※この作品には百合表現が含まれております。苦手な方はお戻り下さい。
「頭痛が痛い」
「何言ってるのよ」
そんなバカな事を言う魔理沙を軽く受け流し、人形を作る作業を続ける。
珍しく静かにしているなー、なんて思っていたらこれだ。
いちいち突っ込むのも疲れるけれども、それはまぁ、スキンシップって事で。
「いや、本当に痛いんだよ。頭痛が痛いって言いたくなるくらい痛い」
そう言って頭を抱え続ける魔理沙。
少しだけあげた視界の隅の方でその姿を確認する。
「どうしたのよ急に?大丈夫?寝不足とかじゃないの?」
「寝不足……ではないな。昨日はしっかり寝た」
明らかに元気がない様子にさすがに心配になってくる。
いつもの皮肉も返ってこず、素直に受け答えしているし。
作業をする手を止めて魔理沙の隣へ移ると、額に手を当て熱を測る。
「ちょっと熱いわね……。頭はどういう風に痛いの?他に調子が悪いところは?」
「んー……ズキズキと?朝からちょっとダルいなーとは思ってたんだけど……あ、あと昨日からちょっとのどが痛い」
「もしかして……風邪ひいた?」
「あー、そうかも。そう思うと急にだるくなってきたぜ」
そう言って魔理沙は私の方へ倒れこんでくる。
こんな風に素直に甘えてくる魔理沙、滅多にないかもしれない。
そんな魔理沙を抱きしめるようにしてやると、その身体はいつもよりかやはり体温が高い気がした。
魔理沙はと言うと、それをいい事に身体を摺り寄せて甘えてくる。
その姿を見て、思わずくすくすと笑いが漏れてしまった。
「なんで笑うんだー?」
「別に?」
「むー……」
そう言って拗ねる魔理沙は、本当に子供のようで。
「熱があると魔理沙ってば幼児化するのかしら?」
「別に普通だぜ。ちょっと甘えたい気分なだけだ」
「はいはい、存分に甘えてくださいな」
「甘えてるんじゃないぜ。いちゃついてるんだ」
「おバカ」
そんな事をいう魔理沙に苦笑しながら、頭を撫でてやる。
そうすれば、満足そうにギューっと抱きついてきて。
正直、ちょっと苦しい。
「あー……それにしても本当に頭が痛いぜ。どうにかしてくれアリスー」
「そう言われてもねぇ……。とりあえず薬でも飲んでゆっくり横になったらいいんじゃないかしら?」
「それは添い寝付きか?」
「作業があるからそれはパスね」
「じゃあ却下だな」
そんなに甘えたいのか、こいつは。
さすがにちょっと呆れてしまった。
そんな私をよそに、魔理沙は私に抱きついたまま唸っている。
「わがまま言ってないで横になりなさい。近くにはいてあげるから」
「えー」
「あのねぇ……、あんたの身体を心配して言ってるのよ?」
「こうしてれば治る。だからだいじょーぶー」
「そんなわけないでしょうに……」
今日はとことん甘えるつもりらしい。困ったものだ。
とにかく薬は飲ませよう。
そう決めると、人形達に命令を出す。
上海は救急箱から薬を、蓬莱はキッチンから水を。
命令どおりに持ってきてくれた人形達にお礼を言い、テーブルの上においてもらった。
「魔理沙、ちょっとだけ離してくれない?」
「嫌だ」
「……薬飲むだけでしょ?」
「それから寝ろって言うんだろ?」
「まぁ、そうね」
「じゃあ嫌だ。飲まない」
「あんたねぇ……」
こっちだって本気で心配しているのに、その態度は何よ。
怒り出したかったが、相手は病人。ここは寛大な心で許してあげよう。
そこでふと、イタズラを思いつく。
いくら弱って幼児化しているとはいえ、魔理沙は魔理沙。
「ねぇ、魔理沙?」
「飲まないぞ」
「違うわよ。少しだけこっちに顔向けて?」
「ん?」
チュッ
なんだかんだで恥ずかしがりやなところは、変わらないはず。
「これが鎮痛剤ー。なんちゃって」
額に唇を落とされた魔理沙は、そのまま固まる。
顔は、真っ赤。まさに茹蛸。もとい茹で魔理沙。
さて、問題はここからか。
まあやる事はもう決めているんだけれども。
薬を自分の口に含むと、まだ固まっている魔理沙に向き直る。
「んっ」
そのまま、口移しで魔理沙に薬を飲ませてやれば、条件反射なのかこくりと飲み込むのが確認できた。
とりあえず、これで一安心。
「──っ!」
その拍子にこちらに戻ってきたらしい茹で魔理沙は、抗議を声に出来ずに目線でしてくる。
「あら、自分が悪いんでしょ?というかいい加減慣れなさいよ。自分からするのは平気なくせに」
「う、うるさいぜ!」
そう言って魔理沙はそっぽを向いてしまう。
本当、子供みたい。
「上海、蓬莱、悪いんだけれどここ片しておいてくれる?」
「シャンハーイ」
「ホラーイ」
そういって裁縫道具やらなにやらを片付け始める人形達にお礼を言うと、魔理沙に向き直る。
「さ、薬を飲んだんだから寝るわよ。しょうがないから添い寝してあげるわ」
「なっ……!べべべ別にもういらないぜ!」
どうやら少し正気に戻ってきたらしい魔理沙を無理矢理寝室へと連れて行く。
とにかく休ませなければ。
薬は飲ませたが、風邪はひき始めが肝心なのだから。
「頭痛が痛い」
「何言ってるのよ」
そんなバカな事を言う魔理沙を軽く受け流し、人形を作る作業を続ける。
珍しく静かにしているなー、なんて思っていたらこれだ。
いちいち突っ込むのも疲れるけれども、それはまぁ、スキンシップって事で。
「いや、本当に痛いんだよ。頭痛が痛いって言いたくなるくらい痛い」
そう言って頭を抱え続ける魔理沙。
少しだけあげた視界の隅の方でその姿を確認する。
「どうしたのよ急に?大丈夫?寝不足とかじゃないの?」
「寝不足……ではないな。昨日はしっかり寝た」
明らかに元気がない様子にさすがに心配になってくる。
いつもの皮肉も返ってこず、素直に受け答えしているし。
作業をする手を止めて魔理沙の隣へ移ると、額に手を当て熱を測る。
「ちょっと熱いわね……。頭はどういう風に痛いの?他に調子が悪いところは?」
「んー……ズキズキと?朝からちょっとダルいなーとは思ってたんだけど……あ、あと昨日からちょっとのどが痛い」
「もしかして……風邪ひいた?」
「あー、そうかも。そう思うと急にだるくなってきたぜ」
そう言って魔理沙は私の方へ倒れこんでくる。
こんな風に素直に甘えてくる魔理沙、滅多にないかもしれない。
そんな魔理沙を抱きしめるようにしてやると、その身体はいつもよりかやはり体温が高い気がした。
魔理沙はと言うと、それをいい事に身体を摺り寄せて甘えてくる。
その姿を見て、思わずくすくすと笑いが漏れてしまった。
「なんで笑うんだー?」
「別に?」
「むー……」
そう言って拗ねる魔理沙は、本当に子供のようで。
「熱があると魔理沙ってば幼児化するのかしら?」
「別に普通だぜ。ちょっと甘えたい気分なだけだ」
「はいはい、存分に甘えてくださいな」
「甘えてるんじゃないぜ。いちゃついてるんだ」
「おバカ」
そんな事をいう魔理沙に苦笑しながら、頭を撫でてやる。
そうすれば、満足そうにギューっと抱きついてきて。
正直、ちょっと苦しい。
「あー……それにしても本当に頭が痛いぜ。どうにかしてくれアリスー」
「そう言われてもねぇ……。とりあえず薬でも飲んでゆっくり横になったらいいんじゃないかしら?」
「それは添い寝付きか?」
「作業があるからそれはパスね」
「じゃあ却下だな」
そんなに甘えたいのか、こいつは。
さすがにちょっと呆れてしまった。
そんな私をよそに、魔理沙は私に抱きついたまま唸っている。
「わがまま言ってないで横になりなさい。近くにはいてあげるから」
「えー」
「あのねぇ……、あんたの身体を心配して言ってるのよ?」
「こうしてれば治る。だからだいじょーぶー」
「そんなわけないでしょうに……」
今日はとことん甘えるつもりらしい。困ったものだ。
とにかく薬は飲ませよう。
そう決めると、人形達に命令を出す。
上海は救急箱から薬を、蓬莱はキッチンから水を。
命令どおりに持ってきてくれた人形達にお礼を言い、テーブルの上においてもらった。
「魔理沙、ちょっとだけ離してくれない?」
「嫌だ」
「……薬飲むだけでしょ?」
「それから寝ろって言うんだろ?」
「まぁ、そうね」
「じゃあ嫌だ。飲まない」
「あんたねぇ……」
こっちだって本気で心配しているのに、その態度は何よ。
怒り出したかったが、相手は病人。ここは寛大な心で許してあげよう。
そこでふと、イタズラを思いつく。
いくら弱って幼児化しているとはいえ、魔理沙は魔理沙。
「ねぇ、魔理沙?」
「飲まないぞ」
「違うわよ。少しだけこっちに顔向けて?」
「ん?」
チュッ
なんだかんだで恥ずかしがりやなところは、変わらないはず。
「これが鎮痛剤ー。なんちゃって」
額に唇を落とされた魔理沙は、そのまま固まる。
顔は、真っ赤。まさに茹蛸。もとい茹で魔理沙。
さて、問題はここからか。
まあやる事はもう決めているんだけれども。
薬を自分の口に含むと、まだ固まっている魔理沙に向き直る。
「んっ」
そのまま、口移しで魔理沙に薬を飲ませてやれば、条件反射なのかこくりと飲み込むのが確認できた。
とりあえず、これで一安心。
「──っ!」
その拍子にこちらに戻ってきたらしい茹で魔理沙は、抗議を声に出来ずに目線でしてくる。
「あら、自分が悪いんでしょ?というかいい加減慣れなさいよ。自分からするのは平気なくせに」
「う、うるさいぜ!」
そう言って魔理沙はそっぽを向いてしまう。
本当、子供みたい。
「上海、蓬莱、悪いんだけれどここ片しておいてくれる?」
「シャンハーイ」
「ホラーイ」
そういって裁縫道具やらなにやらを片付け始める人形達にお礼を言うと、魔理沙に向き直る。
「さ、薬を飲んだんだから寝るわよ。しょうがないから添い寝してあげるわ」
「なっ……!べべべ別にもういらないぜ!」
どうやら少し正気に戻ってきたらしい魔理沙を無理矢理寝室へと連れて行く。
とにかく休ませなければ。
薬は飲ませたが、風邪はひき始めが肝心なのだから。
このバカップルは早く結婚してしまうべきだ。
はっ、甘すぎて似非アメリカンになっちまったw
早く幸せになればいいと思う
積極的なアリスもいいですね
さいこぉー!!!!!ひゃっほー!!!