Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

東方小話・第二集

2009/04/21 20:38:38
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◇花の話

 太陽の畑。
 夏には黄色く眩しいその空間も、今はまだ時期早くひっそりと優しい色合いを保っている。
 そこに紅魔館の瀟洒なメイド・咲夜が訪れた。


幽香「あらあら、人間が此処になんの用かしら」

咲夜「少しお花を摘みに」

幽香「ここはトイレではないわ」

咲夜「そういう意味でなく。
   ……お嬢様の言いつけで新しい紅茶でも作ろうかと思いまして。
   ここなら良質な材料が入りそうですから」

幽香「良質な食物も手に入るわね。あなたとか」

咲夜「やはり、ただでは譲って貰えないのでしょうね」

幽香「いいえ。タダで譲るわよ。それに此処の花は別に私の所有物ではないもの」
   
咲夜「そうですか? てっきり去年みたいに問答無用で襲い掛かってくるのかと」

幽香「花を愛でようとする人をむやみに襲ったりはしないわ」

咲夜「愛でる? どちらかと言うと飲むんですが……」

幽香「花の愛で方は一つではない。
   それは温かく見守ることであり、
   日向良き場所に飾ることであり、
   大切に優しく育てることであり、
   ……結果、紅茶にして舌で味わいたいと思うのも愛で方の一つでしょう?
   過程で存在が愛されているなら、それは悪いことではないわ」


咲夜「よくわかりませんが、大事には使うと思いますよ。
   お嬢様のお口に合わせなければなりませんし。
   ────では早速」

幽香「ああ、その辺りはまだ駄目ね。まだまだ咲きそう」

咲夜「やっぱり所有物なんじゃ……」


 花は咲き、またすぐに枯れていく。
 瞬きの間に移ろい変わっていく様は決して飽きる事がない。
 長く長く生きた花の妖怪は、
 花摘みをする咲夜の後姿を細目で眺めながらそう考えた。


















◇蝶の話







 冥界の白玉楼。
 そこの広すぎる庭で行われた花見の片付けを、庭師の妖夢はせっせとこなしていた。
 とても忙しい。
 今年は異変の時程でないにせよ、一部の桜がしぶとく咲き誇り、
 花見の幽霊達がなかなか立ち退かなかったためである。
 ため息をついて妖夢は一息をつく。
 最近は妙に暑い気がする。
 もしかしたら、現世と繋がっている影響で、冥界にも気象変化が訪れているのかもしれない。
 温暖化というやつだろうか、由々しき事態である。


「あらあら妖夢。こんなところで油を売ってるなんて。
 お庭はもう綺麗になったのかしら」

「あ、幽々子様……、もう少しで終わりそうです。今はちょっと休憩を」

「そう。じゃあ、休憩ついでにお茶の準備もしてもらえるかしら」

「はい。かしこまりました」

 お茶の準備をして戻ってみると、縁側で幽々子が蝶と戯れていた。
 色とりどりの蝶に囲まれる冥界の姫を、妖夢は呆けたように見ている。


「妖夢。お茶はまだ?」
 
「……あ。は、はい只今……! ……。はい、どうぞ」

「頂くわ。……ああ、おいしい」

「先日の花見の残りですが、地上の土産物みたいです。
 あの騒ぎでしたので、誰がどれを持ってきたのかわかりませんでしたが……。
 ところで幽々子様」

「あら、なにかしら?」

「その蝶々達ですが、いつもの幽々子様のとは色が違いますよね。
 一体どうしたのでしょうか?」

「やあねぇ妖夢、これは私の蝶じゃないわ。地上の蝶よ」

「地上の? いくら結界が弱まっているとはいえ、
 すぐ風に流される蝶がここまでやってこれるものなんですか?」

「あら。妖夢は知らなかったのかしら。
 蝶は元々現世と冥界を逝ききできる生き物なのよ」

「そうなんですか?」

「そうよ。昔から蝶には人の霊が宿りやすいの。
 蝶は生きている間に卵、幼虫、蛹、成虫へと幾度も姿を変え、
 最後には人の霊を運んでこちらに来れるようになるのよ。
 葬列に 人従えば 蝶もまた       
 妖夢も蝶を詠った句、なにか知らないかしら?」

「……残念ながら」

「もう、相変わらず話し甲斐がないわねえ。今度紫にお勉強見てもらおうかしら」

「遠慮します!
 でもまた、今まで見なかった蝶がなんで急に増えたんでしょう。
 やはり結界が弱まっているせいですか?」

「そうねえ。今までは同じ冥界でも向かう場所が違ったのでしょうけど……。
 外で消えて、幻想郷(こちら)に入った蝶が増えたのは有得るわね。
 妖夢、最近地上でも結構増えてきてない?」

「あ、そういえばよく見かけますね。以前との違いはいまいち分かりませんが」

「もっと注意深く物事を見なくては駄目よ妖夢。
 後、考えられるのは……最近閻魔や死神も人員不足で困っていると話だから、
 これはこの現象を利用しての、新しい輸送手段なのかもしれないわ」

「蝶が、ですか?」

「ええ。本来は閻魔の裁判の後、冥界逝きの霊は定期的にまとめて送られてくるんだけど……
 そのための人員が不足しているとしたら、蝶を使って自動的にこちらに送る事に決めたのかもしれない」

「あちらから話はきていないのですか?」

「元々あちらから直接話になんて来ないわよ。
 だからこういう風に間接的な手段で伝えるわけね。
 それに、この考えは間違ってても構わないわ」

「……はあ」

「仕事を任されるとはこういうものよ。
 ただ指示を待つだけじゃなにもできないし、暇よね。
 自分で考えてこそ面白いし、やりがいが出てくるわ。
 とりあえず蝶の事は私の管轄だからいいけれど、
 妖夢、あなたは自分から考えてもっと動けるようになりなさい」

「はい」

「もしかしたら、その内あなたに蝶で指示を与えるかもしれない。
 その時には気がついて欲しいわね……。ごちそうさま」

「え? ────ああ! せっかく二皿用意した羊羹が一つ残らず!?」

「おいしかったわ。妖夢の不注意」

 
 蝶は冥界でも地上と変わらないように、
 いや、それ以上に自由にヒラヒラと舞っていた。
 彼らは元々そちら側で生まれ、還ってきているだけなのかもしれない。

 










 
 


◇風の話


 上空。
 その日、幻想郷では強風が吹き荒れていた。春一番というやつだろう。
 春風にさらされて、せっかく芽吹いた若葉の一部も枝から別れていく。
 しかしその天候でも、天狗の射命丸文にとっては、
 普段より快適に速く早く空を駆け巡れる日なのだった。
 そんな文の視界に、ふと影が落ちる。


文 「おや、珍しい。私になにか用でも」

早苗「はい。お手合わせをお願いに」


文 「…………。驚いた。どうしてまたそんな事を?」

早苗「────今日はいい風ですから。あなたの本気も見られそうなので」

文 「あまり理由になってませんよ。
   第一、我々との関係は上の方で話がついているはずですが」

早苗「その上の方からの話でして。
   山の神と天狗の頭、どちらの子飼いの者が強いのかと」

文 「あやや、そんな事が。
   弱ったなあ、まだまだネタを集めたい気分なのに」

早苗「一応命令、と酔っぱらって肩を組んだお二人方に言われまして。
   ……起きる頃には忘れてる気がしますけど、でも一応」

文 「一応、では仕方ありませんねえ。
   どうします? ジャンケン、押し合い、圧し合い、睨み合い。
   それともやはり、いつものような弾幕合戦(スペルカードルール)でいいでしょうか?」

早苗「いいえ。普通の勝負を。できれば本気で」

文 「本気ですか? 残念ながら、それだとあなたに勝ち目はありませんよ」

早苗「それは、やってみなければ分かりません。
   私は守矢の風祝。神風を起こし、鎮める者。現世における現人神です。
   この逃げ場のない風群れに囲まれる貴方のほうが不利ですよ?」

文 「そうでしょうか。
   神風には三つの意味がある。
   一つ目は文字通り神の起こす風。
   二つ目は国を救いたもうた台風。
   三つ目は自爆覚悟・特攻の人風。
   貴方が起こすという風は、私には最後のものだとしか思えませんが」

早苗「不正解。正解は最初のですよ。真ん中の目でもいいですが」 

文 「御利益と災害の合わせ技ですか。確かに神ですね。
   しかし忘れてはいけない。天狗もまた山の神。
   我々は風に乗り、天の道を駆ける者。
   神を模した人間よ、その不用意に伸ばした鼻の意味を知るがいい!」
















??? 「────大丈夫ですか?」

早苗「あ、どうも……。やはり敵いませんか」

文 「いえいえ。正直ひやひやしましたよ」

早苗「そうですか? あなたが本気だったらそれもなかったと思います」

文 「おや、ばれていましたか。
   でもですね、流石にあれ以上は外交問題に発展しそうですし……。
   それに、わざわざこちらの土俵で戦っている相手に本気はどうかと。
   私は、いつもの貴方の星を模した技が好きでして」

早苗「……やだ、気づかれちゃった。
   でも、どちらにせよ天狐(アマキツネ)相手に通じるとは思えないし……。
   それに、本気だとここでも地上に被害がでそうですから」

文 「お互い神経過敏でしたねえ。温泉にでも行きましょうか?」

早苗「途中で黒白な人が近づいてきてから余計に……、
   結局間違って吹きとばしてしまったのですが、どうしましょう」

文 「ああいうのは被害が出ても構わないのですよ」

早苗「そう言って頂けると助かります。
   あ、よかったら神社の方に寄りませんか?
   外から持ってきた美味しいお茶と羊羹がまだあるので」

文 「いいですねえ。後ほど寄らせて貰います。
   ────今日はネタがたくさん飛んでいる予感がしますよ」





      
 風は変わらず、強く強く吹いている。
 天と地をつなぐ風。
 多少その他のものを削りはしても、全てを吹き飛ばしてしまうことはないだろう。
















◇月の話






 永遠亭。
 普段は時が止まっているかのようなその空間も、
 最近は満月が近くなるごとに思い出したかのようにさざめく。
 当然、そこに住まう薬師・八意永琳も忙しくなる。
 傍目にはゆったりと椅子に腰掛けて、時折指示を出しているようにしか見えないが。
 
 
「師匠。こちらの準備は終わりました」

「ご苦労様ウドンゲ。そういえば、杵はそろそろ新しいのに換えた方がいいわね。
 あれだと、もう少し使うだけで折れてしまう」

「はい。わかりました」

 ────永遠亭から見える月は特に美しい。
 薬を貰いにきた人間の口から、いつしかそう広まっていた。

「しかし地上人も勝手ですよね。
 月は見たいが、夜出歩くのは怖い。できれば、昼間から居させてくれ。
 ────で、結局帰る事もできなくて、仕方ないから泊めてあげると」

「それとは関係なく飛んでくる人間もいるけれど。
 まあ、姫様から許可は貰ったし……。
 薬の実験台がたくさん集まって助かるわ」

「相変わらず師匠の冗談は笑えませんね……。
 そもそも、なんでまたそんなに新しい薬を作るんですか?」

「患者が増えたから。地上の人間向けの薬はデリケートだから、
 少し匙加減を間違えるだけでそれは毒となってしまう。
 より多くのデータをとっておきたいと考えるのは普通でしょう?」
 
「お月見会がですか?」

「あの人達にとっては月見でも、私にとっては人見なのよね」
 
 そう言って、永琳は立ち上がると戸棚を開け、中から一つの瓶を取り出した。

「今度はこれを使ってちょうだい」

「これは……えーと、興奮剤かな。前と同じですか?」

「少し正解よウドンゲ。どうせなら、会が盛り上がるものがいいもの。
 これは外交的な興奮は抑えて、内でほんのりワクワクさせる成分が混じってるの」
 
「ワクワクですか……。これも前と同じようにお餅に混ぜればいいんですね」

「ええ。餅つきショーは月が出てから行うし、自然だもの。
 前は巫女に勘づかれたけど、ちゃんと説明したら気にしなかったみたいだし」

「あれは酔っ払っていただけな気も。
 それにしても、なんであんなに地上人は月に惹かれるのでしょう」

「それはサーカディアンリズムのせいね」

「サーカディアンリズム?」

「およそ一日のリズムの事よ。体内時計と言い換えてもいい。
 地上人のそれは平均25時間。月の公転は24.8時間。
 潮汐に影響するまでの誤差分の時間を考えると、それはほぼ合致するの」

「そうなんですか」

「そして、人間は本能で動いている。食欲、性欲、睡眠欲。
 これらは生の本能。
 反面、人間は死も望む。これもまた本能。
 月のリズムで生きている人間は、月を直接見ることで本能を満足させる。
 つまり、自分の生と死を同時に感じて、幸せになれるのが地上人のお月見というわけ」

「なるほど。……では師匠、蓬莱の薬とはそれらを除いてしまう薬なんでしょうか」

「そうね、私と姫様はそういったモノであるわね。
 蓬莱の薬は不老不死を与える訳ではなく、人の根幹にあるものを奪ってしまう。
 ……ウドンゲ、あなたにはまだ早いわ」

「……すいません」

「何度も言っているけど、貴方が求めているものとは多分違うわ。
 ……それより、さっきから外が騒がしいみたいだけど」

「え? ────ああ! せっかく並べた台や飾りが滅茶苦茶に!
 ああもう、てゐがウサギ達をちゃんと見張っていないから!」
 
「そのてゐをあなたが見張っていなかったのも不落ちよね。
 残念だけど、最初からやり直してちょうだい」

「し、師匠~。冷たい事言わないで少しは手伝ってくださいよー!」

「なにをおっしゃい。
 元々薬を受け取った人間がここから帰る時、なにか勘違いしたあなたが狂気を浴びせたから、
 永遠亭の月はやけに綺麗だという噂が広まったんじゃない。
 あの時は昼間だったし」

「ひ~ん……」



 永遠亭から月を眺めるため、人々は集まる。 
 彼等は月を見ることで己の死を夢想し、生を実感し、大いに騒ぐ。 
 それらを眺めて、永遠の二人は時の流れを感じられるのだろう。











 



























 無縁塚。
 身寄りのない、主に幻想郷の外から来た人間が最初に訪れる場所である。
 とは言っても、大抵は訪れてすぐに妖怪に襲われ、食べられてしまうのだが。


「おや、珍しい」

 幻想郷で、道具屋の一つを営む森近霖之助はそう呟いた。
 目の前には人間の死体が一つ転がっている。
 ここで重要なのは、白骨死体ではなく、ただの死体だと言う事だ。

「まだ新しいな……」

 定期的にここに訪れては死者を弔っているが、
 これだけ原型が残っている死体を拝むのは実に久しぶりである。
 幻想郷の中でも、生きた人間を無条件で襲えるのは此処ぐらいなものだから
 普通ならこんな美味しい獲物がふらふら歩いているのを放っておく手はないのだが……。
 となると、考えられるのは一つである。

 この人間は此処に訪れてからすぐに、そのまま死んでしまったのだ。

 最近の妖怪は舌が肥えているから、死体はあまり食さない。
 だから死者は誰も訪れないようなこの場所で、静かに時を過ごせていたのだろう。
 そして腐る前にそれを自分が見つけたという訳だ。
 一つ得心して、ふと死体を見やると、その下側になにか落ちているのが見えた。
 巻物の、ようだ。

「ふむ……」

 死体を動かすと、体のどこかについていたのか蝶が飛んだ。
 そのままふらふらと、どこかに向かっていく様を少し目で追ってから、改めて死体を検分する。
 持ち物は死体の下に落ちていた巻物一つ。強く握っていたのか、少し手跡がついている。
 あとはなにかの皮で出来た袋と、数枚の絵札と金属片。おそらくこれは外の金銭だろう。

 なんとなく巻物が気になり、その場で広げてみた。
 中身は墨で描かれた絵だった。見てるとそれなりに伝わるものがある。
 だが、最後の持ち物としては大したものではない。

「…………」

 もしかしたら、この人間はどこかでこの巻物を盗んできたのではないだろうか。
 罪を犯し、追い詰められ彷徨ったあげく、幻想郷に流れ着き力尽きた……。
 それなりに合点がいく気がしたので、霖之助はその考えに満足する。
 後は適当な場所に埋めて、弔ってやるだけだ。






「これでよし」

 少し盛り上がった土を見て、霖之助は呟いた。
 気まぐれに、近くに咲いていた彼岸花を添える。

「…………」

 無縁の墓の前で、目を瞑り手を合わせる。
 しばらくそうしていたが、ふと吹いた風で意識が覚めた。

 気づけば辺りはもう大分暗くなっていた。薄く月も見え始めている。
 夜の此処は流石に危ないので、急いで帰ることにした。

 帰り間際、ふと振り向き無縁人の墓を見やる。


 ────この人間は、最後に幻想郷を見て何を思っただろう。
 
 
 大事に握りめられたはずの巻物。
 それを取り落として、なにかを考えたはず。


 霖之助はそれに思いを巡らせながら帰路につくことにした。
   
  
 
 
 
 

 





 




 

 
これから読む方     → 東方のアンニュイな小話集その2です。羊羹のお供にどうぞ

読み終えた方      → お疲れ様です。読了ありがとうございましたorz しんみりして頂けたら幸い。

前のを読んで頂けた方 → お題ものをやってみたかったので前よりちょっと長いです。次は元に戻す予定。
ネコん
コメント



1.GUNモドキ削除
オーザック食べながら読ませていただきました。
こういうしんみりした話しも良い物です。
今日が満月だったら尚よしでしたが。
2.名前が無い程度の能力削除
うちの部屋は食べ物厳禁なんで食べてはないですが、面白く読ませていただきました
次回も期待しつつ、せめて月が見たいなぁ
3.名前が無い程度の能力削除
落ちがあるようなないような、そういう雰囲気がなんとも原作的。
思わせぶりなのが全てとも言えるが、その思わせぶりっぷりが良質なので、
やっぱり原作的な味付けはこういう小ネタで生きるなと思う。

しんみりしました。
4.名前が無い程度の能力削除
ああいう風に並べられると鳥じゃねぇのかよ!
って言いたくなります
5.名前が無い程度の能力削除
お茶のお供に読ませて頂きました。
幻想郷らしい幻想郷が読めて幸せ。
お見事でした。
6.eVn削除
かっこいいお話だ!と思い、よくみると、一連の題名の流れで意味があったんですね。
長い話が今回は多かったですけど、考えさせられる内容もあり、とても面白かったです。まさしく、
諷詠!な感じがしました。
月の話の、特に締めの3行文の雰囲気が大好きです♪
7.名前が無い程度の能力削除
食べ物というかこの話が美味い。
洋風な表現で申し訳ないが、ハーブティーのような。
冥界組が特に原作っぽくて良かった。