咲夜さんとシフト表をはさんで相談をする。
「やっぱりこの人数じゃ厨房回らないと思うんですよ」
「そうかしら。でもお掃除の人数割くと、すぐサボる子が出てくるから」
咲夜さんの部屋ではよくこういった仕事上の話し合いがもたれる。
紅魔館の運営を取り仕切る咲夜さんと、現場監督の私。
細々した申し送りや、これからの予定に予算の見通し、相談することは尽きない。
咲夜さんの入れてくれたコーヒーを頂きながらシフト表をいじる。
裏方仕事をお嬢様に見せるわけには行かないとのことで、咲夜さんの部屋に招かれたのはいつのことだったろうか。
お嬢様たちにわずらわしさを感じさせることなく、快適な生活を送ってもらうのが従者の勤め。
このような姿を見せるのは瀟洒ではないらしい。
「これでも最近は人がふえてきたから助かるわ」
「あはは、妖精ですけどね。これもお嬢様のカリスマのおかげでしょうか」
「妹様と新しいポーズを考えてからはご機嫌ですもの。下々の者にも寛大だわ」
お嬢様は使用人に対して「君臨すれども統治せず」の方針をとる。
その分、咲夜さんにかかる負担は大きくなるのだが、それはそれでいいらしい。
「必要とされるのは嬉しいことですわ」とは咲夜さんの弁だ。
「それでこれからのことですけど……」
と、話しかけたところでノックの音が響いた。
「さーくーやー!」
甲高い声から察するに妹様だろう。
「返事しないとあけちゃうよー!」
と、いう声とともにドアが開いた。
「あれ、美鈴?」
「妹様、返事を待たずにドアを開けるのはお行儀がよろしくないですよ?」
「だってー」
「妹様もうー☆してるとこ見られたらいやでしょう?」
「うー、そうかも。次から気をつける。ところでお姉さま見なかった?」
「お嬢様ならもう妹様のベッドにいらっしゃると思いますよ。お嬢様も妹様と寝るのは楽しみにしてらっしゃいますから」
「そうかな。だったらいいんだけど。じゃあお姉さま待たせたらいけないし、もう寝るね。おやすみー」
ぱたん、とドアを閉じて妹様が去っていった。
それから少し待って、咲夜さんに声をかける。
「もう大丈夫ですよ」
むー、と真っ赤な顔でシーツから素肌の咲夜さんが顔を出した。
「やっぱりこの人数じゃ厨房回らないと思うんですよ」
「そうかしら。でもお掃除の人数割くと、すぐサボる子が出てくるから」
咲夜さんの部屋ではよくこういった仕事上の話し合いがもたれる。
紅魔館の運営を取り仕切る咲夜さんと、現場監督の私。
細々した申し送りや、これからの予定に予算の見通し、相談することは尽きない。
咲夜さんの入れてくれたコーヒーを頂きながらシフト表をいじる。
裏方仕事をお嬢様に見せるわけには行かないとのことで、咲夜さんの部屋に招かれたのはいつのことだったろうか。
お嬢様たちにわずらわしさを感じさせることなく、快適な生活を送ってもらうのが従者の勤め。
このような姿を見せるのは瀟洒ではないらしい。
「これでも最近は人がふえてきたから助かるわ」
「あはは、妖精ですけどね。これもお嬢様のカリスマのおかげでしょうか」
「妹様と新しいポーズを考えてからはご機嫌ですもの。下々の者にも寛大だわ」
お嬢様は使用人に対して「君臨すれども統治せず」の方針をとる。
その分、咲夜さんにかかる負担は大きくなるのだが、それはそれでいいらしい。
「必要とされるのは嬉しいことですわ」とは咲夜さんの弁だ。
「それでこれからのことですけど……」
と、話しかけたところでノックの音が響いた。
「さーくーやー!」
甲高い声から察するに妹様だろう。
「返事しないとあけちゃうよー!」
と、いう声とともにドアが開いた。
「あれ、美鈴?」
「妹様、返事を待たずにドアを開けるのはお行儀がよろしくないですよ?」
「だってー」
「妹様もうー☆してるとこ見られたらいやでしょう?」
「うー、そうかも。次から気をつける。ところでお姉さま見なかった?」
「お嬢様ならもう妹様のベッドにいらっしゃると思いますよ。お嬢様も妹様と寝るのは楽しみにしてらっしゃいますから」
「そうかな。だったらいいんだけど。じゃあお姉さま待たせたらいけないし、もう寝るね。おやすみー」
ぱたん、とドアを閉じて妹様が去っていった。
それから少し待って、咲夜さんに声をかける。
「もう大丈夫ですよ」
むー、と真っ赤な顔でシーツから素肌の咲夜さんが顔を出した。
ベッドが見えた…
最高
イイ……
嬉しくなった