○月×日 博麗神社
「あんたまた死体盗んだでしょ」
「盗んでないよ。借りただけだもん」
お燐はにやけながら言った。
「魔理沙のような言い訳をしない」
霊夢はペシッと軽い感じでお燐を叩いた。
「はたくことないじゃん」
「つっこむときは叩くものなの」
「だったらお姉さんがボケたら叩いてもいいよね?」
「それはだめ」
「えー、なんでー?」
お燐はふくれた。
「だってあんたはボケ役、私はつっこみ役だから」
霊夢がそう答えたらもっとふくれた。
「話を元に戻すけど、死体はどこに隠したの?返しなさいよ」
「教えないもん、返さないもん」
お燐はふくれながら駄々っ子のようにごねた。
「いいから返しなさい」
「だったらお姉さんの死体ちょうだい」
「嫌。まだ死にたくない」
お燐のお願いは一蹴された。
「じゃあいい。山田さんとこの死体かえしてあげないから。バイバイ」
「ちょっと待って!」
霊夢は引きとめたがお燐は帰ってしまった。一人残された霊夢は呆然とつぶやいた。
「山田さんの所からも盗んでたの・・・?」
翌日 同所
「また地底に乗り込もうかしら・・・」
どうやら地底に乗り込む気らしい。それはやめていただきたい。
「お姉さん」
お燐がやってきた。これで地底に行かなくて済む。
「よくきたわね。手間が省けてよかった」
「なんの手間?」
お燐は不思議そうに聞いた。
「地底に行ってあんたから死体の隠し場所を聞く手間よ」
「・・・早めにこっちに来てよかったと思う」
同感だ。
「それで?死体の隠し場所を言う気になったの?」
「・・・死体、自分で返しに行く」
「あ、そ。じゃあ早く返しに行きなさい」
お燐は少し神妙な表情をしている。
「その前にさ・・・一個だけ簡単なお願いしていい?」
「別にいいけど・・・」
「それじゃあ、ちょっとの間だけ目を閉じて」
「ん・・・こう?」
霊夢が目を閉じた。
「じっとしててね・・・」
お燐は霊夢に近づいた。近づきすぎてお燐の唇が霊夢の唇に触れてしまったくらいだ。
いわゆる口付けである。
「っ!!!」
いきなりの口付けに霊夢はびっくりして固まっている。
そんな霊夢を見てお燐ははにかみながら笑った。
「えへへ・・・お姉さんの唇奪っちゃった。またね、お姉さん」
そう言うや否やお燐は超速で飛んでいった。まあ私には敵わないが。
「今のって・・・キス、よね」
固まっていた霊夢はようやく動き出した。
「~~~~~~っっ!!」
そしてついさっきの行為を理解して真っ赤になり、変な叫び声を上げた。
意外と初心のようだ。
以上が2日間の密着取材でわかった2人の関係だ。文々。新聞では2人の恋の行方を
逐一お届けする予定である。
○月×日 場所 紅魔館
館の中では文々。新聞の中のある記事を一字一句逃さぬように読んでいる
レミリア・スカーレットの姿があった。
彼女は新聞を読み終わると、それをびりびりと破いて捨てた。
そして怒りで真っ赤な顔でぽつりと呟いた。
「この、泥棒猫!」
ニヤニヤです
まあ期待してるんで頑張ってください
次回作も期待してますノシ
夜遅くにありがとうございます
喜んでいただければ幸いです!
>2の名無しさん
な ぜ わ か っ た !
期待に応えられるように頑張ります
>ふぶきさん
紅魔館vs地霊殿・・・どっちが勝つんでしょうかね?
次回作もできたら読んでね!ノシ