Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

バカルテットにプレゼント

2009/06/07 02:09:51
最終更新
サイズ
16.56KB
ページ数
1

分類タグ


「…これが最後だよ」
「ちゅん…これで駄目なら…」
「大丈夫!あたいと皆の力があれば!」
「覚悟完了なのか!」

 リグル、ミスチー、チルノ、ルーミア…
 バカルテットと呼ばれている四人が真剣な表情で構える
 既に、一人一人の攻撃を試してはみたが
 目の前の敵には殆ど通用しなかった

 
「いい?ルーミアがまず武器を構える」
「準備は出来てるよ」
 リグルの言葉にルーミアが何処からか借りて来た
 鉄の塊と言っても差し支えない武器を構える
「ちゅんちゅん!チルノはルーミアのアシストお願い」
「あたいに任せて!」
 チルノがルーミアの持つ武器を構えるのをアシストする
「ちゅん…後はリグルと私が…」
「うん…タイミングを合わせれば…」

 四人が一斉に頷くと
「ちゅん!皆準備は良い!?」
「行くのだ!」
「砕くよ!絶対に」
「当然!あたいは最強なんだから!」

 目の前の敵に対して四人が飛ぶ
「ぬぅう~~!」 
 鉄の塊を持ち上げたルーミアがそれを思いっきり振り上げる
「ちゅん!もう少し左の方だよ!」
 ミスチーが敵の弱そうな場所を指示する
「チルノ!もう少しだけ武器を上げるの手伝って」
「わかった!」
 リグルの指示でチルノがルーミアの武器の位置を微調整して

「ちゅん!ルーミア今!」
 ミスチーの声と共に
「え~~い!」
 ルーミアが全力で敵に武器を叩き込む
 今から少し前にも同じく叩き込んでみたが
 その際には、ルーミアの体重が軽いのが災いして
 武器ごと弾き飛ばされてしまった

 だが、今回はルーミアだけではない
「皆!今」
「ちゅんちゅん!了解!」
「喰らえ!」
 ルーミアが振りかぶった武器の背の部分に対して
「喰らえ!幽香が貸してくれたマナの剣(仮)」
「ちゅんちゅん!隼の剣!」
「あたいとレティが作ったアイスソードに砕けない物なんてない!」
 リグルとミスチーとチルノの三人の武器が叩き込まれる
『うわあ!?』
 それと同時に四人が一斉に後ろの吹っ飛ばされる

「あいたたた…」
「ちゅん…膝すりむいた」
「こ、これでも駄目なのか…」
「そんなぁ…」
 全員の最高の一撃を叩き込んだはずだが弾き飛ばされてしまった
 四人とも意気消沈していると

(ぎぃぃいぃいぃん!)

 それを叩き込まれた目の前の敵から鈍い音が響く
 何事かと思って、四人が敵を見ると
(ピシッ…)
 四人の最後の一撃が決まった箇所にヒビが入る
(ピシッ…ピシピシッ!)
 そこからヒビが広がっていき
(カシャン!)
 四人の目の前で砕け散っていった

「や、やった!」
「ちゅん…苦労したね…」
「倒せたのか!?」
「やっぱり、あたいったら最強ね!」

 四人が目の前で崩れ去った敵…すなわち
 今は暑いから幻想郷に居ないレティがチルノに送ってきた
『永久凍土』で作られた冷凍パックだった

 本来なら、数日間待っていればある程度溶けてくるのだが
『早く開けたかったら、貴方達の力で破壊してみなさい(レティ)』
 の手紙をチルノが見て
「レティからの挑戦状ね!」
 と皆に話しかけたのが切欠で四人とも次々に挑戦したが
 あまりにも強固であったが故に、バカルテット一人一人では壊せなかったのだ 
「これでレティさんが送ってきてくれたプレゼントを開けれるね」
「硬い氷だったのだ…」
「ちゅん!箱を見つけたよ!」
「あ~!あたいが最初に開けるんだから」

 破壊した永久凍土のなかからかなり大きめの箱を見つける
 そして、チルノがその箱を開けると…
「あ、レティからの手紙が入ってる」
 何かが包まれている物の上にレティからと思われる手紙が入っていた

「なんてかいてあるのだ?」
「えーと…」
「ちゅん、私も見たい」
「あ、僕も…」

 手紙を持ったチルノの元に四人とも集まると
 手紙の内容を確認する…

「…えーと…チルノちゃんと大妖精へ…元気にしてる?」
 久しぶりのレティの言葉にチルノが嬉しそうな顔になる

「ちゅん…私は今、異種格闘技を含めて実戦を繰り返しています…」 
 その言葉に、ミスチーがレティが冬に痩せる為に
『SUMOU』をしていた事を思い出し額から冷や汗を流していた

「なになに…で、牛殺しに何回かチャレンジして成功…うわ…」
 リグルが中に入っていた写真…突っ込んできた猛牛の角を
空手チョップで圧し折っているレティの姿に少し引く

「…成功したから…肉を送る!?」
 その言葉にルーミアが目をキラキラさせて
 箱の中で包まっている物を取り出す
 

「こ、これが全部肉なのか!」
「…凄い量あるねこれ…」
「流石はレティね!」
「ちゅん…お店でもなかなかこれほどの肉は手に入らないよ」

 箱一杯に詰め込まれたレティからのプレゼントに
 バカルテット全員が思い思いにため息をついた



 
「…でも、本当にこれどうしよう?」
「どうするって?」
 リグルの言葉にチルノが反応する 
「いくらルーミアが居ても、これだけの量は食べきれないよ…」
「ちゅんちゅん…確かにそうだね」
 
 涎を垂らして幸せそうにしているルーミアを入れても
 流石にこの量は簡単に食べきれるものではない
「食べきれないなら明日に回せば良いじゃない」
 チルノの言う事は確かに正しい
 だが、料理を取り扱っているミスチーが冷静に分析する
「ちゅん…それだと、3日間は肉が続くよ?」
「そ、それはキツイわね…」
(私は一向に構わん!)
(はいはい…ルーミアはこっちで座ってて) 

 いくら高級な肉でもそこまで毎日食べると
 流石に胸焼けがしてしまう
「ちゅん…美味しい物だから、できるだけ美味しく食べたいし…」
「…でも、3日間も肉だけはちょっと…」
「レティがくれたんだから腐らせるのは駄目!」
 リグルとミスチーとチルノが精一杯考えこんでいる時
 ルーミアがボソッと呟いた
「知り合いにプレゼントするのはどうなのか?」
 その発言に、三人が一斉にルーミアの方を向くと
『それだ!』
 一斉に指差して、その案を使う事にした




「ちゅんちゅん、私達がおなか一杯食べれる位の量は確保したよ」
「それじゃあ、皆プレゼントしたい人の名前を挙げて見て」
 ミスチーが皆の分の肉を確保した上で
 リグルが全員に名前を聞いてみる
「大妖精!」
「椛お姉ちゃん!」
「ちゅん、了解」
 大きく手を上げたルーミアとチルノの分の肉を確保する
「ちゅん…リグルは?」
「そうだね…幽香さんの分お願い」
「ちゅんちゅんわかったよ」 
 ミスチーが手際よく肉を仕分けていく


 そして、ある程度プレゼントする肉が減っていくと
「結構減ったけど…」
「ちゅん…まだ余っているね」
「…凄い量なのか…」
 まだ、数人にプレゼントするぐらいの量が余っている
 この量では宴会にするには少々少なすぎるし
 かといって、一人で食べるには多すぎる
 どう始末しようかと思っていた時

「そうだ!あたい良い事考えた!」
 チルノが皆に声をかける
「なに?チルノ」
「ちゅん、とりあえず聞いてみるよ」
「良い方法?」
 三人がチルノの方を向くのを確認してから
 チルノが胸を張って答える

「お世話になっている人に肉を料理してプレゼントしてあげれば良いじゃない」
 チルノが自信満々でそう告げると
「あ、それ良いかも…」
「ちゅん…これだけ良い肉なら料理も簡単なもので美味しいし」
「味見は任せてほしいのだ」
 三人もそれに好意的な反応を持つ
「でも、誰に料理をプレゼントするの?」
「それは…か、考える」
 チルノがそう答えたのを見て
 ミスチーが手を叩く
「ちゅん!お世話になっている人発見!」
 ミスチーがそう言うと、向こうの方を指差す
 その方行を他の三人が見つめると
 皆がお互いの顔を見せ合って頷き
 
「それじゃあ、一人目の所に向かって」
「ちゅん、早速向かうよ」
「急いで向かうのだ」
「あたいが一番につくんだから!」

 紅い屋敷の門の前に向かって飛んでいった





     ・・・





「…はぁ…」
 門の前で紅美鈴が力無く立っていた
 何時もならこんな天気が良い日には
 うつらうつらと居眠りをしているはずだが  
 今日はそれが出来ないほどに…
(ぐぅ~)
「うぅ…おなかが減って力が出ない」
 おなかが減っているのだ

 事の原因は霧雨魔理沙が紅魔館に来る事であるが
「…せめて魔理沙さんが時間を置いて来てくれれば良いのに」

 此処最近は、連日連夜紅魔館に奇襲をかけてくるのだ
 しかも、夜も朝も関係無し

 その煽りを一番くったのが美鈴であったのだ
 他の門番隊は魔理沙が来たら退けと命令しないと
 余計な怪我人が増える一方なので
 美鈴一人が門の前で待ち構えるのだが

 美鈴側からしてみれば、何時来るか分からない相手に
 常に緊張をしないといけないし
 手段はあくまで後になる

 魔理沙側からしてみれば門番の数は殆ど関係ない
 またスピードも圧倒的に早い
 要は屋敷の中に入り込めれば良いのだから
 手段はどれだけでもある
  
「射程範囲外からのマスタースパークは止めてって言ってるのに」 
 昨日も、紅魔館からギリギリ見えるかどうかの位置から
 マスタースパークによる薙ぎ払いしつつの特攻がかけられて
 門は半壊、美鈴も気絶する事になり
 目が覚める頃には強奪は終っていた

 無論、その後は説教の後、罰と称されて食事抜きにされるのだが
「…でも、咲夜さん…魔理沙さんが来る度に食事を減らすのは酷いですよ」
 現在一週間目…いくら妖怪でタフな美鈴といえどこれ以上は限界であった
(あぁ…たまには贅沢にカツサンドでも食べたいなぁ…)


 美鈴が食べる事ができない物を考えながら
 今日も門の前で構えていた時

「あたい、一番乗り!」
「ち、チルノちゃん待ってよ!」
「ちゅんちゅん…荷物持って来たよ」
「メーリンに恩返しなのだ」
「あはは…皆元気そうですね」
 バカルテット四人が美鈴の前に現れて

「めーりん!レティからプレゼントが届いの」
「大量の牛肉だったんで」
「ちゅんちゅん、お世話になっている美鈴に」
「焼いたお肉をプレゼントしにきたのだ」
「や、焼肉ですか!?」
 そう言ってもらった瞬間、四人の笑顔が天使に見えた
 コッペパンやハムサンド…カツサンドなんて肉をパンで挟む物じゃない
「焼肉って言うよりは…」
「ん~…肉を豪快に焼くだけだから」
「ちゅんちゅん…どちらかといえば…」
「…ステーキなのか?」
 
 ステーキ…純粋に肉を焼くだけの豪快な料理
 だが、料理のなかでも最高峰の一つ
「い、良いんですか!?」
「ちゅん、すぐに準備できるけど…良いかな?」
「お願いします!」
 料理担当のミスチーの言葉に美鈴が首を縦に振り下ろした




「ちゅんちゅん!屋台で作ってくるから少し待っててね」
 ミスチーの言葉に美鈴が頷くと、バカルテットの皆とミスチーが
 一緒に門から少し離れた所に置いてある屋台に向かっていく 
 それを美鈴が全力で手を振って見送る

(ステーキ…じゅる…)
 紅魔館の門番を長らくしてきて
 生肉を齧る事はあったが
 そのような高級な代物は食べた事がなかった
 しかも、この空腹を抱えている今の状態で
 肉を食べる事ができると言う贅沢に
(…私…生きててよかった!)
 生きている事に感謝するまでに至っていた









「ちゅん、とりあえず料理のためしの意味で一枚薄く焼いて食べて貰おう」
「料理の方法はミスチーに任せるね」
「あたいにも何か手伝える事ある?」
「試食~♪試食~♪」

 美鈴から少し離れたところでミスチーが肉を薄く切り呟く
「…良い肉…これなら下手な事しないで塩コショウを振るだけで…」
 ミスチーが切った肉に塩を振り
 何時もなら鰻を焼くはずの場所に鉄板を引くと
(じゅ~)
 豪快に肉を焼いた

「うわぁ…」
「ちゅん…良い匂い…」
「……(だらだら)」
「ルーミア…よだれよだれ…」

 肉の焼ける良い匂いが辺りに広がる頃に
 ミスチーが肉を皿に盛り付けた
「…おいしそうに出来たね」
「めーりんに届けてくる」
「味見は!?味見は!」
 涎を流しながらミスチーの袖を引っ張るルーミアに
 ミスチーが肉の端を少しだけ切ると
「ちゅん…約束どおり味見」
 ルーミアの口の中に突っ込むと
「お…おいひい…♪」
 肉を食べたルーミアが恍惚の表情でその場に立ち尽くした

「…ちゅん!今の間に早く美鈴に持って言ってあげて」
「わかった、ルーミアが倒れているうちにいかないと」
「あたい!めーりんに持っていく!」  
 意識が飛んでいるうちに、リグルとチルノがお皿を持って
 門の前に向かって飛んでいった





(まだでしょうか?)
 美鈴が肉が食べれると待っていた時
「めーりん!」
「ステーキ焼けたよ!」
「待ってました!」
 リグルとチルノの姿が見えた
 その瞬間美鈴が二人に向かって走りこみ
「はいこれ!」
「味は保障済みです!」
 二人からステーキがのったお皿を渡されて
(ステーキ!ステーキ!ああ!神様ありがとう!)

 美鈴が涙ながらに食べようとした時


「ファイナルマスタースパーク!」
「!?」
 
 あたり一面が薙ぎ払われて
 土煙と埃が辺り中に巻き上げられる
「げほっ…チルノちゃんとリグルは…」 
 いち早くその場から立ち上がった美鈴が
 二人の様子を見ると
「きゅ~…」
「…うぅ」
(よかった…命には別状は無いみたい)
 一応の安堵と共に、美鈴がステーキの事を思い出し辺りを見渡すと
  
「!」 
 そこには…粉々に砕け散った皿と…
「す、ステーキが…」
 既に焦げ炭になってしまったステーキの残骸が…
「あ…ああ…」
 深い絶望に落ち込みながら、美鈴がステーキの残骸に手を伸ばそうとして

(ぐしゃ…)
「へへっ!今日も私の勝ちだな中国」
「!」
 まるでトドメといわんばかりにステーキの上に魔理沙が降りてくる
 魔理沙本人からしてみれば唯の正面突破の際の挨拶代わりのはずだろうが
(ステーキ…皆が…せっかく皆が作ってくれたステーキが…)
 今の美鈴にはそれが聞こえない
(…許さない……絶対に!)
 口元をぎりっとかみ締めると美鈴の背中にどす黒いオーラが纏われる
(…元はといえば…すべて魔理沙さんのせいじゃないですか…)
 その事実に美鈴が口元をにやつかせると
(…切れても良いですよね?)

「それじゃあ、さくっと中に…」
「ティホレイジン!」
「うわっ!?」
 魔理沙が再び箒に乗って、紅魔館の中に入ろうとした瞬間 
 美鈴が魔理沙の手元を狙って虹色の旋風弾を当てて体勢を乱させる
「痛ててっ!な、なにするん…」
「…調子こいてんじゃ…」
 箒のバランスを崩しそうになった魔理沙の首を美鈴が掴むと
「ねえぞこらぁ!」
 スパーン!とまるで鞭のような音と共に
 魔理沙の太ももに美鈴のローキックが決まる
「~~~~っ!?」
 余りの激痛に魔理沙が喋る事も出来ない間に
 美鈴が魔理沙の首を掴んで地面に連続して叩きつける

 皮肉な事に、綺麗に叩きつけられている為に
 首、頭等には一切怪我が入らない
「あがっ!?ごふっ!がほっ!」
 だが、確実に激痛は全身に走る
 背中から叩きつけられて息が出来ない魔理沙に美鈴が笑みながら告げた
「ステーキの恨み…覚悟してください!」  
 



「…はっ?…ここは…」
「う~ん…あたい最強…」
 そんな美鈴の傍でリグルとチルノが目を覚ます
「ちゅんちゅん!皆どうしたの!?」
「ステーキはどうなったのだ!」
 その二人の元にミスチーとルーミアがやってくる
「す、ステーキを渡そうとした時に…」
「むっき~!また魔理沙にやられた」
「ちゅん!美鈴はどうなったの?」
「わは!?皆あれ!」
 ルーミアが指差した先には
「うわあ…」
「め、めーりん怖い…」
 魔理沙を地面に叩きつけている美鈴の姿が 
「ちゅ、ちゅん!止めないと!」
「魔理沙が危ないのだ!」
 四人が急いで美鈴の元に向かった










「もうグロッキーですか?…」
「も…もう…やめ…」
 地面に叩きつけていた美鈴が魔理沙を片手で抱えながらそう伝える
「ふざけないでください!貴方が踏みにじったステーキの恨み…」
 激昂した美鈴が魔理沙を片手で持ち上げる
「こんなんじゃまだまだ晴らせません!」
 そして魔理沙を空中に放り投げると
「行きますよ…邪悪八頭龍の八つの奥義の一つ」
 自らの手に闘気を纏わせて
「『怒離流』」

 降りてきた魔理沙に対してそれを叩き込もうとした瞬間
「ちゅん!美鈴ストップ!」
「魔理沙さんが死んじゃいますよ!」
 リグルとミスチーが美鈴の両腕に抱きついて技を止めようとする
「捕まえた!」
「キャッチなのだ!」
 その間に、空中に投げ飛ばされていた魔理沙を
 チルノとルーミアが無事にキャッチする

「は、離して下さい!あと七つの超必殺技を叩き込まないと!」
「だ、駄目だって!そんな事したら確実に魔理沙さんが死ぬ!」
「ちゅん、何時もの美鈴に戻ってよ!」 
 リグルとミスチーを両肩につけたまま
 魔理沙に追撃を加えようとする美鈴
「め、めーりん落ち着いて!もう魔理沙気絶してるから」
「だ、だから落ち着くのだ…」

 四人の必死の説得に美鈴が涙を流しながら動きを止める
「ですけど…皆が作ってくれたステーキを…魔理沙が…魔理沙が!」
「め、めーりん!落ちついて!」
「だ、大丈夫!次のステーキを焼いてくるから」
 その言葉に美鈴が泣くのと魔理沙に攻撃しようとするのを止める
「ほ、本当ですか?」
 振り向いた美鈴に対して四人が必死に首を縦に振ると
「ちゅん!ルーミア二枚目焼くから手伝って」
「わ、解ったのだ!」 
 ミスチーとルーミアが二枚目を焼く為に急いで屋台の方に戻っていく

「魔理沙…生きてる?」
「…門番怖いよ~…助けて魅魔様ぁ~…うぇ~ん!」
「…どうするんですか…魔理沙さん幼児退行起しちゃってるじゃないですか」
「すいませんでした…」
 その間にリグルとチルノが魔理沙と美鈴を落ち着ける作業が始った


「ちゅんちゅん…お待ちどうさま」
「二枚目が焼けたのだ」
 二枚目のステーキを焼いてきたミスチーとルーミアがくる事には
「魔理沙も門番隊に運んだよ」
「めーりんも反省した?」
「御免なさいチルノちゃん…」
 魔理沙も門番隊の宿舎の方に連れて行かれていて
 美鈴もすっかり元に戻っていた
 その様子に四人ともホッとした様子で

「では、改めて…」
「めーりん!レティからのプレゼント」
「ちゅんちゅん!牛肉のステーキを」
「どうぞなのだ」
 美鈴に出来上がったステーキを手渡して
「い、頂きます!」
 美鈴が実に美味しそうにそれを食べ始める

 噛む(肉汁が飛び出る)
 味わう(薄い肉では想像できない肉汁の旨味)
 歓喜する(生きててよかった…)

 そして、両手を合わせて食べ終える頃には
「ご馳走様でした…」
 ただ幸せそうな顔をした美鈴の姿があった



「ちゅんちゅん、それじゃあそろそろいこうか?」
「そうだね…」
「めーりんバイバイ」
「また遊びに来るのだ!」

「また遊びに来てくださいね!」
 去っていくバカルテットの後姿に美鈴が手を振って見送った







「さて…丁度肉プレゼント分の肉も終ったし…」
「あたいもステーキ食べたい!」
「食べたい食べたい!」
 バカルテット達が美鈴と別れてから
 先ほどのステーキの事を思い出し、皆が食べたいと言い始めた
「ちゅん…そろそろ食事時だしね」
 ミスチーもそう言うと思って屋台の中で火を入れ始める
「それじゃあ皆!ステーキをじゃんじゃん焼くよ!」
「了解!」
「あたい、お皿並べる!」
「味見~味見~♪」



 今日はバカルテット全員でステーキの試食会
 美味しい匂いがあたり一面に広がり

「ちゅんちゅん!それでは…合掌!」
『頂きます!』
 季節外れのレティからのプレゼントに
『美味しい♪』
 バカルテット全員が舌鼓をうった

「か、辛いのだ!?」
「あ、ルーミアのは少しスパイシーなやつなんだ…」
「あたいの豪快に塩と胡椒で味付けしたのが一番ね!」
「ちゅん、チルノこの特別なタレのやつもおいしいよ?」

 
 日が暮れかけているなか
 今夜の夜雀の屋台は四人の貸切であった
 どうも、脇役です…
 家のレティはトップアスリートです(笑)
 豪快に肉を焼く…良いな~
 私ではせいぜいもって鳥胸肉の特売品が良いところです 
 
 ああ、肉が食べたいな…牛肉のステーキをレアで焼いた物を
 ご飯の上に乗っけて、焼いたもやしと玉葱を乗っけてからタレをかける
 …いいなあ…いかん!腹が減ってきた!

 食欲が暴走しないうちにおまけをどうぞ
 

「うぅ…ここは…」
 魔理沙が目を覚ますと、そこはベッドの上で
 体中が包帯でグルグル巻きにされていた
「あ、目を覚ましましたか」
「!?」
 隣から声をかけられて魔理沙が思わず隣を見ると
 そこにいたのは、自分を此処まで痛めつけた人物
「ひっ!」
 思わず逃げようとしたが、身体の激痛で動きが止まる
「無茶しないでください…気で治療はしてますけどボロボロですから」
 美鈴がそう言って魔理沙に近寄ってくるが
「く、来るな!」
 気絶する前の状況が思い出されて抵抗しようとする
 だが、美鈴はそんな抵抗を気にしないで魔理沙の傍に近づく
「ごめんなさい…思わずカッとなっちゃいまして…」
「………」
 唐突に謝ってきた美鈴に魔理沙が一応抵抗を止める
「でも、魔理沙さんも酷いんですよ?」
「…ああ、侵入した事だろう?」
 魔理沙がぶっきらぼうに答えるが
 美鈴が首を横に振り
「せっかく…チルノちゃん達が…」
 今日あった事を魔理沙に聞かせると 
 魔理沙も居心地が悪そうにする
「…一週間も食べてませんから、つい…」
「あ~…それはこっちにも原因があるな…すまん」
 魔理沙も自分の非を少しだけ認めて美鈴に謝る
「良いですよ…それよりもおなか減りませんでしたか?」
 美鈴がそう言うと同時に、魔理沙のおなかが鳴る
「そういえば、お昼抜いていたな…」
「あ、でしたら丁度よかった…」
 美鈴がそう言って持って来たものは
「おおっ!?豪華だな!」
「チルノちゃん達から少し貰ってきました」 
 二人分のステーキ丼であった
「食べちゃいましょう」
「では遠慮せず…」

 魔理沙と美鈴が両手を合わせて食べ始める
『うまい!』

 二人とも、その味に大満足した


「ふう…食った食った…」
 魔理沙が満足そうにしている時に美鈴が思い出したかのように伝える

「あ、そうでした…魔理沙さんお手洗いに行きたくなった言ってくださいね?」
「えっ?」
 尿瓶…持ってきますから♪



 これ以降、魔理沙は門を強引に突破する事はなくなったという
脇役
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
そのうちレティさんは手刀で海や空を切り裂けるようになるんですね
2.名前が無い程度の能力削除
肉が食べたい……でもこんな時間に食べたら………
3.名前が無い程度の能力削除
SNKの匂いがプンプンするぜぇ…
そしてステーキ!なんて素晴らしい響き!
4.名前が無い程度の能力削除
山崎wwwwwwwww
5.名前が無い程度の能力削除
めーりんは八傑衆全員の潜在奥義使えるのか((((;゜Д゜)))
6.名前が無い程度の能力削除
なにそのオチこわい
じつは魔理沙の足の肉でした的な感じじゃないか
7.名前が無い程度の能力削除
>「射程範囲外からのマスタースパークは止めてって言ってるのに」
それ多分スペルカードルール違反だから、(霊夢に)訴えれば勝てるよ!
8.名前が無い程度の能力削除
なんという魔理沙いじめ。
正直引いた。
9.名前が無い程度の能力削除
「怒離流」があるということは、
「戯炉沈」もあるんですねwww
10.名前が無い程度の能力削除
試験勉強の休憩中だが、肉食いたくなってきた。