきは読書を優先するためにああ答えたが、
また暇なときにでも調べて見るのもいいだろう。そんなふうに考えていた。
こうして物語の幕が開いた。この時、奇しくも二人は同じことを考えていた。
しかし二人はまだそのことにお互いが気付くことは無かった。
そして初コメントだ
なかなかいいね 続きが気になる