ある夜の博麗神社での宴会のこと。
「霊夢さーん、聞いてくださいよー」
いつも酒の勧めを断る早苗に無理矢理飲ませてみたところ、彼女はどうやら泣き上戸だったらしい。滂沱のごとく涙を流しながら呂律の回らない口調で霊夢に絡み始めた。
喋る内容はまあ、一言で言ってしまえば愚痴である。
曰く、神奈子様は外面はいいけど家の中ではだらけ放題でいろいろ辛いだとか、諏訪子様の突発的な我がままにはいつも苦労させられているだとか、神様仲間集めて宴会開くのはいいけど少しでいいから片付け手伝ってほしい、だとか。
それはそれは大きな声で泣き喚くものだから、宴会に参加していた守矢の二柱は大変に気まずそうな顔をしていたものである。
結局早苗は散々好き放題泣き喚いたあと酔い潰れて寝てしまい、神奈子に背負われて守矢神社に帰還することと相成った。
「いや、早苗があんなに溜めこんでるとは思わなかったよ。普段文句なんか少しも言わないから」
「そりゃま、風祝が自分の仕えてる神様に文句なんか言えないっしょ。早苗のことだから、心の中で愚痴や文句が浮かんでも『神奈子様たちに意見するなんて恐れ多い。わたしは風祝なんだからこのぐらいやるのは当然』とか自分に言い聞かせて、無理矢理押し殺しちゃうだろうし」
「だからってわたしらから『疲れてないか』って聞いても、『このぐらい大丈夫です』って無理するしねえ」
「根っから真面目な子だからねー。いや参った参った」
二柱は去り際にそんなことを話し合いながら帰っていった。
「大変だったなー、霊夢」
魔理沙が霊夢の隣に腰掛けながらそう言うと、霊夢は何か考えているような顔で、
「んー、まあね」
「どうした、なんか悩み事か」
「うん。いや、さっきの早苗の愚痴とか聞いてて心底思ったんだけど」
霊夢は苦笑しながら言った。
「神様に仕える人生って大変そうよねー。わたしには考えられないわ」
「霊夢さーん、聞いてくださいよー」
いつも酒の勧めを断る早苗に無理矢理飲ませてみたところ、彼女はどうやら泣き上戸だったらしい。滂沱のごとく涙を流しながら呂律の回らない口調で霊夢に絡み始めた。
喋る内容はまあ、一言で言ってしまえば愚痴である。
曰く、神奈子様は外面はいいけど家の中ではだらけ放題でいろいろ辛いだとか、諏訪子様の突発的な我がままにはいつも苦労させられているだとか、神様仲間集めて宴会開くのはいいけど少しでいいから片付け手伝ってほしい、だとか。
それはそれは大きな声で泣き喚くものだから、宴会に参加していた守矢の二柱は大変に気まずそうな顔をしていたものである。
結局早苗は散々好き放題泣き喚いたあと酔い潰れて寝てしまい、神奈子に背負われて守矢神社に帰還することと相成った。
「いや、早苗があんなに溜めこんでるとは思わなかったよ。普段文句なんか少しも言わないから」
「そりゃま、風祝が自分の仕えてる神様に文句なんか言えないっしょ。早苗のことだから、心の中で愚痴や文句が浮かんでも『神奈子様たちに意見するなんて恐れ多い。わたしは風祝なんだからこのぐらいやるのは当然』とか自分に言い聞かせて、無理矢理押し殺しちゃうだろうし」
「だからってわたしらから『疲れてないか』って聞いても、『このぐらい大丈夫です』って無理するしねえ」
「根っから真面目な子だからねー。いや参った参った」
二柱は去り際にそんなことを話し合いながら帰っていった。
「大変だったなー、霊夢」
魔理沙が霊夢の隣に腰掛けながらそう言うと、霊夢は何か考えているような顔で、
「んー、まあね」
「どうした、なんか悩み事か」
「うん。いや、さっきの早苗の愚痴とか聞いてて心底思ったんだけど」
霊夢は苦笑しながら言った。
「神様に仕える人生って大変そうよねー。わたしには考えられないわ」
とてもいいオチをありがとうwww