Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

輝夜が東方Projectの未来について模索する話

2009/06/02 19:38:33
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「いい加減シューティングなんぞマンネリ化の時代だわ!」

と、月の姫こと蓬莱山輝夜が無い胸をはって言った
その輝夜の後ろに掛けられた掛け軸には"新・東方Projectへの道!!"と力強く書かれている
‥‥‥いきなり随分メタだな
ここは永遠亭の一室(やや広め)、風流な部屋の一つ
私たちは今、一つのテーブルに二人ずつ向かい合うように座り、そのテーブルの正面で蓬莱山輝夜が無い胸をはって、訳のわからない事をエラソーに主張している
今、この部屋にいるのは蓬莱山輝夜、八意永琳、鈴仙・優曇華院・イナバ、因幡てゐ
そして私、藤原妹紅の五人
永琳いわく、輝夜がいきなり「私はとんでもない発見をしてしまった!いますぐ皆を集めて!」なんて言い出したのが発端らしい

で、なんで私を呼んだのか、それが疑問なのだ
「なんとなく」
はいそうですか、もういいですよ畜生

「で、姫。何を話し合う会なのですか、これは」
「この掛け軸の通りよ」
びしっと輝夜が掛け軸を指差す
「新…東方Project?」
そうよ!と輝夜が身を乗り出し、冒頭の台詞に至る
「マンネリて‥‥‥」
「そうよマンネリよ!今時ジャンル一つで長生きできてるゲームなんてないわ!エフ〇フだってチ〇コボというマスコットキャラクターを使って育成ゲームとかレースゲームとか不思議のダンジョンとかやってるじゃない!」
あれは不思議なダンジョンではなかったか
それはともかく
「格ゲーがあるじゃないか」
あれ、自分の口調が男口調に
いや、それも今はどうでもいい事にしておこう
「格ゲーブームはもう去ったわ!」
ついこの前ス〇Ⅳ買った奴とは思えない台詞だな
「なら、姫様は何がしたいんですか」
ここで初めてうどんげが発言した
てゐは寝ている
「その話なんだけど、ゲームにおいて番外を出すということは即ちキャラゲーを出すということに他ならないの。トル〇コもド〇クエのキャラゲーよ。ド〇ゴンクエストモンスターズって書いてあるし」
ド〇クエはシリーズごとに世界観共有してないから、モンスターやアイテムしかドラクエ要素はないしな
「何言ってんのトル〇コはド〇クエⅣに出てるじゃない」
でもトル○コに〇リーナとかクリフ〇は出ないんだが
「うっさい!」
怒鳴られた
「今はそんな話しているんじゃないの!東方でキャラゲーを出すには新規需要が必要だと言っているの」
そうだっけ
でもキャラゲーなら文花帖とかあるけどなぁ
「とりあえず廉価版出しましょう」
同人で廉価版って初めて聞いたぞ
「こう、"幻想異変録"とかいう名前で紅妖永のまとめ版とか作ってみるのよ。お値段千円」
安っ!
「一つ当たり神主のアレンジ曲を二つくらい入れりゃあそれっぽくなるわ」
かもしれんがもう少し高く出来るだろう
東方は既にかなり安いほうだろうし
「じゃあ聞くけど、東方の1500円の内訳ってどうなってると思う?CDとケース代、販売するのにかかる費用、電気代‥‥‥こんなんで原価700とか800とかなると思う?」
…酒代じゃね
「じゃあ聞くけど、商業のゲームの原価に社員の食費が入ってると思う?食べたいとか飲みたいとかは生理的要求であって、頭使って節約しまくれば0円でま生きていけるわ!」
そんな事が出来るのはお前とそこの薬師ぐらいだ
ああ、私もだった
「そんな生理的要求を満たす程度のものは利益から取りなさい!だから酒も一緒!分かったかこのダラズ!」
半分冗談で言ったんだが、どうやらこの姫様、本気らしい
ってか話がそれてないか
ってかダラズってなんだ
「では姫、新規需要を掴んだ後、どのような商品展開を?」
「それを皆で考えるのよ」
頭が痛くなって来た
「そういう輝夜はなにか案があるのか」
「こう、ほのぼのしたゲーム。ト〇と一緒みたいな」
「それで、それをどう東方に?」
「妹紅と一緒」
パクりじゃん!!
断じて断る
私の日常を見てうれしい奴が何処にいる
寧ろいてほしくない
「妹紅たんと一緒!!ハァハァ」
ここにいた―――――!!
私の目の前にいた―――――!!
私はとりあえずよだれを垂らす輝夜をヴォルケイノしておいた



「東方を使ったキャラゲーなら、二次創作に任せればいいでしょう。今は某動画サイトの影響もあって、一次が特別に動かなくとも東方の人気は盤石。当然、某動画サイトが東方に与える影響はいいものだけではないんだけど」
と、言った永琳を、黒焦げになった輝夜がビシィッと指をさす
「それよ!その某動画サイトよ!あれは確かに東方の知名度を大いに支えている存在なんだけ、ど!」
ど、を強調して言う
「二次創作が独り歩きしすぎなのよ!行き過ぎた二次設定は時に混乱を呼ぶ!そうして新参新参と批判され、荒れている光景も珍しくないわ。ここは一つ、一次がビシッとキメてやるべきなのよ!」
もうこの姫様は止まらなさそうだ

「わかります!わかりますよ!!」

大声を出したのは鈴仙だった
「某動画サイトの影響で新参などという括りが生まれ、揚句新参ホイホイなどというレッテルを貼られた私にはよぉぉぉぉぉぉぉぉくわかりますっ!!」
輝夜が鈴仙に抱き着く
「流石よイナバ!貴方なら分かってくれると思っていたわ!」
「姫様!一生ついて行きますッ!!」
「さぁ、共に新・東方Project計画の道を辿りましょう!」
新・東方ProjectProject?
少しの沈黙の後、冷ややかな視線を向けていた輝夜が私たちに言った
「貴方達は!?なんかないの!?」
なんかといわれても困る
私は今の二次創作に特に不満は無い
確かに男口調で描かれやすいのは気にはしているが、俺魔理沙やツンデレアリスとかと比べると、まだマシな改変だと思う
一々指摘とか批判とか来ないし
原作持ってないなら知らなくて当然
旧作の玄爺は博麗神社の池に今もいる、ってぐらい影の薄い設定だ
だからもうどうでもいいやって
カップリングでは基本受け担当だからそっちでのキャラ改変はないし
むしろさっきの輝夜の「妹紅たんハァハァ」発言のほうが問題だろう
キモい慧音とか
と、いつの間にか起きていたてゐが言った
「私はあそこでは影薄いほうだから」
「自分主役の手書きMADあるくせによく言うわ」
「姫様にもあるじゃん。超有名じゃん」
「あれは原曲こそ私のなのに永琳の曲じゃない。動画版もないし」
「じゃあ、あしなーめーなーさい♪」
「あれはレベル高すぎて見る人を選ぶじゃない。動画版もないし」
議論がずれてはいないか
「永琳はなんかないの?」
「ない」
「八雲紫と並ぶ東方二次創作の便利屋」
「悪い気はしないわ」
「マッドサイエンティスト」
「悪い気はしないわ」
「おーくすりだしまーすねー」
「音痴が無理に歌わないで。気分が悪くなる」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁん!!えーりんがいじめるぅぅぅぅぅぅぅ!!」
何故私に抱き着くのか
いや、それにしても今すごい毒吐いたな永琳
ところで輝夜もラスボスなんだしカリスマとかなかったのか
そりゃあ今の台詞をレミリアに言わせれば立派なカリスマブレイクなのだが
はて、輝夜のカリスマとは
儚月抄ではどうだったか
パチュリーの「うんにゃ、痛い目に会うのが嫌だから」の後、永琳が笑っている隣で赤面しているのがやたら可愛かったことしか覚えていない
あとで見返そう
「妹紅…妹紅はなんかあるよね…?」
私は涙目に弱いのかも知れない

「上の"確かに男口調で~キモい慧音"を参照」
「そんな…妹紅まで…悪しき二次創作に馴染んでしまったというの…?」
そんな主人公のライバルかつ最も絆の強い仲間的な存在が敵のラスボスに洗脳されたみたいな言い方しなくても
「クッ…もはや有志は私とイナバだけ…なんて事……クッ……」
クッて二回も付けたらなんか変だろ…


「いいえ!私がいます!」


「「「「「お、お前は―――――――!!??」」」」」


「さぁ、私の名を言って見ろぉぉぉ!!!」


「くれないみすず!!」
「ほんみりん!!」
「ちゅうごく!!」
「紅魔館の門番A!!」
「ジ〇ギ様!!」

「バラバラじゃん!?誰ひとり正解してないし!?紅魔館の門番にBなんて居ないし!?私は嘘がだいきれーなんだ!」



てゐお仕置き中……



……と、言うわけで
突然部屋に飛び込んで来た紅魔館のザル門番こと、紅美鈴(ほんめいりん)が輝夜と鈴仙の仲間に加わった訳だが
ここで輝夜が仕切直す
「というわけで、例え二次創作が盛んとは言えど一次創作がそれに甘えるわけにはいかないの。一次創作にしかできないことをすべきよ。さすが一次創作!二次創作には到底真似出来ないことを平然とやってのける!そこにシビれるぅ!憧れるぅ!とか言わせてやるのよ」
「けれど、現在二次創作が手を回していないジャンルってあるかしら」
今思ったが、何気に永琳がよくしゃべる
なんだかんだで協力はするつもりらしい
ま、私も輝夜の言うことを否定する理由はないんだが
「RPGって言ったら"アレ"が結構強いわよ」
「"アレ"は東方のRPGじゃなくて東方のキャラが出て来るRPGと言うのが正しいです」
鈴仙もよくしゃべる
「RPGの細かいジャンルもとられていますね。ウィ〇ードリィとか世界樹の〇宮とか。」
「馬鹿ねぇ。オマージュじゃ二次創作には到底真似できないことにならないわ。全く新しい…そう、実践空手とブーメランを組み合わせた格闘術ぐらいの斬新さが必要よ。萃夢想や緋想天は従来の格ゲーの枠に囚われない弾幕アクションゲームとして出されたし」
なるほど…確かにそうかもしれない

\  /
●  ●  東方projectでは常識に囚われてはいけないのですね!
" ▽ "

SSでAA使うな馬鹿!お前の行動が既に常識に囚われてねーよ!自機になれたからってでかい顔すんな!文字通りの意味で!
と、先程の美鈴と同じく守矢神社の巫女こと東風谷早苗が部屋に飛び込んできたわけだが
「私も二次創作には困っていたんです!スイーツ(笑)とかルイー〇とか常識に囚われないのがウリのキャラなんてもう堪えられないんです!」
登場して早速常識に囚われないような事してんじゃねぇか!
「貴方も私達の仲間よ!共に戦いましょう!」
美鈴が手を差し延べる
「ついにパーティーが四人になったわ!物語も折り返し地点ね!」
お前は何と戦っているんだ
「勇者輝夜!」
「魔法使い鈴仙!」
「戦士美鈴!」
「賢者早苗!」
輝夜が感嘆の声をあげる
「完璧よ!これで魔王にも冥王にもフ〇ーザにもジェ〇ラルにも勝てるわ!」
無理だと思う
「アウターも聖魔王もロソ・ノアレも目じゃ無いわ!」
わかんねぇよ。パロディにしてもネタを選べよ
「姫、話がズレてます」
何度脱線しているんだ
だが、ちゃんと修正しているあたり永琳は協力的だな
「そうそう、常識に囚われないゲームですよね」
さっきの常識に囚われないキャラは嫌だと言ってすぐこれかよ
あと最低限の常識にくらい囚われて欲しい
「アドベンチャーゲームって以外と少なかったり?」
「少ないかどうかは知らないけど、それほど大手サークルのゲームってないわね」
はぢめてのだ…いや、やめておこう
あれは思い出したくない。色々と
「でも、常識に囚われない事となにもかも捨てるのは違うわ。東方でやるなら東方ならではのシステムが必要なの。東方の特色といえば?」
「そうか……弾幕!!」
「正解よイナバ。弾幕やスペルカードのような、東方ならではのものが必要なの。ただウインドウの文字を読み、選択肢を選ぶだけのゲームじゃ、東方でやる必要がないって話よ」
なんか輝夜がマトモな事を言ってる
でもそれはほとんどのエロゲやギャルゲの否定になるだろう
「……待ってください」
まだ言うか東風谷早苗

「貴方がたは元がシューティングだからシューティング以外で、という常識に囚われてはいませんか?」

「なん…だと…?」
うろたえる輝夜
確かに盲点だったかも知れない
「東方文花帖!!弾幕とカメラによる撮影を組み合わせた全く新しいシューティングゲーム!!」
あれは撃ってないがシューティングでいいのか
「ならば、弾幕と他の何かを組み合わせた全く新しいシューティングゲームですね!」
美鈴が言った
そして輝夜も、何かに目覚めたように言った
「そうか……原点回帰……!!」

「「「「弾幕とブロック崩しを組み合わせたまったく新しいシューティングゲーム!!」」」」

いや、あれはブロック崩しだろ
「いける!いけるわ!」
もうこいつらのテンションにはついていけんわ
結局、新たな東方Projectを生み出したかったのか
それとも、二次設定を撲滅したかったのか
脱線し過ぎてどっちが本線がわからなくなって来た

ふと、ここまで来て、思った












「このSS自体が二次創作じゃね?二次から一次に干渉なんてできんの?」











第一回永遠亭会議報告書
<議題:東方Projectの未来>
今回、蓬莱山輝夜が開いた第一回永遠亭会議では東方Projectの未来、及び二次設定についての話となった。しかし、膨らみすぎた二次設定は余りに大きく、また、それを自らが貪り続けた結果、もはや我々から二次設定を切り離す事は出来ないとされた。それでも、一次設定を人々に改めてアピールするために、新作の革新を画策したが、もはや二次創作という沼から抜け出すことが出来ない我々には不可能。東方Projectの未来の全ては、この東方Projectの唯一神"ZUN"に託された。私は無力な自分達がもどかしい。我々は東方Projectの未来に光あらんことを、節に祈るのみである。

                                                      永遠亭 永遠の姫 蓬莱山輝夜


「で、この意味不明ツッコミ所満載の上にオチも無い報告書を私にどうしろと」
「助けてユカえも~ん!」
「帰れ!!」
何書いてんだろ、俺
書き終わって、最初にそう思った
ここではどの程度メタネタが許されるんだろう

もうメタネタしか無いよねこれ
メタだけでは許されないこともしてるね
内容的にも長さ的にもとてもじゃないが本元には出せないので
プチに投稿してみた訳だが

言いたいことがあればズバリ言えよ!?
こんなん書いといてなんだが批判・意見バッチコーイ
~~~~~~~~~~~~~~~~~

意外な反響
どうやらメタ過ぎで叩かれるというのは無いようですね
結局ネタ次第な訳だ(今回で満足しきってはいないが)

>10
通じるとは、嬉しいではないか!
過剰睡眠摂取症候群
[email protected]
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
バブル人気はいずれ崩壊する
そん時に原作スルーの二次創作しか知らない方々に揃って退場願いたいけど
真っ当なファンも一気に離れそうで怖いなー
自分もいつまで好きでいられるかわからんけども
2.名前が無い程度の能力削除
このグデグデ感はヤバい、凄いリアルだ(作者含めて)
3.名前が無い程度の能力削除
いや、普通に面白かったですよ。
文花帖のシステムは凄かったですね。
4.名前が無い程度の能力削除
原作知らないってのが理解出来ませんねぇ。
普通興味を持ったら原作までたどり着くと思うんですが。
かく言う私も某動画で鈴仙さんにホイホイされた新参ですし、一応旧作までプレイしましたがギリギリノーマルシューターで最近は余りプレイしてないのが現実です。
星蓮船楽しみにしてます、神主には死ぬまで付いて行けたらいいな。
5.名前が無い程度の能力削除
おい、普通に面白かったんだが。
まぁでも、もこたんは男口調なのは一次も少なからず影響してるし。
6.名前が無い程度の能力削除
すいません、ここそういう場所じゃないんで……
7.名前が無い程度の能力削除
なんだこれwwwww
まあ俺はこういうの嫌いじゃないから全然アリ
それより妹紅お疲れさん、あとで慧音にこの日起こった歴史だけ食べてもらった方がいいよ
8.名前が無い程度の能力削除
原作から入った身にしてみればこの輝夜の考え自体が失笑モンですけどね。
もはや頭がおかしいとしか思えない。
9.名前が無い程度の能力削除
周りがなんと言おうとも、個人個人で大事なものがあればいいのでは?
自分にとっては、原作と楽曲。
その根っこで求め続けるのは、初めて妖々夢Hardに挑戦したときの言葉に尽くせない感覚。
恐らくもう二度と味わえないと知りつつも、諦めきれずにLunaを目指す愚か者の戯言でした。
10.名前が無い程度の能力削除
ん~・・・東方は二次から入った人が多いっぽいから仕方ないッちゃ仕方ないかも。
ただ個人個人で楽しめればそれで良いかと・・・

まさかの「お・り・が・み」「戦闘城塞マスラヲ」ネタに吹いたwww
11.名前が無い程度の能力削除
別に面白い話だと思いますよ?
原作入りですけど、普通に2次創作にも手を出しますし、だからと原作を疎かにしてるつもりもありません。
受け取り方はそれぞれでしょうけど、私は好きですよ?こういうの。