今日も今日とてチルノと一緒に遊ぶ約束をしていた大妖精は、湖の水面を見ながらぼんやりとしていた。
空には雲ひとつ無く見事な青空が広がっている。この分だと明日も晴れだろう。
そんな事を考えていると、遠くにこちらに向かって来る人影を見つけた。
あの透き通る羽に青い服はチルノに間違いないだろう。
「おーい!チルノちゃ……」
声を掛けようとして気が付く。
いつもに比べて妙に元気が無い。
いつもならば、遠くから見ているだけで笑顔になってしまう程に元気が溢れているのだが、
今日はなんだかしょんぼりしている。飛行速度も遅い。
なんとなく気まずく思い、チルノが到着するのを待っていると
「あ・大ちゃん、おまたせ。今日は何して遊ぶ?」
目の前に降りて来たチルノは大妖精に笑いかけた。しかし、何時もの元気が無い様に見える。
「どうしたの?チルノちゃん。元気無いよ?」
「べ・別に何でもないよ!さぁ、遊ぼ!大ちゃん」
「……ねぇ、チルノちゃん。私じゃ頼りないかもしれないけど、何かあったのなら相談して。」
そう言って笑いかける大妖精。
チルノはしばらく俯いていたが、やおら大妖精を抱きしめた。
「……うっ・えぐっ・ひっく……大ちゃん……」
大妖精はチルノがいきなり泣き出すとは思わなかったのか少し慌てたが、落ち着くとチルノの頭を
やさしく撫でた。
しばらくして落ち着いたチルノに事情を聞くと、
・ここに来る途中で幽香に出会った
・色々からかわれたので弾幕勝負になった
・こちらの攻撃をかわしながら、「やっぱり馬鹿だ」「てんで弱い」「話にならない」等色々言われた
・最後には大きなレーザーで打ち落とされた
という事だった。
泣いているチルノは気が付かない。大妖精の目に暗い炎が灯って行くのを。
やがて落ち着いたのか、チルノは大妖精に笑いかける。
「ゴメンね大ちゃん、いきなり泣いちゃって。嫌な事は忘れて遊ぼ!何する?ミスチーのトコにでも行ってみる?」
少し腫れた目で元気に話しかけてくるチルノに、大妖精はやさしく笑いかける。
「チルノちゃん。私、少し用事を思い出したの。すぐに戻って来るから此処で待っててくれない?」
「用事?」
「うん、ゴメンね。あ・そうだ!ついでに私家にクッキーがあったから持って来るね!だから、少しの間待っててね。」
「クッキー!やった!うん、あたい大ちゃんが戻ってくるの待ってるよ!」
「ありがとう。すぐに戻って来るから」
そう言うと、大妖精は飛びたっていった。
風見幽香は空を眺めていた。
今日は気分が良い。抜けるような青空、気を抜くと転寝してしまいそうになる。
適当な妖精イジメもしたし、今日はこのまま昼寝でもしてしまおうか?
そんな事を考えていると向こうから妖精らしき影がこちらに向かって飛んでくる。
今日はもう妖精イジメをする気分ではないし、見逃してあげよう。
そんな事をぼんやりと考えていたら、その妖精は目の前で止まった。
「風見幽香さんですね?」
「そうだけど?」
幽香は面倒そうに答える。
「チルノちゃんを苛めましたね。チルノちゃんに謝って下さい」
幽香はきょとんとした表情を浮かべる。何?今謝れと言った?誰が?私?
「ぷ……くくく……」
幽香は思わず笑ってしまう。
幻想郷最強クラスである自分に、たかが妖精ごときが「謝れ」と言う。
こんな笑い話があるだろうか?
「くくく……で、謝らないと言ったらどうするの?」
必死に笑いを堪えながら尋ねる。
「あなたを懲らしめます!」
「ぷっあははははははははははははははは……」
とうとう幽香は耐え切れずに爆笑してしまった。
「懲らしめる?貴女が?私を?いいわよ、懲らしめてごらんなさいよ」
そう言って幽香は空に浮かび上がる。
「ねぇ、貴女名前は?ズタズタにする前に聞いておいてあげるわ」
「……大妖精です」
大妖精の返事を聞いてさらに爆笑する幽香。
たかが名前も無いような妖精が私に謝れと言ってきた。長く生きてはいるがこんな事は初めてだ。
「いいわ貴女。センスあるんじゃない?お笑いの」
未だに笑いの収まらない幽香は大妖精を指差す。
「どうぞ思う存分に懲らしめて頂戴。尤も、私に殺されなければね」
そう言って笑い続ける幽香を見て、大妖精は溜息を一つ。
「チルノちゃんに謝る気は無いみたいですね。仕方ありません……」
そう言いながら大妖精は自分の胸の前で腕を交差させる。
さて、妖精ごときが何をするのかと幽香が見ていると、大妖精はおもむろに自分のブラウスを
引き千切った。ボタンが弾け飛び、大妖精の控えめな胸が露になる。
「は!?貴女一体何を……」
大妖精はそんな幽香の声を無視して、今度は自分のスカートを破いて行く。
「ちょ!え?何なの?裸神○殺拳とかそんなの?」
混乱している幽香を尻目に、大妖精は穿いていた下着まで脱いでしまった。
以外と純情なのか、幽香は顔を赤らめて「あうあう」と言っている。
色々と目の毒なんだか福なんだか判らない格好をした大妖精は、まるで感情のこもっていない声で
幽香に話しかけた。
「……今から博麗神社に行きます」
「は?」
「人里の慧音さんの所にも、阿求さんの所にも、紅魔館の美鈴さんの所にも行きます」
「……」
「妖怪の山の射命丸さんの所にも、守矢神社にも行きましょうか」
「な・何を言って……」
「そして、こう叫びます……」
「幽香さんに私の○○○を×××されてしまいましたぁぁぁ!!」
「ちょぉぉぉぉぉ!!!!」
「嫌だと言っているのに、幽香さんは無理やり○×○を××しながら、××△だって強引に
△▲○が▲×○になっていて!その上、動けなくなった私に○▼▲×を○○しながら、
しかも△▲▼が××▼なものだからって私に○▼○してきたんですぅぅ!!」
「な・な・な……」
「しかも、その後に私の(無駄無駄無駄無駄ァ!)な感じで(ブラボー!おおブラボォォー!!)
だったのに(ロードローラーだ!!)が倒れている私に(偉いねぇぇぇぇぇ!!)のまま
(最弱が最も最も最も恐ろしいぃぃチュミミーーン!!)されたんです!!!」
「させるかぁ!!」
状況を理解した幽香は大妖精に襲い掛かる。
しかし捕まえたと思った瞬間、大妖精は消え、幽香の5メートル程前に現れた。
「な!?」
「幽香さん、幻想郷最強クラスと言われるあなたですから、飛行速度もさぞや速いんでしょうね。
私は普通に飛べば、ここから博麗神社まで1時間位ですが、幽香さんならどれ位で着くんですか?
40分ですか?30分ですか?それとも10分?」
「……」
「でもね、私はあなたの様に強くは無いのですが「瞬間移動」っていう能力を持っているんです。
ですから、私がここから博麗神社に着くのに必要な時間は「0秒」です」
そう言って大妖精はニヤリと笑った。
「では幽香さん、御機嫌よう」
「ちょっと!!」
「……そんなに心配しなくても良いんじゃないですか?……たぶん「幻想郷縁起」の幽香さんの
項目が少し改定されるくらいですよ?」
「ど・どんな風に?」
大妖精は頬に手をあて、少し考えるそぶりをみせる。
「ん~、「四季のフラワーマスター」改め「四季のフラワーマスター(性的な意味で)」?」
「嫌!それは嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「さて、色々行かなくてはなりませんので失礼します」
「ちょ・ちょっと待って!!」
「いいや、待てないね!」
そう言い放つ大妖精に対し、幽香はその場で渾身の土下座をかました。
「大妖精さん!申し訳ありませんでしたぁ!何卒ご容赦の程をぉぉ!」
「謝る相手が違うんじゃないですか?」
「もちろんチルノにも……いえ!チルノさんにも謝ります!ええ、誠心誠意全力で謝ります!!」
最早その姿に「幻想郷最強」の面影は無かった。
風見幽香、歴史的大敗北であった。
「おーい。チルノちゃ~ん!!」
「あ・大ちゃん!おそ~い!」
湖の畔でぼんやりしていたチルノに声をかける。
「ゴメンね。ちゃんとクッキー持ってきたから」
そう言ってポケットから小さな包みを取り出す大妖精。服は着替えてきたらしい。
「やったぁ!ん?あれ、幽香じゃん」
チルノが大妖精の後ろに居る幽香に気が付く。
「幽香さん、チルノちゃんに言いたい事があるんだって」
「アタイに?」
幽香に不思議そうな目を向けるチルノ。
それまで黙っていた幽香が、少し照れながらチルノに話しかけた。
「あのねチルノ。……さっきは御免なさい、酷いこと言っちゃって。許してくれるかしら?」
よほど謝るのに慣れてないのか、幽香の顔は真っ赤だ。
チルノは腕を組み、何かを考えている様だ。
考えがまとまったのか、チルノは幽香に話しかけた。
「じょーけんがあるわ!」
「条件?」
「そう」
チルノは幽香をびしぃっと指差す。
時に子供は残酷だ。一体どんな条件かと幽香が考えていると
「幽香。アタイと大ちゃんの友達になりなさい!」
「……はぁ?」
「聞こえなかった?友達になりなさいって言ったの」
「と・友達で良いの?子分とか奴隷とかじゃなくって?」
恐る恐る幽香が聞き返す。
チルノは一度きょとんとした表情をしたが
「う~ん、でもさ子分なんかより友達が増えた方が楽しいじゃん!!」
そう言ってニパッっと笑う。
その太陽みたいな笑顔が、幽香にはとても眩しく見えた。
「んじゃ、これからよろしくね」
そう言いながら、チルノが右手を差し出す。
最初は意味が判らなかった幽香だが、意味を理解するとゆっくりと、そして恥ずかしそうに
チルノの右手を握り返した。
ひんやりと冷たい手を握りながら、ちらりと大妖精を見てみる。
大妖精はただ嬉しそうにニコニコと笑っていた。
「こちらこそ、よろしくね」
そう言いながら幽香は思う。
(以外とこの娘……いえ「この二人」、「幻想郷最強」かもね)
幽香は小さく微笑った。
雲ひとつ無い抜けるような青空。
今日はチルノと大妖精に新しい友達が出来た日であった。
空には雲ひとつ無く見事な青空が広がっている。この分だと明日も晴れだろう。
そんな事を考えていると、遠くにこちらに向かって来る人影を見つけた。
あの透き通る羽に青い服はチルノに間違いないだろう。
「おーい!チルノちゃ……」
声を掛けようとして気が付く。
いつもに比べて妙に元気が無い。
いつもならば、遠くから見ているだけで笑顔になってしまう程に元気が溢れているのだが、
今日はなんだかしょんぼりしている。飛行速度も遅い。
なんとなく気まずく思い、チルノが到着するのを待っていると
「あ・大ちゃん、おまたせ。今日は何して遊ぶ?」
目の前に降りて来たチルノは大妖精に笑いかけた。しかし、何時もの元気が無い様に見える。
「どうしたの?チルノちゃん。元気無いよ?」
「べ・別に何でもないよ!さぁ、遊ぼ!大ちゃん」
「……ねぇ、チルノちゃん。私じゃ頼りないかもしれないけど、何かあったのなら相談して。」
そう言って笑いかける大妖精。
チルノはしばらく俯いていたが、やおら大妖精を抱きしめた。
「……うっ・えぐっ・ひっく……大ちゃん……」
大妖精はチルノがいきなり泣き出すとは思わなかったのか少し慌てたが、落ち着くとチルノの頭を
やさしく撫でた。
しばらくして落ち着いたチルノに事情を聞くと、
・ここに来る途中で幽香に出会った
・色々からかわれたので弾幕勝負になった
・こちらの攻撃をかわしながら、「やっぱり馬鹿だ」「てんで弱い」「話にならない」等色々言われた
・最後には大きなレーザーで打ち落とされた
という事だった。
泣いているチルノは気が付かない。大妖精の目に暗い炎が灯って行くのを。
やがて落ち着いたのか、チルノは大妖精に笑いかける。
「ゴメンね大ちゃん、いきなり泣いちゃって。嫌な事は忘れて遊ぼ!何する?ミスチーのトコにでも行ってみる?」
少し腫れた目で元気に話しかけてくるチルノに、大妖精はやさしく笑いかける。
「チルノちゃん。私、少し用事を思い出したの。すぐに戻って来るから此処で待っててくれない?」
「用事?」
「うん、ゴメンね。あ・そうだ!ついでに私家にクッキーがあったから持って来るね!だから、少しの間待っててね。」
「クッキー!やった!うん、あたい大ちゃんが戻ってくるの待ってるよ!」
「ありがとう。すぐに戻って来るから」
そう言うと、大妖精は飛びたっていった。
風見幽香は空を眺めていた。
今日は気分が良い。抜けるような青空、気を抜くと転寝してしまいそうになる。
適当な妖精イジメもしたし、今日はこのまま昼寝でもしてしまおうか?
そんな事を考えていると向こうから妖精らしき影がこちらに向かって飛んでくる。
今日はもう妖精イジメをする気分ではないし、見逃してあげよう。
そんな事をぼんやりと考えていたら、その妖精は目の前で止まった。
「風見幽香さんですね?」
「そうだけど?」
幽香は面倒そうに答える。
「チルノちゃんを苛めましたね。チルノちゃんに謝って下さい」
幽香はきょとんとした表情を浮かべる。何?今謝れと言った?誰が?私?
「ぷ……くくく……」
幽香は思わず笑ってしまう。
幻想郷最強クラスである自分に、たかが妖精ごときが「謝れ」と言う。
こんな笑い話があるだろうか?
「くくく……で、謝らないと言ったらどうするの?」
必死に笑いを堪えながら尋ねる。
「あなたを懲らしめます!」
「ぷっあははははははははははははははは……」
とうとう幽香は耐え切れずに爆笑してしまった。
「懲らしめる?貴女が?私を?いいわよ、懲らしめてごらんなさいよ」
そう言って幽香は空に浮かび上がる。
「ねぇ、貴女名前は?ズタズタにする前に聞いておいてあげるわ」
「……大妖精です」
大妖精の返事を聞いてさらに爆笑する幽香。
たかが名前も無いような妖精が私に謝れと言ってきた。長く生きてはいるがこんな事は初めてだ。
「いいわ貴女。センスあるんじゃない?お笑いの」
未だに笑いの収まらない幽香は大妖精を指差す。
「どうぞ思う存分に懲らしめて頂戴。尤も、私に殺されなければね」
そう言って笑い続ける幽香を見て、大妖精は溜息を一つ。
「チルノちゃんに謝る気は無いみたいですね。仕方ありません……」
そう言いながら大妖精は自分の胸の前で腕を交差させる。
さて、妖精ごときが何をするのかと幽香が見ていると、大妖精はおもむろに自分のブラウスを
引き千切った。ボタンが弾け飛び、大妖精の控えめな胸が露になる。
「は!?貴女一体何を……」
大妖精はそんな幽香の声を無視して、今度は自分のスカートを破いて行く。
「ちょ!え?何なの?裸神○殺拳とかそんなの?」
混乱している幽香を尻目に、大妖精は穿いていた下着まで脱いでしまった。
以外と純情なのか、幽香は顔を赤らめて「あうあう」と言っている。
色々と目の毒なんだか福なんだか判らない格好をした大妖精は、まるで感情のこもっていない声で
幽香に話しかけた。
「……今から博麗神社に行きます」
「は?」
「人里の慧音さんの所にも、阿求さんの所にも、紅魔館の美鈴さんの所にも行きます」
「……」
「妖怪の山の射命丸さんの所にも、守矢神社にも行きましょうか」
「な・何を言って……」
「そして、こう叫びます……」
「幽香さんに私の○○○を×××されてしまいましたぁぁぁ!!」
「ちょぉぉぉぉぉ!!!!」
「嫌だと言っているのに、幽香さんは無理やり○×○を××しながら、××△だって強引に
△▲○が▲×○になっていて!その上、動けなくなった私に○▼▲×を○○しながら、
しかも△▲▼が××▼なものだからって私に○▼○してきたんですぅぅ!!」
「な・な・な……」
「しかも、その後に私の(無駄無駄無駄無駄ァ!)な感じで(ブラボー!おおブラボォォー!!)
だったのに(ロードローラーだ!!)が倒れている私に(偉いねぇぇぇぇぇ!!)のまま
(最弱が最も最も最も恐ろしいぃぃチュミミーーン!!)されたんです!!!」
「させるかぁ!!」
状況を理解した幽香は大妖精に襲い掛かる。
しかし捕まえたと思った瞬間、大妖精は消え、幽香の5メートル程前に現れた。
「な!?」
「幽香さん、幻想郷最強クラスと言われるあなたですから、飛行速度もさぞや速いんでしょうね。
私は普通に飛べば、ここから博麗神社まで1時間位ですが、幽香さんならどれ位で着くんですか?
40分ですか?30分ですか?それとも10分?」
「……」
「でもね、私はあなたの様に強くは無いのですが「瞬間移動」っていう能力を持っているんです。
ですから、私がここから博麗神社に着くのに必要な時間は「0秒」です」
そう言って大妖精はニヤリと笑った。
「では幽香さん、御機嫌よう」
「ちょっと!!」
「……そんなに心配しなくても良いんじゃないですか?……たぶん「幻想郷縁起」の幽香さんの
項目が少し改定されるくらいですよ?」
「ど・どんな風に?」
大妖精は頬に手をあて、少し考えるそぶりをみせる。
「ん~、「四季のフラワーマスター」改め「四季のフラワーマスター(性的な意味で)」?」
「嫌!それは嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「さて、色々行かなくてはなりませんので失礼します」
「ちょ・ちょっと待って!!」
「いいや、待てないね!」
そう言い放つ大妖精に対し、幽香はその場で渾身の土下座をかました。
「大妖精さん!申し訳ありませんでしたぁ!何卒ご容赦の程をぉぉ!」
「謝る相手が違うんじゃないですか?」
「もちろんチルノにも……いえ!チルノさんにも謝ります!ええ、誠心誠意全力で謝ります!!」
最早その姿に「幻想郷最強」の面影は無かった。
風見幽香、歴史的大敗北であった。
「おーい。チルノちゃ~ん!!」
「あ・大ちゃん!おそ~い!」
湖の畔でぼんやりしていたチルノに声をかける。
「ゴメンね。ちゃんとクッキー持ってきたから」
そう言ってポケットから小さな包みを取り出す大妖精。服は着替えてきたらしい。
「やったぁ!ん?あれ、幽香じゃん」
チルノが大妖精の後ろに居る幽香に気が付く。
「幽香さん、チルノちゃんに言いたい事があるんだって」
「アタイに?」
幽香に不思議そうな目を向けるチルノ。
それまで黙っていた幽香が、少し照れながらチルノに話しかけた。
「あのねチルノ。……さっきは御免なさい、酷いこと言っちゃって。許してくれるかしら?」
よほど謝るのに慣れてないのか、幽香の顔は真っ赤だ。
チルノは腕を組み、何かを考えている様だ。
考えがまとまったのか、チルノは幽香に話しかけた。
「じょーけんがあるわ!」
「条件?」
「そう」
チルノは幽香をびしぃっと指差す。
時に子供は残酷だ。一体どんな条件かと幽香が考えていると
「幽香。アタイと大ちゃんの友達になりなさい!」
「……はぁ?」
「聞こえなかった?友達になりなさいって言ったの」
「と・友達で良いの?子分とか奴隷とかじゃなくって?」
恐る恐る幽香が聞き返す。
チルノは一度きょとんとした表情をしたが
「う~ん、でもさ子分なんかより友達が増えた方が楽しいじゃん!!」
そう言ってニパッっと笑う。
その太陽みたいな笑顔が、幽香にはとても眩しく見えた。
「んじゃ、これからよろしくね」
そう言いながら、チルノが右手を差し出す。
最初は意味が判らなかった幽香だが、意味を理解するとゆっくりと、そして恥ずかしそうに
チルノの右手を握り返した。
ひんやりと冷たい手を握りながら、ちらりと大妖精を見てみる。
大妖精はただ嬉しそうにニコニコと笑っていた。
「こちらこそ、よろしくね」
そう言いながら幽香は思う。
(以外とこの娘……いえ「この二人」、「幻想郷最強」かもね)
幽香は小さく微笑った。
雲ひとつ無い抜けるような青空。
今日はチルノと大妖精に新しい友達が出来た日であった。
さぁ伏せ字の部分に語句をあてはめていく作業に戻るんだ……
とってもイイ!!!!良すぎます!!!
>裸神○殺拳
また年齢踏み絵みたいな事を……w
謝りなれてないゆうかりんがかわいかった
ゆうかりんはドSでありながら弄られも可愛いのが反則だと思う
いいなあ、この大ちゃん。とてもツボでした。
チルノもいい奴だなあ……。
うー和む和む。
てっきり裏の人格とかで幽香を倒すのかと・・・
そのやり方なら幻想郷最強になれる!!ww
原作の設定だけ使ってて上手いと思いましたw
1様>それは永遠の秘密
奇声を発する程度の能力 様>二人揃うと威力が倍増すると思う訳です
欠片の屑 様>良し、同世代だとお見受けしました!
4様>大ちゃん本気モードですw
5様>ええ、ゆうかりんは可愛いですとも
6様>ゆうかりんはドSで総受けという逸材だと思うのですよ
7様>ゆかりんのスキマと同じで、「速度」では無い気がしますがw
8様>申し訳ありません。これからも精進して行きたいと思います。
9様>チルノはいつでも良い子ですw
10様>大ちゃんは幻想郷の癒し系だと思う訳でw
11様>大ちゃんはチルノの為なら手段を選びませんw
薬漬 様>有難う御座います。その言葉は私にとって最高のご褒美です
13様>大ちゃんは以外に策士だと思うのですw
14様>大妖精「チルノちゃんの為なら、私残酷ですわよ」
15様>大ちゃんも以外とノリノリだったりしてw
何度読んでも笑ってしまいますw