東方波動拳３～強化の波動は大変な異変を起こしていきました～作者: OB-24800

美鈴は達成感に包まれていた
ついに、本に書かれている「気」の技をすべて取得したのだ

「これでもうパターンは難しいはず！」

早速試したいところだが、相手がいなくてはどうにもならない
侵入者を待ち望む門番・・・矛盾です
かといって咲夜さんやお嬢様を相手にするわけにはいかない
お嬢様も最近パチュリー様に教わった「新しい戦闘スタイル」を早く試したがっていたようだが・・・
・・・もしかして私の影響でみんな変わってきてる？

「おい！問番！」

突然呼びかけられた
発音が違うような気がしたが

「はい？何の用で・・・」

声の正体は妖精だった
チルノ・・・だったっけ？氷の妖精

「アンタ最近最強を名乗ってるみたいだけど、そうはさせないよ！」

「？何の話ですか？」

「ウワサは聞いたよ！あのまりさを倒したとか」

やっぱり・・・
私がいきなりＬｖＵＰしたせいでいろいろと影響が出ちゃったんだ

「で、何の用ですか？」

「さいきょう・・・いや、不敗のこのあたいがお前を倒す！」

あちゃー、やっぱりそうなるのかあ・・・
でもこれはいい機会、新しく取得した技の肩慣らしをさせてもらいましょう

「わかりました。門番として、挑戦者は迎え撃ちます！」

「ふふふ、東方(project)不敗のこのあたいを倒せるかな？」

奇声とともに氷精が飛び上がり、突如姿を消した

「！？」

「甘いわぁ！」

背後から微妙な蹴りを受け、やや驚いたものの、元々の力があまり強くないようだ
すかさず体を回し、反撃に移る

「波動拳！」

「ぬん！」

驚いたことに、チルノは波動の塊を弾き飛ばしたのだ！
なんとまあ

「その程度！？やはり東方(project)不敗のあたいには敵わないようね！！」

「レップウケーン」

「遅いっ！」

チルノは身をかわし、飛行体制をとった

「はあぁぁぁぁ！！」

「今度は何を！？」

氷精の体がオーラに包まれ、簀巻きのような状態になった

「超⑨！覇王！電影弾！！」

「くっ、かめはめ波！！」

二つの光がぶつかり合い、周囲に激しい力を巻き起こす
わずかに力押しされている・・・？
ならば、いくらでも足してやる！
かめはめ波を片手で維持し、もう片手に気を集中する

「北斗剛掌波！！！」

「なにっ！？」

徐々に氷精が押されていき、鈍い爆発音とともに砂煙が立ち込めた
まだ気配を感じる・・・

「なかなかやるわね・・・でも、この技はどうかな！？」

掛け声とともに砂煙が吹き飛び、金色に変わったチルノが姿を現した

「はあああああっ！⑨派！東方(pro(ry)不敗が！最終奥義！！」

「最終奥義！？ならばっ！」

「石！」

「波！」

「天⑨けぇぇぇぇぇん！！」「天驚けえええええええん！！」

***魔法の森***

まさか紅魔館であんな目にあうとは・・・メンツがた落ちだぜ
でも、今の私なら負ける気がしない
新しく取得した技・・・紫のヤツが教えてくれた一撃の体術！
これで館ごと粉砕してやるＺＥ！
待ってろよ紅魔館！
この八極拳の使い手魔理沙様が、お前たちに復讐してやるからな！
魔理沙は目の前の木を張り手で折り倒し、いつもの箒で紅魔館へと飛び去った

***紅魔館玄関***

「咲夜さーん、いますかー？」

「なによ、何かあったの？」

「湖の氷精が来たんですけど、なんか大変なことになってます」

「どれ、どんな感じに？」

「あんな感じに」

門番は門のほうを指さした
そこには沈む夕日に照らされた氷精の姿があった

「ふ・・・あたいも・・・ここまでね・・・
　でも・・・さいきょうの名は・・・まだあたいの・・・」

「ああ、ありゃ末期だわ」

「咲夜さん、これは私のせいなんでしょうか？」

「ん？どうゆうこと？」

「私がいきなり未知の技を見せ付けたから、
　みんながそれに対抗しようとしているのではないかと思うんです」

言われてみればそうかもしれない
私も彼女に負けじと編み出した技がいくつかある
お嬢様にパチュリー様、それに妹様も何か研究しているようだ
これはどうすべきか・・・

「・・・美鈴、これは異変よ
　そして元凶はあなた・・・そう、これはあなたが解決すべき異変よ」

「・・・あ、あの～、急展開過ぎて理解しにくいんですが」

「率直に言うわ。今回の異変の主人公は、美鈴、あなたよ」

「・・・・・・？」

理解する以前に、彼女にとって、「主人公」という言葉は
自分に縁のないものであった

「え、工工工ｴｴｴｪｪｪ(ﾟДﾟ)ｪｪｪｴｴｴ工工」

続くことにしました

東方波動拳３～強化の波動は大変な異変を起こしていきました～

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