「んー、美味しいねぇ、やっぱりお酒と卵って合う!」
あたいの前、大きな岩にもたれかかり胡坐を組み、温泉卵をもぐついている少女について、ちょいと語らせてもらおう。
「――そう思うでしょう、お燐?」
地獄鴉の霊烏路空、通称お空は、火車の火焔猫燐ことお燐――あたいの仲間だ。
お空は背が高い。
あたいと比べても頭半分でかいし、あたい達の飼い主であるさとり様と比べれば一つほどでかい。
大きい事はいい事だ、なんて言葉もあるみたいだけれど、あたいから言わせればとんでもない。
現にさとり様はお空を褒める時、傍目から見てその表情が少し陰りを帯びる……って、まぁこれはそんなに問題ないか。
お可愛いらしい。……こほん。
いやいや、忘れていた。
問題は大ありだった。
口が遠いのだ。
遠いのだ。
「はいはい、どうでもいいけど、ぽろぽろ口から零してんじゃないの」
「どうでもよくない! このフュージョンの妙についてむぐ」
「卵を酒に浸すのはどうかと思うけどね。ちょっと黙って」
――素直に口を閉じるお空。飲んでいた酒が唇を輝かせ、妙な艶が残っていた。
繰り返すが、お空は図体がでかい。
けれど、思考が少々子どもっぽく、行動も粗忽なきらいがあるのは見ての通り。
ただの地獄鴉であれば、まぁどうと言う事はない。
手癖足癖の悪い鴉なんて幾らでもいる。
地上の鴉を見てみろ。腰癖も悪そうじゃないか。いやいや。
しかし、彼女は地霊殿の地獄鴉、さとり様に飼われる地獄鴉なのだ。
多少の教養はもってしかるべきであり、食い滓を零すなどあってはならない。
ましてや、その様を他所様に見せる可能性のある外で零すなど言語道断。
つまるところ、あたいはお空の為、ひいては地霊殿の為、彼女の口を拭いざるをえないのだ。
「んっ!」
「わ、こら、肩を掴むな近づくな、目は閉じなくていい!」
「う? 拭き易くない?」
で。
体格差があるのはお空だって先刻承知、身を屈めて、あたいの手を待っている。
そう、待っている。待っていた、であり、待つだろう、でもあり、要は何時もこういうポーズをとりやがる。
仮に、の話。
あたいの方がでかけりゃ、待たせる事なんてないのに。
あたいと同じ位なら、やっぱり、待たせる事なんてないのに。
指で口に触れる。微かに唇へと触れる。
「ん~~」
「や、歯を食いしばる必要はない」
――柔らかい感触が、人差し指に、残った。
あ、あと。
乳もでかい。無駄にでかい。
あたいもないこたぁないが、『ぽよん』レベル。
お空は違う。『どたぷーん』だ。濁音が必要なレベルなのだ。
幻想郷には赤い二乳と緑の二乳がいるが、彼女らを前にしても引けを取らないと、私は思う。
現に、時々とは言えお空を見るさとり様の目が深い絶望と少しの羨望をない交ぜにしたような以下略。
……何処からか滅気を感じたあたいは、瞬時に思考を飛ばした。危な。
「お燐?」
「あ、うん。何?」
「ありがと。次は私がフォローする」
邪気のない、晴れ晴れとした笑みを向けてくる。
「ん。だけど、フォローって何のよ」
「えっと、お仕事とか?」
「言うに事欠いて……」
半眼を向けるあたいに、視線の意味を理解していないのだろうお空は、変わらず笑顔のままだった。
地獄鴉の彼女は、火車のあたいの同僚だ。
一昔前までは、まぁそんな事態もあったろう。
火車――怨霊を運ぶのを生業にするあたいと言えど、許容量は勿論ある。
最近はそうでもないが、時々どっと怨霊が押しよせてきた時代もあった。
そんな時、お空は仕事場の火焔地獄跡から駆け付けてきてくれたのだ。
嬉しかったなぁ。余計に手間が増える事もあったけど。半々くらいの割合。
ともかく、支えられつつ支えつつ、同僚としてあたい達はよくやっていた……と思う。
……うん。一昔前まではね。
お空が地上の神様に力を与えられ、挙句の果てに暴走したのは記憶に新しい所。
今となれば、あたいは神様――八坂神奈子に感謝こそすれ、ネガティブな感情はほとんど持っていない。
結果論だが、地霊殿騒動を経て地上との交流が出来たのは、さとり様やこいし様にプラスだったんじゃなかろうか。
上の方々をおいても、あたいやお空の様なペット勢からして単純な話、新しい友人との出会いには喜びがあった。
いや、別に、自身が巻き起こした故に肯定したい訳じゃない。言い訳じゃないってば。
こほん。それはまぁ、置いといて。
お空の暴走は、彼女自身反省している事もあって、とりあえず落ち着いていた。
――のだが、ふとした拍子に、彼女はあの時の様にトランス状態へと入るのだ。頭痛い。
理由は簡単だ。騒動自体をぽっかりと忘れやがる。鳥頭にも程があらぁな。
その度、あたいは火焔地獄跡へと足を運ぶ。
『力』を手にした彼女を止めるのは一筋縄じゃいかない。
尻尾を焦がされながら、あたいは温泉卵を投げつけつつ、必死に止めていた。
つまるところ、あたいは毎回毎回、何度も何度も、フォローに向かっているのだ。
「ったく。こっちの気も知らないでさ」
「常に温泉卵を食べさせておけばいいんじゃないかしら」
「なるほど。それなら忘れなって、あんたが言うなー!?」
さとり様の口真似までして言ってんな。
涙さえ流しそうな勢いで突っ込むあたい。
大口をあけた所為か、口の端が切れた。痛い。
――当のお空は首を傾げていた。
「私、何か言った?」
もういいや……。
――人差し指で口の端をなぞり、そのまま小さく咥える。酒の味も卵の味もせず、鉄の様な味。
「……そりゃそうか」
「わ、お燐、血が出てる!」
「騒ぐほどのもんじゃないってば」
手を振るあたいに、心底心配げな表情を向けるお空。
「大丈夫だから。痛く……ない事もないけど」
「うー、巫女や魔法使いなら治せるのになぁ」
「あんた、また外の世界の本か何か読んだでしょ」
少なくとも、幻想郷の巫女や魔法使いにそんな『力』はない。……ないよね?
霊烏路空は、火焔猫燐の親友だ。
だから、あたいは知っている。
彼女は、お子様で、惚れっぽく、すぐその対象の真似をする。
対象の傾向も解り易い。自身よりも大きく、強い存在。ほんと子どもなんだから。
或いは、彼女の『力』故と思う向きがあるかもしれないが、んなこたぁない。ないのだ。
知っている。
昔馴染みだから、知っている。
親友と言う間柄だから、知っている。
……ふん、だ。
無性に、苛々してきた。
この手の感情は走り出したら止まらない。
止める術は、此処にも、否、何処にもない。
唯一つの例外を除いて――。
「そだ。それなら、私が巫女や魔法使いとフュージョンすればいいんだ!」
ぶっ。
ぽんと手を打つお空に、あたいは掴みかからんとばかりに言葉を投げつける。
感情のままに叫ぶ。語勢は自然と荒くなる。
止まらない、止められない。
「よくない!
あんたってば昔からそうよね!?
ちょっと位節操ってもんをもちなさいよ!」
ほんとに、ほんとに、もぅ!
「お燐? えっと、性的にじゃないよ?」
わかってるわよ! わかってるけど!
「なによ、真似すれば近づけるとでも思ってんの!? 思ってんでしょうね! ばっかじゃない!」
「お、お燐? 急にどうしたの? 落ち着いて、ほら、ひっひっふーひっひっふー」
「そんなとこまで守矢の、神奈子の真似して! 服だけじゃ足りないっての!?」
「や、それならさとり様の真似じゃないかな。そも、あれは八咫烏様の」
「それで、今度は巫女や魔法使い!? いい加減にしなさいよ!」
あたいはお空より小さい。
あたいはお空より弱い。
あたいは、あたいは――。
「どうせ、あんたの、親友よ……っ」
「うん、そうだよ」
「……っ」
強張る。
身が、口が固くなる。
前者は言葉で、後者は動作で。
「だから――私は、お燐を真似て、お空って呼んでもらってるんだもん」
言葉が先か。動作が先か。お空は、あたいの傷を、優しく舐めた。
向けられる無邪気な笑みが、可愛さ千倍。思えば想う。
あたいが抱いた感情を止める、唯一つの例外とは、つまり、彼女。
「うにゃぁ……」
「うにゅ?」
つまるところ、お燐ことあたいは、お空こと彼女に、ながーいこと、片思い中なのであった――。
《大岩の後ろ》
「……出にくいですねぇ」
「……出にくいねぇ。服があっちにあるから帰れもしない」
「ウチのペットがご迷惑をおかけして、申し訳もありませんよ」
「いやいや。此処がそもそも、お空のお陰じゃないか」
「元を辿ると貴女へと……って、非難している訳ではありませんよ?」
「心を読めなくたって、そん位はわかる。……なぁ、ところで、あの子らはできてないの?」
「『素っ裸で口まで付けてるのに』……ですか。さっきのは血を舐めとっていただけですよ?」
「『お空の舌が口へと触れ、あたいの芯が熱くなる』とかアフレコしてたんじゃないか。わかってるけど」
「おほほ。……あの二匹ですね。できていませんよ。お燐はへたれーなので」
「さよか。ま、傍目から見てお熱いあの子らに免じて、もうちょいと耐えようじゃないか」
「そですね。――何時の日か、傍目だけじゃなくてリンクするといいんですけどねぇ」
「それはそうと……浮いてる。く……っ」
「こらこら。何処見てる」
「胸」
《大岩の後ろ》
<了>
あたいの前、大きな岩にもたれかかり胡坐を組み、温泉卵をもぐついている少女について、ちょいと語らせてもらおう。
「――そう思うでしょう、お燐?」
地獄鴉の霊烏路空、通称お空は、火車の火焔猫燐ことお燐――あたいの仲間だ。
お空は背が高い。
あたいと比べても頭半分でかいし、あたい達の飼い主であるさとり様と比べれば一つほどでかい。
大きい事はいい事だ、なんて言葉もあるみたいだけれど、あたいから言わせればとんでもない。
現にさとり様はお空を褒める時、傍目から見てその表情が少し陰りを帯びる……って、まぁこれはそんなに問題ないか。
お可愛いらしい。……こほん。
いやいや、忘れていた。
問題は大ありだった。
口が遠いのだ。
遠いのだ。
「はいはい、どうでもいいけど、ぽろぽろ口から零してんじゃないの」
「どうでもよくない! このフュージョンの妙についてむぐ」
「卵を酒に浸すのはどうかと思うけどね。ちょっと黙って」
――素直に口を閉じるお空。飲んでいた酒が唇を輝かせ、妙な艶が残っていた。
繰り返すが、お空は図体がでかい。
けれど、思考が少々子どもっぽく、行動も粗忽なきらいがあるのは見ての通り。
ただの地獄鴉であれば、まぁどうと言う事はない。
手癖足癖の悪い鴉なんて幾らでもいる。
地上の鴉を見てみろ。腰癖も悪そうじゃないか。いやいや。
しかし、彼女は地霊殿の地獄鴉、さとり様に飼われる地獄鴉なのだ。
多少の教養はもってしかるべきであり、食い滓を零すなどあってはならない。
ましてや、その様を他所様に見せる可能性のある外で零すなど言語道断。
つまるところ、あたいはお空の為、ひいては地霊殿の為、彼女の口を拭いざるをえないのだ。
「んっ!」
「わ、こら、肩を掴むな近づくな、目は閉じなくていい!」
「う? 拭き易くない?」
で。
体格差があるのはお空だって先刻承知、身を屈めて、あたいの手を待っている。
そう、待っている。待っていた、であり、待つだろう、でもあり、要は何時もこういうポーズをとりやがる。
仮に、の話。
あたいの方がでかけりゃ、待たせる事なんてないのに。
あたいと同じ位なら、やっぱり、待たせる事なんてないのに。
指で口に触れる。微かに唇へと触れる。
「ん~~」
「や、歯を食いしばる必要はない」
――柔らかい感触が、人差し指に、残った。
あ、あと。
乳もでかい。無駄にでかい。
あたいもないこたぁないが、『ぽよん』レベル。
お空は違う。『どたぷーん』だ。濁音が必要なレベルなのだ。
幻想郷には赤い二乳と緑の二乳がいるが、彼女らを前にしても引けを取らないと、私は思う。
現に、時々とは言えお空を見るさとり様の目が深い絶望と少しの羨望をない交ぜにしたような以下略。
……何処からか滅気を感じたあたいは、瞬時に思考を飛ばした。危な。
「お燐?」
「あ、うん。何?」
「ありがと。次は私がフォローする」
邪気のない、晴れ晴れとした笑みを向けてくる。
「ん。だけど、フォローって何のよ」
「えっと、お仕事とか?」
「言うに事欠いて……」
半眼を向けるあたいに、視線の意味を理解していないのだろうお空は、変わらず笑顔のままだった。
地獄鴉の彼女は、火車のあたいの同僚だ。
一昔前までは、まぁそんな事態もあったろう。
火車――怨霊を運ぶのを生業にするあたいと言えど、許容量は勿論ある。
最近はそうでもないが、時々どっと怨霊が押しよせてきた時代もあった。
そんな時、お空は仕事場の火焔地獄跡から駆け付けてきてくれたのだ。
嬉しかったなぁ。余計に手間が増える事もあったけど。半々くらいの割合。
ともかく、支えられつつ支えつつ、同僚としてあたい達はよくやっていた……と思う。
……うん。一昔前まではね。
お空が地上の神様に力を与えられ、挙句の果てに暴走したのは記憶に新しい所。
今となれば、あたいは神様――八坂神奈子に感謝こそすれ、ネガティブな感情はほとんど持っていない。
結果論だが、地霊殿騒動を経て地上との交流が出来たのは、さとり様やこいし様にプラスだったんじゃなかろうか。
上の方々をおいても、あたいやお空の様なペット勢からして単純な話、新しい友人との出会いには喜びがあった。
いや、別に、自身が巻き起こした故に肯定したい訳じゃない。言い訳じゃないってば。
こほん。それはまぁ、置いといて。
お空の暴走は、彼女自身反省している事もあって、とりあえず落ち着いていた。
――のだが、ふとした拍子に、彼女はあの時の様にトランス状態へと入るのだ。頭痛い。
理由は簡単だ。騒動自体をぽっかりと忘れやがる。鳥頭にも程があらぁな。
その度、あたいは火焔地獄跡へと足を運ぶ。
『力』を手にした彼女を止めるのは一筋縄じゃいかない。
尻尾を焦がされながら、あたいは温泉卵を投げつけつつ、必死に止めていた。
つまるところ、あたいは毎回毎回、何度も何度も、フォローに向かっているのだ。
「ったく。こっちの気も知らないでさ」
「常に温泉卵を食べさせておけばいいんじゃないかしら」
「なるほど。それなら忘れなって、あんたが言うなー!?」
さとり様の口真似までして言ってんな。
涙さえ流しそうな勢いで突っ込むあたい。
大口をあけた所為か、口の端が切れた。痛い。
――当のお空は首を傾げていた。
「私、何か言った?」
もういいや……。
――人差し指で口の端をなぞり、そのまま小さく咥える。酒の味も卵の味もせず、鉄の様な味。
「……そりゃそうか」
「わ、お燐、血が出てる!」
「騒ぐほどのもんじゃないってば」
手を振るあたいに、心底心配げな表情を向けるお空。
「大丈夫だから。痛く……ない事もないけど」
「うー、巫女や魔法使いなら治せるのになぁ」
「あんた、また外の世界の本か何か読んだでしょ」
少なくとも、幻想郷の巫女や魔法使いにそんな『力』はない。……ないよね?
霊烏路空は、火焔猫燐の親友だ。
だから、あたいは知っている。
彼女は、お子様で、惚れっぽく、すぐその対象の真似をする。
対象の傾向も解り易い。自身よりも大きく、強い存在。ほんと子どもなんだから。
或いは、彼女の『力』故と思う向きがあるかもしれないが、んなこたぁない。ないのだ。
知っている。
昔馴染みだから、知っている。
親友と言う間柄だから、知っている。
……ふん、だ。
無性に、苛々してきた。
この手の感情は走り出したら止まらない。
止める術は、此処にも、否、何処にもない。
唯一つの例外を除いて――。
「そだ。それなら、私が巫女や魔法使いとフュージョンすればいいんだ!」
ぶっ。
ぽんと手を打つお空に、あたいは掴みかからんとばかりに言葉を投げつける。
感情のままに叫ぶ。語勢は自然と荒くなる。
止まらない、止められない。
「よくない!
あんたってば昔からそうよね!?
ちょっと位節操ってもんをもちなさいよ!」
ほんとに、ほんとに、もぅ!
「お燐? えっと、性的にじゃないよ?」
わかってるわよ! わかってるけど!
「なによ、真似すれば近づけるとでも思ってんの!? 思ってんでしょうね! ばっかじゃない!」
「お、お燐? 急にどうしたの? 落ち着いて、ほら、ひっひっふーひっひっふー」
「そんなとこまで守矢の、神奈子の真似して! 服だけじゃ足りないっての!?」
「や、それならさとり様の真似じゃないかな。そも、あれは八咫烏様の」
「それで、今度は巫女や魔法使い!? いい加減にしなさいよ!」
あたいはお空より小さい。
あたいはお空より弱い。
あたいは、あたいは――。
「どうせ、あんたの、親友よ……っ」
「うん、そうだよ」
「……っ」
強張る。
身が、口が固くなる。
前者は言葉で、後者は動作で。
「だから――私は、お燐を真似て、お空って呼んでもらってるんだもん」
言葉が先か。動作が先か。お空は、あたいの傷を、優しく舐めた。
向けられる無邪気な笑みが、可愛さ千倍。思えば想う。
あたいが抱いた感情を止める、唯一つの例外とは、つまり、彼女。
「うにゃぁ……」
「うにゅ?」
つまるところ、お燐ことあたいは、お空こと彼女に、ながーいこと、片思い中なのであった――。
《大岩の後ろ》
「……出にくいですねぇ」
「……出にくいねぇ。服があっちにあるから帰れもしない」
「ウチのペットがご迷惑をおかけして、申し訳もありませんよ」
「いやいや。此処がそもそも、お空のお陰じゃないか」
「元を辿ると貴女へと……って、非難している訳ではありませんよ?」
「心を読めなくたって、そん位はわかる。……なぁ、ところで、あの子らはできてないの?」
「『素っ裸で口まで付けてるのに』……ですか。さっきのは血を舐めとっていただけですよ?」
「『お空の舌が口へと触れ、あたいの芯が熱くなる』とかアフレコしてたんじゃないか。わかってるけど」
「おほほ。……あの二匹ですね。できていませんよ。お燐はへたれーなので」
「さよか。ま、傍目から見てお熱いあの子らに免じて、もうちょいと耐えようじゃないか」
「そですね。――何時の日か、傍目だけじゃなくてリンクするといいんですけどねぇ」
「それはそうと……浮いてる。く……っ」
「こらこら。何処見てる」
「胸」
《大岩の後ろ》
<了>
物忘れが酷すぎるww
みすちーもリグルがあれですからねぇ
小悪魔は耳年増? ……大ちゃんは?
温泉といったらハプニングだよね。