「ぅっく・・・えっく・・・」
あたいの目の前、布団の上でうずくまってお姉さんが泣いていた。
「お姉さん・・・ごめん」
自分でも情けないほど小さい声だった。
この惨事は、あたいが招いたものだったから。
「ぁ、謝るくらいなら・・・最初から・・・ひっく、き、気をつけてよぉ・・」
まるで子供のようにしゃくりあげながら、お姉さんが声をあげる。
悲しみが深いのだろう。
しかし、あたいにも言い分はあった。
「・・・お姉さんだって、気持ちいいっていってたじゃないか・・・」
あたいのその言葉に反応して、お姉さんが顔を上げる。
その顔には、いつも豊かだった表情はなく、能面のような顔だった。
「き、もち・・・いい? ええ、確かに言ったわよ!? でも・・・」
自分の感情を抑えられていないのだろう。
激昂しつつ、息を切らしながら、お姉さんは叫んだ。
「あんなに・・・あんなに中でッ・・・・・!!!」
そう。
いままでにもこういうことはあった。
しかし、今回はあんなことになってしまった。
「あたいには・・・春だったからとしか言えないよ」
ホントにごめん、と小さく呟く。
あたいでは、お姉さんの悲しみをやわらげることは出来ない・・・
そう思ったとき。中空から声がした。
「あら? 霊夢は何で泣いているのかしら」
現れたのは隙間のお姉さんだった。
泣きはらす姿を見て、ため息をつく。
「・・・霊夢は答えられそうにないわね。 で、そっちの火焔猫は?」
そう言いつつあたいのことを一瞥するその瞳には、研ぎ澄まされた殺気が見え隠れしている。
答えなければ、殺す。返答しだいでも、殺す、という強烈な意思がさとり様ならぬわが身にも染み込んでくる。
「そ、その・・・夕べ、布団で一緒に寝たときに・・・」
「寝たときに?」
一言ごとにプレッシャーが上がってくる。
「そ、その・・・さ、春だったから・・・」
「春だったから?」
さらに視線が鋭くなる。
「ぬ、抜け毛が布団の中に大量に絡み付いたんだよ・・・」
次も期待してます。もっと二人をにゃんにゃんさせてあげて下さい。
短いけどいい話だった。和んだよ
あと霊夢かわいい
コロコロは便利ですww
猫は良いですねぇ……。
>>1様
ありがとうございます!
次も頑張ります!
>>2様
コロコロは便利です。真に。
これからもにゃんにゃんさせます!
>>3様
猫、好きなんです。尻尾とか。
和んでいただけて嬉しいです!
>>GUNモドキ様
それに猫がさわるとえらいことになりますよ!
具体的には取れるまで後ろに下がり続けます。
>>5様
霊夢はかわいいですよ!
個人的に霊夢の魅力は付属品全て外して残った部分だと思います。
>>6様
洗っても落ちない。それが猫の毛。
その脅威を打ち払うコロコロは神器。
>>奇声を発する程度の能力様
むしろアレ的なことを想像してもらえると作者冥利につきますw
>>謳魚様
個人的に霊夢はガードが固いと思うので、夜の営み出来るとしても主導権は霊夢です。
つまりその場合、泣くのはお燐ちゃんになるという(ただし心の中ではニヤリと笑いますが)
>>9様
猫が寝転がるとそこには大量の毛が!
などということがよくありますからね。
>>10様
正式名称も”コロコロ”らしいですョ!
正確には、2様の粘着式カーペット掃除用具”コロコロ”です!