「また本を借りにきたぜ」
「今日こそは通しませんよ!」
今日も今日とて魔理沙は紅魔館を訪れていたが、
「何でまだ復旧してないんだ?」
いつもならば魔理沙が立ち去った後、すぐに紅魔館の門は復旧されているのである。
しかし今日は、あたりのガレキこそ片付けられているものの、
いかにも間に合わせといった生成りの木材で覆われているだけ。
紅魔館全体が統一された色彩で荘厳さをかもしだしている分、門のみすぼらしさが目立っていたのだ。
「どっかの誰かさんが毎度毎度壊していくせいです!」
美鈴が憤慨したようにいった。
美鈴は門番である。門に関してのスペシャリストである彼女は、人の出入りだけでなく、門そのものの修理も職掌の範囲なのだ。
最近は魔理沙が進入してくるたびに門を破壊していくので、いいかげん彼女も門を直すのにうんざりしていたのだ。
「貴族の懐は探るもんだと思っていたが、最近はそんなに寒いのか」
「紅魔館の財力はそのくらいではびくともしやしません。どっかの誰かさんが毎回壊すせいで直すのが追いつかないんです」
美鈴も門の修理だけやっていればいいわけではなく、門番隊のマネジメントからフランドールの遊び相手、紅魔館調理部の助っ人に
花畑の管理など、意外と仕事は多いのである。今回は美鈴が忙しく、復旧が間に合わなかったようだ。
「まあ私には関係ないことだぜ。今日も突破させてもらうとするか」
八卦炉を構え、スペルカードを準備する魔理沙。
「ううー。魔理沙さんには人の心はないんですかー!」
美鈴も構えはするが、唇がかみ締められている。門番を職とするものとしてはやりきれないのだろう。
「お前は魔女に何を期待してるんだぜ?」
酷薄な笑みを浮かべてマスタースパークを放った。
いやごめん悪かったって、最近は門番が工夫してるせいか手加減できなくってさ。
あんなに苦労してるとは思ってなかったんだ。
お前ならレミリアに具申できるだろ?
門番に特別休暇やってくれないか?その間に修理手配しとくから。
これから気をつけるし、物は壊さないよう努力するから。
あとこれ今週分の写本な、悪いないつも借りっぱなしで。
一応私のサマリーもつけとくから。
「今日こそは通しませんよ!」
今日も今日とて魔理沙は紅魔館を訪れていたが、
「何でまだ復旧してないんだ?」
いつもならば魔理沙が立ち去った後、すぐに紅魔館の門は復旧されているのである。
しかし今日は、あたりのガレキこそ片付けられているものの、
いかにも間に合わせといった生成りの木材で覆われているだけ。
紅魔館全体が統一された色彩で荘厳さをかもしだしている分、門のみすぼらしさが目立っていたのだ。
「どっかの誰かさんが毎度毎度壊していくせいです!」
美鈴が憤慨したようにいった。
美鈴は門番である。門に関してのスペシャリストである彼女は、人の出入りだけでなく、門そのものの修理も職掌の範囲なのだ。
最近は魔理沙が進入してくるたびに門を破壊していくので、いいかげん彼女も門を直すのにうんざりしていたのだ。
「貴族の懐は探るもんだと思っていたが、最近はそんなに寒いのか」
「紅魔館の財力はそのくらいではびくともしやしません。どっかの誰かさんが毎回壊すせいで直すのが追いつかないんです」
美鈴も門の修理だけやっていればいいわけではなく、門番隊のマネジメントからフランドールの遊び相手、紅魔館調理部の助っ人に
花畑の管理など、意外と仕事は多いのである。今回は美鈴が忙しく、復旧が間に合わなかったようだ。
「まあ私には関係ないことだぜ。今日も突破させてもらうとするか」
八卦炉を構え、スペルカードを準備する魔理沙。
「ううー。魔理沙さんには人の心はないんですかー!」
美鈴も構えはするが、唇がかみ締められている。門番を職とするものとしてはやりきれないのだろう。
「お前は魔女に何を期待してるんだぜ?」
酷薄な笑みを浮かべてマスタースパークを放った。
いやごめん悪かったって、最近は門番が工夫してるせいか手加減できなくってさ。
あんなに苦労してるとは思ってなかったんだ。
お前ならレミリアに具申できるだろ?
門番に特別休暇やってくれないか?その間に修理手配しとくから。
これから気をつけるし、物は壊さないよう努力するから。
あとこれ今週分の写本な、悪いないつも借りっぱなしで。
一応私のサマリーもつけとくから。
が、本の強奪が実は普通の貸し借りであったとすると、単純に美鈴を虐待しているだけとなる。
これはちょっとアウトだなー。
アウトとか何様。
魔女は名実共に糞っ垂れ 魔女狩りに遭うのがお似合いだ