「よう、人形の売れ行きはどうだ?」
「最近はよく売れるようになったわね。やっぱりΖ上海で冒険したのがよかったのかしら」
「ああ、あの可動域はちょっと衝撃だったな」
最近の魔理沙は魔法だけじゃなく、人形にも興味を持っているようだ。
私の人形を手にとってしげしげと眺めている。
「このへんの人形は魔法の産物なのか?」
「いいえ、これは私の手作り。まあ、魔女の作ったものだからね。最初は縁起悪いかとも思ったんだけど。
ちゃんと作るべきところを作りこんで、値段と出来をよく吟味すれば買っていただけるみたいね」
正確には人形たちのマニュファクチュアなのだが。
その人形たちも私が操っていると思えば手作りといっても嘘ではないだろう。
「どう?ひとつくらいなら譲ってもいいけど」
「魔女が物をタダでやるなんて天変地異が起きるぜ」
「あんたには毎日ご飯食べさせてるじゃない」
ひょっとして迷惑だっただろうか
「ありがたい話だが、私の部屋の惨状は知っているだろう?
人形はしまいこむんではなく愛でてやらなきゃならんからな。
お前の人形なら愛されるところにいくのが一番だろうさ」
「あら、ちゃんとわかっているじゃない。意外だわ」
魔理沙が愛でるとか愛するとか、そんなのはちょっと、いや、とっても嫉妬するかも。
人形じゃなく私を……なんて言えたらいいのに。
「親父、Ζ上海はあるか?
もう売り切れ?ストロージムやストローザクも入荷待ち?
そうか。もう買ってくれる人はいっぱい居るんだな。
私もそろそろ披露できる料理を勉強しようかなあ」
>私もそろそろ披露できる料理を勉強しようかなあ
次は二人で料理をつくるんですね、期待してます
けしからん、もっとやれ
あと、もう結婚しろオマエラw