Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

OPHC

2009/05/17 02:40:26
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朝の晴れた紅魔館、門前で美鈴は準備体操をしている、そこへ
「メイリンおはよー!」
と抱きついてきたのはチルノだった、大きな胸をクッションに、チルノは美鈴に抱きついた。
「おはようチルノちゃん、どうしたんですか?」
「んーん、今日も仕事?」
「はい、基本的に私たちには休みなんて無いですから」
「大変だね、大丈夫?」
「ええ、大好きなお嬢様たちを守ってるんです、弱音なんて吐けません!」
グッとガッツポーズをして美鈴は笑う、それにつられてチルノも笑った。
「頑張ってねメイリン!」
「はい!」
それから少し話してチルノはその場所を離れた、離れていくチルノに向かって美鈴は、見えなくなるまで手を振っていた。


冥界の白玉楼、その屋敷の縁側で、主の西行寺幽々子はお茶を飲んでいた。
「妖夢~、今日の朝のおやつは~?」
「はい幽々子様、朝は昨日里で買ってきた栗饅頭です!」
「でかしたわ妖夢!お茶は渋めでお願いね!」
「わかりました、では早速用意のほどを……」
スッと立ち上がり妖夢は台所へと消えていった、残されたのは幽々子一人
「ん、あれは何かしら?」
上のほうを見てみれば小さな黒い影が一つ、そしてそれは段々と近づいて来てハッキリとその姿を見せた。それは満面の笑みを浮かべたチルノだった。
「ゆゆこー!」
ポスンとチルノは幽々子の胸の谷間に顔を埋めるように抱きついた。
抱きつかれた幽々子も嫌な顔せず、チルノの頭をなでる。
「どうしたのチルノ?」
「遊びに来たよー!」
クルッと反対を向き、幽々子の体を背もたれにしてチルノは答える。そしてそのチルノの頭に幽々子は顎を置いた。
「あら、ちょうど良かった、今からおやつを食べるんだけど一緒にどう?」
「ホント!?ヤッター!」
「ええ、それじゃあ食べる前に手を洗ってきなさい」
「うん!」
トタトタとチルノは嬉しそうに台所へと走っていく、その様子を幽々子はニコニコと見ていた。

台所に着くと、妖夢が箱から饅頭を皿に並べていた、それをお盆に載せたところで、
「ようむー!」
「うわぁ!」
と後ろから抱きついた、いきなり抱きつかれた妖夢は少し態勢を崩したが、倒れないようにグッと踏ん張った。何事かと後ろを向けばニコニコとしたチルノだった。
「な、なんだチルノか~、驚かさないでよ~」
「えへへ、ゴメンねようむ~」
「遊びに来たの?」
「うん!ゆゆこがおやつ食べてけって~」
「そう、じゃあ手を洗って、一緒に食べようか」
「うん!」
手を洗って妖夢と一緒に幽々子の処へと行き幽々子と妖夢に挟まれチルノは出された饅頭を頬張る、それを見ながら幽々子と妖夢は嬉しそうに饅頭を口にした。
おやつを食べ、他愛もない会話をしていたら、昼を過ぎていた。
「あらもうこんな時間、妖夢お昼ご飯をお願い、チルノも食べてく?」
聞かれてチルノは自分のお腹を見た、先ほどの饅頭が残っているのでそこまで入りそうにない、チルノは首を振ると、
「ううんいらない、あたい行くね、お饅頭ありがと!」
手を振りながらチルノは白玉楼を飛び立った、それを幽々子と妖夢も手を振りながら見送った。


山の上にある守矢神社、その縁側で八坂神奈子は日向ぼっこをしていた。
「いい天気なんだが、早苗も諏訪子も居ないから暇だね~」
ゴロンと横になり眼をつむる、うつらうつらしていると途端にひんやりとした空気が流れ込んだ。
「ん?この冷気は!」
「かなこー、遊んでー!」
「おお、チルノじゃないか!」
上半身を起こし、突撃してきたチルノを受け止める。またもチルノは豊満な胸へとダイブする形となった。
「ははは!久しぶりだなチルノ!」
「久しぶりー!げんきだった?」
「もちろんだ!私は神だからね、風邪なんてものは引かないのさ!」
「かなこスゴーイ!」
などと言いながら二人で笑っている、その後もお茶を飲んだり、お菓子を食べたりしていると、チルノが欠伸をした。
「眠いのかい?」
「うん、少し」
「そうか、なら少し昼寝をしていきな、布団を敷いてやろう」
「……うん、ありがとう」
眠さで少しフラフラしながらチルノは神奈子が布団を敷き終わるのを待った。
「さあ出来た、さっ、早く入りな」
「ううん、かなこも一緒に……」
チルノの言葉に、少しだけ神奈子は驚いた顔をするが、すぐにそれは優しい笑顔に変わった。
「……ああ、いいよ」
二人で布団の中に入る、すぐにチルノの寝息が聞こえてくる、それを聞きながら神奈子もゆっくりと意識を手放した。

「ただいま戻りましたー!」
人里から早苗が帰ってきた、返事をしたのだが何も返ってこなかった。
「おかしいな~、確か八坂様が居たはずなんだけど……」
靴を脱ぎ、家へと入っていくと、客間で神奈子とチルノが寝ているのを見つけた、二人とも向かい合ってよく眠っている。
「二人とも、よく寝てますね」
クスッと笑いチルノの髪をなでる、チルノ独特のひんやりした空気が気持ちいい。
「そうだ!」
突然何かを思いつき立ち上がると、神社の方へ行き、棚をあさり出す。
「えっと……あっ、あったあった」
見つけ出したものを一つだけ持ち、またチルノが寝ているところへと向かう。
寝ているチルノのリボンに手をかけ、それを起こさないようにゆっくりと解いた。


チルノ達が寝てから二時間半、空は茜色に染まり、カラスが鳴いている。
「ん?……う~ん」
閉じていた目を開け目をこすり、周りを見渡した。誰も居ない、そこへ
「おっ、起きたみたいだね」
と廊下から顔を出したのは諏訪子だった、なぜ諏訪子がいるのか、寝ぼけた頭でしばらく考えていたら、だんだんと思いだしてきた。
「……おはよう、ケロちゃん」
「だから、ケロちゃんはやめろって……まぁいいや、もうすぐ夕飯だけど、食べてく?」
「いいの?」
「うん、早苗もそのつもりで用意してるっぽいし」
「じゃあ食べてく~」

「じゃあもうすぐ出来るから、付いてきなよ」
布団から起き上がり諏訪子について行く、テーブルにはすでにご飯が用意されていた。
「「「「いただきまーす!!!」」」」
四人一緒に合掌し食べ始める、守矢家の味はどちらかと言えば薄味でチルノには食べやすかった。食べながら皆が今日の事を話し合う、それはチルノも例外ではなく、今日は美鈴のところに行っただの、布団が気持ち良かっただの、嬉々として話し、それを神奈子達は相槌を打ちながら聞いていた。
「「「「ご馳走様でした!!!」」」」
食べ終わり、それぞれが食器を片づける、しばらくゴロゴロした後で、チルノはスッと立ち上がった。
「あたい、帰るね」
「そうかい、なら送って行ってやろうか?」
「いいの?」
「構わないよ、どうせ一瞬で帰れるんだ、じゃあ行ってくるよ」
「行ってらっしゃいませ八坂様」
「いってらっしゃーい」
神奈子はゆっくりと立ち上がり、チルノと一緒に夜の空へと消えていった。


帰り道、何事もなくチルノは湖近くの家にたどり着く。
「ありがとう神奈子」
「ああ、じゃあね、お休み」
チルノに手を振ると、神奈子の体が白く光り一瞬で消えてしまった。
神奈子が居なくなり、チルノは家へと入ると、一冊のノートを取り出し、なにやら書き始めた。


めえりん
まえよりすこしちいさい      あとかたい

ゆゆこ
まえとかわらない     すごくやわらかい

よむ
まえよりわおおきくなった      わからない

かなこ
かわらない       やわらかかった

と何やら書き込んでいった。
「ふぅ、こんなもんね、さて寝よーっと」
ノートをそのままに、チルノは布団にもぐりこむと、昼寝をしたのにすぐに寝てしまった。
風が入り込み、ノートがパラパラと閉じられていく、そして表紙には大きくど真ん中に
『おぱいのと(おっぱいノート)』と書かれていた。
何故チルノがこんな事をしているかと言えば、それは正月に遡る。
博霊神社での書初め、皆思い思いの抱負を書いていたのだが、チルノだけは何も書かなかった、そこで慧音がどうしたのか尋ねると
「あたい、字書けないんだけど……」
と筆を持ったまま固まっていた。結局その時は大妖精が代わりに書いたのだが、これではダメだと思った慧音はチルノに字の勉強をさせることに、五十音順の表を作り、分かりやすいように絵でも教えた。そして
「いいかチルノ、字って言うのな、書いたり読まないと覚えられない、だからだチルノ、これからなんでもいい、気になったことをそのノートに書いていくんだ。
最初は下手でもいい、だけど書いていけばその内上手になっていくからな、根気よく続けていくんだぞ。それから絵本でもいいから本を読んでおけ」
そう言って慧音はチルノの頭を撫でた。
それから数日、チルノは慧音に言われたとおりに何か書こうとはするが、何も気になることなどない、別に日々の日記でもいいのだが、馬鹿正直なので気になったことしか書いてはならないと思い込んでいた。
そんな日が続き、仲間内で遊んでいた時、ふと自分の胸の大きさと他の者との大きさが違うことに気がついた。
その日の夜にさっそくそれをノートに書き込んだ。その内容は
あたい みんな おおきさちがう
と何かいろいろ抜けていて、それに字が汚くほとんど読めなかった。
それからはいろんな人のおっぱいと自分を比較し、

だいちやん(の方が) あたい(より) おおきい

るみや(と) あたい(は) いしょ

などと言葉足らずではあったが少しずつ書いていった。
そしてある宴会中、美鈴がチルノを抱きながら酒を飲んでいると、酔った美鈴がチルノを投げたのだ、宙に浮くチルノ、突然のことに飛ぶことを忘れているとポヨンとえらく柔らかい感触に襲われた。
「あらあらどうしたの?」
ふと見上げるとそこには少し驚いた顔の永琳、どうやらチルノは永琳のおっぱいに助けられたようだ。
「メイリンに投げられたー」
「そう、それは災難ね、もう大丈夫よ」
そう言って永琳は自分の膝の上にチルノを乗せた。チルノは永琳の体にもたれ掛った。その時チルノはあることに気付く、美鈴と永琳、大きさはほとんど一緒だが柔らかさが違うのだ、美鈴は鍛えてあるからなのかどちらかと言えば硬い、しかし永琳は美鈴に比べて柔らかかった。
そこからチルノはいろんな人のおっぱいが気にかかり出した、あの人は硬いのか、あの人は柔らかいのか、気になりだしたら調べてみたのだが、最初に大妖精に「おっぱい触らせて」と言ったら真っ赤になって泣いてしまったのでこの言い方はダメなんだと分かった。ちなみに大妖精には謝って許してもらった。
それからはどうすればいいか少しは考えたのだが、面倒になり突撃して確かめることにした。今ではほとんどの人妖のおっぱいを調べノートに書いてある。いうなればそのノートはチルノの色んな努力の結晶なのだ。チルノはこれからもあらゆる人妖に突撃をしていくだろう。



おまけ
射命丸文は最近のチルノの行動に疑問を持っていた。
「何故チルノはいきなり人に抱きつくようなことをしだしたんでしょうか、レティさんがいないから甘えている?」
ぶつぶつと言いながら射命丸はチルノの家へと目指す。やがて氷で造られた一個のかまくらを見つけた。
「チルノさーん、居ますかー!?」
ノックをするが返事がない、扉を押すと普通に開いた。
「入りますよ~?」
ゆっくりと入っていくが気配はない、留守なんだと思い引き返そうとすると……
「ん?これは……」
と無造作に投げ捨てられたノートを見つけた、ペラペラとページをめくる。
「チルノがノート?一体何のために……こ、これは!!」
そこにあったのはいろんな人妖のおっぱいデータだった。もちろん射命丸のデータもある。
「こ、これは……スクープです!これでチルノさんの不可解な行動の謎が解けました!」
すぐに射命丸はノートの内容を写真に撮ると家を飛び出し帰っていった。

翌日、里や妖怪の山などいろんな所に文。新聞が発行された。
「チルノの不可解な行動の意味は!?」
と大きく見出しが出され、撮った写真も掲載されていた、これにより、皆がチルノに対して冷たい態度を取る(もちろん射命丸は狙っていない)、そうなってしまうかと思えたのだが、皆の反応は「なんだ、そうだったのか」と余りにも軽く、最低でも「やっぱりバカのすることは分からない」と言われるだけで、チルノにはお咎めなし、しかし……
「被告、射命丸文、貴女は勝手にチルノの家に入った不法侵入、さらに許可なく勝手に掲載したことによる著作権の侵害、さらに簡素とはいえ、人の情報を流したことによるプライバシーの侵害、よって貴女には少し痛みを知ってもらいます!」
「あやややや、そんなー!」
「問答無用!さあ上白沢慧音、星熊勇儀、後は頼みましたよ」
「おうよ!任せときな!」
「全く、これでお前も少しは反省するんだな」
この後射命丸は勇儀からタワー・ブリッジを受け、さらに慧音による説教が5時間続いたのだった。

余談だがこの新聞が掲載された後、何故かチルノが行くとみんな「今日は暑いわね~」と言いながら薄着になったり、「今日は暑いから水風呂入らない?」と誘われるようになり、チルノのおっぱいノートに色の項目が加わった。
お久しぶりです、般若です。
これはある漫画を読んでいて思いつきました。
OPHCは『おっぱいハンターチルノ』の略です。
あと作中で早苗さんがチルノに何をしたのかというと、チルノのリボンに学力向上のお守りを縫い付けただけです。効果の方は分かりませんが……
それと途中、チルノがデータを書き込むとき、字が足らなかったり間違っていたりしますがしますが仕様です。
また違うのも書いていきますのでよろしくお願いします。

誤字直しました、ありがとうございます!
般若
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
普通にチルノがうらやますぃ…
ま、チルノはさいきょーだから仕方ないか
2.奇声を発する程度の能力削除
チルノうらやますぃぃぃぃ!!!!!

てか、チルノ最強すぎるwww
3.名前が無い程度の能力削除
のう、チルノ。御主は策士じゃのう
4.名前が無い程度の能力削除
幽々子様の胸にダイビング…
なんて羨ましいことを…
妬ましい…
5.名前が無い程度の能力削除
さすが天才だぜ、そして最強だな
うまいことやりやがって…
いつか完成版のノートをみせてくれるんd(アイシクルフォース
6.名前が無い程度の能力削除
チルノのターゲットに霖之助がならないことを祈るw
(意外と色とか心地よさの点では女性とは別の意味で良さそうな人だし)

で、チルノそのデータを早くまとめて書籍にすr(パーフェクトフリーズ
7.名前が無い程度の能力削除
まぁ、無邪気な行動だから、スルーされるわけで w
8.名前が無い程度の能力削除
誤字訂正
× 大妖精には誤って許してもらった。
○ 大妖精には謝って許してもらった。
細かいけど、ここは一つ。

良いチルノ。続きが見たいなぁ。
9.名前が無い程度の能力削除
色だと?チルノにはまだ早い、まったくもってけしからん!

幽々子様は勿論ピンk(ry
10.名前が無い程度の能力削除
いや待て、チルノは体が冷たいから抱きかかえた時若干体が引き締まり、データに誤差が生まれるはずだ。特にちくb(ダイヤモンドブリザード
11.般若削除
温かい感想ありがとうございます。
本当ならば、おひとり様ずつレス返しをしたいのですが、いかんせんボキャブラリーが無いので
まとめて返します、済みません(T_T)

ある程度成長したらできなくなり、かといって幼女なら誰でもいいというわけではないと思ったので
子供で、かつ無邪気なチルノならいけるかな、っと思って書いてみました。
色はtkbもそうですが、基本的には肌の色など、さまざまな所の色です。
続きや、完成したノートの内容は考えてなかったので、これ一発ですが、浮かんだら書いてみようと思います。上の内容も入れれば18禁になりかねませんが……
読んで下さり、ありがとうございました<m(__)m>

こーりんどー
ぺたんこ     かたい