Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

紅い糸-Vermicelli of offshade-

2009/04/08 18:48:38
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死が穢れとするならば、その穢れを齎すのみの容れ物が即ち、フランドール・スカーレットという名の獣である。
戯れで他者の命を奪う獣に良心の呵責などあるものか。罅割れ変色しきったその歪つな心は狂気を孕み、深い紅色と、孤独だけをその内に湛える。
そもそも、自らが孤独であることすらも彼女は気づけやしない。孤独は不安を呼び、不安は弱さを生むのならば、獣はそれが欠如している。

狂気の瞳に木偶人形の如く映る其れか、それらと同じようには触れぬ己。
壊せるか壊せないか、その程度の差異でしか自己を認識することができぬ盲人。
今日も彼女は、紅い屋敷の中を独り闊歩する。遠い昔にこびり付いた、拙い歌を歌いながら。












































「あーお姉さま死なないかなぁ」

フランドール・スカーレットは割りと発言がファンキーである。
油断してるとポロっと口から零れだすせいで、常々周りを驚かせるのだが、当人はまったく意に介さない。
ラーメン屋で塩ラーメンを注文した次の瞬間に「東京のウドンって汁が黒いらしいよ」と言い出すぐらいに空気が読めてない。
そのいい感じに蕩けた脳内では、実の姉といえどもよく灰になっている。
今回のシチュエーションは、十二人のイケメンが力を合わせて太陽の力を放って蒸発する姉。
ちなみに美鈴は牛の格好をしていた。決して乳がでかいからではない。

「お人形遊びも飽きたしなぁ」

そういってフランドールは、キン消しを壁に放り投げた。1200万パワーの光の矢となって壁を突き抜けていくウォーズマン。
その直撃を受け、こいしの第三の目が開眼したのだが、それはまた別のお話である。

「ぶー、誰も遊びにこないしー」

地下室に軟禁されているとはいえ、屋敷の中ならば自由に出歩いていいことになっている。
しかし外に出るのはノーだ。外に出れば、キュってしてドカーンと人工太陽を作るわよ、と実の姉に脅されている。
それで大猿になれればいいのだけども、残念ながら太陽の光を浴びれば灰になるだけである。最高に灰って奴だ。

「聖人死すごっこも飽きたしなぁ……」

そう言って、フランドールは壁にかけてある十字架をみやった。
たまに分身をして、自分で磔になって悦に浸っているのだが、その目的は自分でも謎である。
同様の遊びとして、一揆を企てた農民が一族郎党皆殺しゴッコも存在している。
おかげで独り芝居がえらい上手くなってしまった。冒頭のナレーションも、フランドールがノートに書き殴った黒歴史の一つだ。

ぶつぶつ小言を呟きながら、何をして暇を潰そうかと考えるフランドール。
その頭の中では、実の姉が今日十二度目の灰化落ちを迎えていた。
別バージョンとして、咲夜が寿命を迎える、美鈴が外敵の侵入を命がけで阻み散る、パチュリーがドーピングに失敗し死亡なども存在している。
そのいずれの場合も、フランドール自身がおいしい役を引き受けているのだった。
食事時などに、その妄想を姉に披露するのだが、たいていの場合白い目をされるだけである。紅い目の癖に生意気だ。

「こう、魔理沙とかがパチュリーを夜這いしにくればいいのに」

ピンク色の妄想ぐらい少女であれば当然の嗜みであるが、ここで大切なことが一つ。
フランドールは父親の顔すらも曖昧にしか覚えておらず、生まれてこの方女性としか触れ合ったことが、ない。
つまり女性同士の絡みがヘテロなのだと考えており、平然と核地雷を踏み抜いていく。
全員でチャブ台を囲んでいるとき「お姉さまと咲夜はどんなプレイしているの?」とハンバーグをほお張りながら言い放ったときは、洋画で毎回ある濡れ場以上の気まずさが流れた。あれ何なの?
それに対しレミリアは「バカねフラン、コウノトリさんやキャベツさんを知らないの?」と大人の余裕を見せつけつつ鼻で笑った。
咲夜は「違いますよお嬢様、色とりどりのヨッシーが……」と諌め、パチュリーは鼻から付け合せのスパゲッティを垂らしていた。美鈴は味噌を舐めていた。
というわけで、スポンジな脳みそをしているフランドールの頭の中では、常にエキセントリックな絵図が繰り広げられているのだった。

こうして独りの夜は更けていった。




次の夜のことである。お櫃からご飯を盛る咲夜へと、フランドールは無邪気に話かけていた。

「咲夜、昨夜花咲爺さんを読んだの」
「ええ、そういうベタベタなことを言うのはやめてください。パチュリー様に読んでもらったんですか?」
「うん。それで思ったんだけど、お姉さまの灰を枯れ木に撒いたらお姉さまが咲くのかな?」
「それはそれは素敵なことですね。今日はお赤飯にしました」

咲夜の盛っていた白米は、いつのまにか真っ赤に染まっていた。

「日本人はやっぱりお米よね」
「まったくです、日本人万歳!」

パチュリーと美鈴はそう言いつつ素麺を啜っている。
レミリアは色の違う麺を探して箸を動かしていた。
いや、エキサイト先生で色違いの素麺って入れたらこうなったんだって。
あ、あと扇情的な文章の練習の残骸を再利用したらこうなった。
電気羊
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コメント



0.簡易評価なし
1.無評価名前が無い程度の能力 削除
なんですかこれはw
2.無評価名前が無い程度の能力 削除
キンケシであそぶフランドールを二百ページにわたって読みたい。
3.無評価名前が無い程度の能力 削除
「違いますよお嬢様、色とりどりのヨッシーが……」の続きが気になるww
4.無評価名前が無い程度の能力 削除
よ、読めん!先の展開が全く!
5.無評価奇声を発する程度の能力 削除
ザ・カオスwwwww
6.無評価名前が無い程度の能力 削除
ツッコミが、ツッコミが追いつかん
しかしなんとなくいつもの紅魔館っぽく感じてしまう…ビクビク
7.無評価名前が無い程度の能力 削除
プリオン摂取したのかと思ったけど、おかしなことはないな
8.無評価名前が無い程度の能力 削除
ちくしょう、ヨッシーで吹いてしまったwww
9.無評価名前が無い程度の能力 削除
黄金聖闘士で敗北しました。
10.無評価名前が無い程度の能力 削除
いいな、この日常感w
11.無評価名前が無い程度の能力 削除
銀の糸を読んだ直後だったから反動がwww
12.無評価名前が無い程度の能力 削除
作者を愛してもいいよね?