幻想郷へようこそ!
ずいぶん長い旅をしてきたんでしょう? あとはゆっくり羽を休めるだけだね。
おっと、自己紹介が遅れたね。私は『リグル・ナイトバグ』。この幻想郷の虫たちを
治めるリーダー、かな。まだまだ力はないんだけどね。
本当なら『やくもゆかり』ってひとがここに来た人をお出迎えするんだけど、今日は
私が特別に。
ん? ここは自然が多くていいところだね、って? そうだねー。外の世界もまだまだ
緑が残ってるって聞いたけど、ここにはまだ本当の自然が残ってる。だから君たちも
ここを気に入るだろうと思うよ!
さ、ともかくここを案内するよ、おいで!
あそこが人間の里。
……え? なんで中に入らないのかって? あはは、私は妖怪だからね。妖怪って何だ、
って? ええと、とりあえず人間以外のものさ。私を見てごらん、元は蛍だったんだけどね。
力を得てこんな姿に。で、人間は用もないのに妖怪が里に入るのはあまり好きじゃない
みたいなんだ。あ、君たちは別だよ。きっと喜んで迎え入れられるはずさ!
ずいぶん外の世界とは違うだろう? へぇ、外の世界の道はもっと黒くて熱くて、夏には
とても脚をつけてられないって? 建物も四角くて高いものばっかり? あははははは!
噂でしか聞いたことないけど、外の世界って変わったところだね!
ほら、あそこにれんげ畑。ミカン畑もあるし、クローバーだっていっぱいあるよ。それに
……ここには『風見 幽香』さん、ってお花の妖怪もいるんだ。ええと……うん、ちょっと怖い
けど、きっと皆には優しくしてくれるよ。ほら、ずーっと向こうに見えるひまわり畑、あそこに
いるんだ。
そしてあの高い山が妖怪の山。あそこにも色々な植物があるから行ってみるのも楽しい
だろうね。何しろ樹がたくさんあるから、家を作るのには困らないだろうし。天狗や河童も
いるけど、君たちを追い出したりはしないさ。
それにしても、どうして君たちがここに?
……ふんふん、なんと。外じゃ女王に与える蜜まで君たちから取り上げて、最近じゃ
部屋を作る壁まで持ってかれてるのか。酷い話だね。共存共栄のつもりでいたけれど、
もう我慢が出来ないってことか。
なにより自然がどんどん失われていって、花さえも少なくなって、そのうち自分たちが
住むところすらなくなるんじゃないかと思ったんだね。そして仲間の誰かが聞いた話で、
幻想郷っていう自然の多く残った楽園があるからそこへ移住しようってことで、ここに
来たと。
なるほどねぇ。いつしか外の人は、君たちを、そして自然を仲間でなく、道具か何かと
勘違いしてしまったのかな。だとしたら悲しいけど、ここではそんな事はないよ。幻想郷は
全てを受け入れるのさ、ってこれやくもゆかりのうけうりなんだけどね、あはは。
これで私の話は終わり。もっとうまく話が出来たらよかったんだけど、えへへ、私の
頭じゃあこれで精一杯かな。ん? わかりやすかった、ここで生きていける希望が
持てたって? うわぁ、ありがとう。そう言ってもらえると私もうれしいよ!
それじゃ、またね!!
さぁ、飛んでけミツバチの皆! この幻想郷の澄んだ空高く! 草いきれ満ちる広い
草原を! そして思いっきり生を謳歌しておいで!!
ずいぶん長い旅をしてきたんでしょう? あとはゆっくり羽を休めるだけだね。
おっと、自己紹介が遅れたね。私は『リグル・ナイトバグ』。この幻想郷の虫たちを
治めるリーダー、かな。まだまだ力はないんだけどね。
本当なら『やくもゆかり』ってひとがここに来た人をお出迎えするんだけど、今日は
私が特別に。
ん? ここは自然が多くていいところだね、って? そうだねー。外の世界もまだまだ
緑が残ってるって聞いたけど、ここにはまだ本当の自然が残ってる。だから君たちも
ここを気に入るだろうと思うよ!
さ、ともかくここを案内するよ、おいで!
あそこが人間の里。
……え? なんで中に入らないのかって? あはは、私は妖怪だからね。妖怪って何だ、
って? ええと、とりあえず人間以外のものさ。私を見てごらん、元は蛍だったんだけどね。
力を得てこんな姿に。で、人間は用もないのに妖怪が里に入るのはあまり好きじゃない
みたいなんだ。あ、君たちは別だよ。きっと喜んで迎え入れられるはずさ!
ずいぶん外の世界とは違うだろう? へぇ、外の世界の道はもっと黒くて熱くて、夏には
とても脚をつけてられないって? 建物も四角くて高いものばっかり? あははははは!
噂でしか聞いたことないけど、外の世界って変わったところだね!
ほら、あそこにれんげ畑。ミカン畑もあるし、クローバーだっていっぱいあるよ。それに
……ここには『風見 幽香』さん、ってお花の妖怪もいるんだ。ええと……うん、ちょっと怖い
けど、きっと皆には優しくしてくれるよ。ほら、ずーっと向こうに見えるひまわり畑、あそこに
いるんだ。
そしてあの高い山が妖怪の山。あそこにも色々な植物があるから行ってみるのも楽しい
だろうね。何しろ樹がたくさんあるから、家を作るのには困らないだろうし。天狗や河童も
いるけど、君たちを追い出したりはしないさ。
それにしても、どうして君たちがここに?
……ふんふん、なんと。外じゃ女王に与える蜜まで君たちから取り上げて、最近じゃ
部屋を作る壁まで持ってかれてるのか。酷い話だね。共存共栄のつもりでいたけれど、
もう我慢が出来ないってことか。
なにより自然がどんどん失われていって、花さえも少なくなって、そのうち自分たちが
住むところすらなくなるんじゃないかと思ったんだね。そして仲間の誰かが聞いた話で、
幻想郷っていう自然の多く残った楽園があるからそこへ移住しようってことで、ここに
来たと。
なるほどねぇ。いつしか外の人は、君たちを、そして自然を仲間でなく、道具か何かと
勘違いしてしまったのかな。だとしたら悲しいけど、ここではそんな事はないよ。幻想郷は
全てを受け入れるのさ、ってこれやくもゆかりのうけうりなんだけどね、あはは。
これで私の話は終わり。もっとうまく話が出来たらよかったんだけど、えへへ、私の
頭じゃあこれで精一杯かな。ん? わかりやすかった、ここで生きていける希望が
持てたって? うわぁ、ありがとう。そう言ってもらえると私もうれしいよ!
それじゃ、またね!!
さぁ、飛んでけミツバチの皆! この幻想郷の澄んだ空高く! 草いきれ満ちる広い
草原を! そして思いっきり生を謳歌しておいで!!
蜂蜜は西洋ミツバチより日本ミツバチのほうが高級品なので、これからも値段が高騰し続けるんでしょうね。
ハチミツをもっと使う?
お願いだから、戻ってきて…