「綺麗な星空ですね、咲夜さん」
「……あなたは暢気ね、美鈴」
「はは……でも、雲一つ無いなんて珍しいんですよ」
「そう……」
「久し振りですね」
「え?」
「咲夜さん、昔は私を起こすこと以外のためによくここに来ましたよね」
「そうだったかしら?」
「そうですよ。仕事で嫌なこととか辛いことがあったらいつもこの門の所に来て愚痴を零してくれました。最近じゃあそんなこともなくなりましたけど」
「……忘れたわ、昔のことなんて」
「今日ここに来てくれたってことは、何か嫌なことがあったんですね。まあ、もう知っちゃってるんですけど……」
「…………」
「この星空を見てると、嫌なこととか全部忘れちゃわないですか?」
「…………」
「まだ、怒ってるんですか?」
「…………」
「お嬢様と妹様の喧嘩なんていつものことじゃないですか」
「……そうね。その度にベッドが壊れたり調度品が壊れたり壁が壊れたりするのもいつものことね。それを毎回毎回私が直すのもいつものことよ。二人の仲直りのために走り回るのも私の役目」
「お嬢様も妹様も反省してたじゃないですか」
「ええ、だから別に怒ってないわよ。ただまあ、少し、疲れただけ」
「咲夜さん……」
「…………」
「ありがとうございます」
「? なんでお礼を言われるのよ」
「いえ、嬉しいんです」
「嬉しい?」
「はい。こうして昔みたいに愚痴や悩み事を言ってくれて、私、少しは咲夜さんの支えになれてるのかな、って思って」
「何恥ずかしいこと言ってるのよ」
「う……と、とにかく、お嬢様も妹様もみんな咲夜さんのことが好きなんです。だからもっとみんなの事を頼ってください。いつでも協力しますから」
「また平気で恥ずかしいことを…………でもまあ、ありがとう、美鈴」
「いえいえ。私も何か手伝いますよ」
「……そうね、そうしてもらおうかしら」
「何をすればいいですか?」
「何をも何も……あなたは本当に暢気ね。早いとこみんなの寝床を確保するわよ」
って最後のオチがw
…ところで、一体何があったwww
でも、まあ、地下室と図書館が残ってれば雨風しのげるでしょう、幻想郷の住人ってサバイバル能力も常識外れですからwww
「二人で残った、門の前」ではなく、「二人で、残った門の前」なのですね。
星空が綺麗じゃないかww
改めて読むと美鈴暢気やなぁw