太陽の畑…
ここにはドSに定評のあることで有名な一人の妖怪が住んで(居着いて)いる…
さて、遥か天空の頂、有頂天にて暮らす天人がいた。
彼女は比那名居天子。
ちなみにてんこではなく、てんしである。
彼女は今日、訳あって太陽の畑に来ていたのだ。
「こんにちは。」
天子は木にもたれかけて眠る女性に声をかけた。
かけられ、目を覚ましたのは風見幽香。
かの有名なドS妖怪である。
「うん?ふぁ…あふ…」
小さくあくびを一つ。
「……………何かしら?」
虚ろな目を擦りながら天子を見上げる。
かわいい仕草だが、騙されてはいけない。
既に彼女は寝ているところを見ず知らずの奴にいきなり起こされたことに、苛立ちを覚えているのだ。
これで起こした理由がくだらないものであれば消し炭確定である。
そんな彼女を天子が訪ねたのは他でもない。
「あなたが幻想郷イチのドSね。」
「…自称してるわけじゃないんだけど。」
「風評ではそうなのでしょう?。」
「まぁ…悪い気はしてないけれどね。」
「じゃあいいじやない。」
「それで?」
「私を虐めて欲しいのよ。」
何言ってんだコイツ。
まずはそれが頭を過ぎった。
当然の反応と言えるはずだ。
なんなんだコイツ。マゾか?
「突然の告白にほうけているようね。まぁ普通の妖怪なら無理もない反応ね。そう!私はドMに定評のあることで有名な比那名居天子よ。ドSに定評のあるということで有名な貴方に会いに来たの。」
そんな理由で私を起こしたのか。
こいつは消し炭確定ね。
サ〇ライ〇〇リ〇ツなら怒りゲージがMAXになっているところだ。某ボスなら強パンチで八割、超必殺で一撃になっている。
「んじゃそこに立って。」
「うふふっ」
笑うなむかつく。
心が荒れた状態で安眠など出来るわけもない。
しばらく死体殴りしてから寝るとしよう。
禁止行為?どこの世界のルールだそれは。
ここは幻想郷だ。
傘の先に魔力を集め…解き放つ。
花砲「フラワースパーク」
ふとスペルカードを思いついた。
このネーミングじゃ私が魔理沙をパクったみたいね。
却下。
さて、死体殴りの時間だ。
(ド素人がぁ~!!うひゃははは!!)
言ってみたいわよねコレ。
ところでまた魅魔とCVSしたいわね。
そんなことを考えつつ傘を振り上げた。
「貴方、ドMを馬鹿にしてるの?」
何故か天子はそこにいた。
ほぼ無傷で。
人間なら即死のハズだけどまさか…。
「ああ、そういえば説明してなかったわね。私は天人、対人間用とかじゃあ全然効かないわよ。もっと本気で来てくれないと!」
ああ…今日は厄日ね…。
無視して寝よう。ドSが他人を喜ばすもんじゃない。
いや、自称はしていないのだけれども。
「なっ!?無視!?酷い!でも…感じちゃう!」
…もう一人で勝手にやってろ。
「……」
「……」
「………」
「………」
「…………」
「………うふふふふ。」
「……………(うぜえ…)」
「なんかいいわコレ…思ったよりk」
「ぬあああああああああ!!!うっとうしいわ!!帰れ!!二度とくんな!!」
「ああん、その罵声がやばいわ!!放置されてた反動で余計にくる!!」
「うっわウザッ!!死ねよ!!」
「ドSが殺すなんて甘い心ね!寸止めでしょう!?」
知るか。
マジでどっか言ってくんねーかなコイツ。
今すぐ出ていってくれるなら今口調の変わっている自分を新聞に載せていいわ。
…いや…やっぱやめとくわ。
魅魔や魔理沙が遊んでくれなくなりそうだし。
さて…どう追っ払ったものか。
下手に攻撃すれば調子に乗るから始末に負えない。
「確かに放置プレイもいいけど…やっぱり同じプレイじゃ飽きて来ちゃったかな。」
あっそう。
「だから。」
だから?
「やっちゃえ!」
え?
Z U N ! !
立ち上がる砂煙に。
要石を見た。
愛しの向日葵畑に。
要石を見た。
今日は大厄日だ。
こんど妖怪の山の厄神に吸い取ってもらっとこう。
「貴方が虐めてくれなければ向日葵が犠牲になるわよ?嫌でしょう?」
なぜかドSな発言に聞こえる
殺そう。
マジ殺そう。
「そうよその目。そうでないと面白くないわ」
「貴方、ドSを馬鹿にしてるの?」
ドSとドMは相性がいいなんてどこの誰が言ったのかしら。
ドSは相手をいたぶるのが楽しいんじゃない。
ドSは相手の苦しませるのが楽しいのだ。
いたぶっても、その結果相手が喜んでちゃあ意味がない。
「いいわぁ…ゾクゾクしちゃう…さあ私を蔑んで!!虐めて!!そして喜ばせなさい!!」
馬鹿が吠える。
ここは幻想郷。何処ともも知れぬ異界の一つ。そうでなければ私が手加減などするものか。
私に殴られるのが楽しい?たかが殴るくらいで、私の力を楽しむだと!?
ふざけるな。
私は史上最高のドS。好感度最悪で危険度激高と恐れられる最強妖怪!
まるで貴様の夢を潰すためだけに呼ばれてきたドSの女王!(なワケないでしょ)
さあ潰してあげましょう、貴方の幻想!!
(さあ見せてあげましょう、真のドSというものを!!)
傘を構える。一切の良心をかなぐり捨て、天子の正面に立つ。
「悪いけど、最後の望みは叶えられそうにないわ。」
「なによそれ?私が楽しむ暇もなく消し飛ばそうとでも?この天人を?そんな事ができるやつがどこにいるってのよ。」
「ここにいるわよ。」
幽香は自分の裡に秘められた全ての力を傘に封入させる。そしてオーバーロードさせる。
凝縮されたレーザーは、もはや打撃属性と言える武器と化す!
すなわちフラワースパークは─────レーザーの常識さえも覆す!!
花砲「フラワーホームラン」
痛みも感じる暇もなく、天子は星になった。
「あ、ありのままに今起こったことを話すぜ!
私は幽香がレーザーを放ったと思ったら首だけ有頂天まで飛んでいった。何をいってるかわかんねーと思うが…なんだっけ。」
「体…とってきますね。」
「私の生首姿見て驚かないなんて流石ね、衣玖。」
この手の注意書きを見たら95%の人はブラウザバックすると思います。
書き過ぎでしたかね、書き換えておきます
ただ、幽香の暴走や天子のMっぷりにやりすぎ感もありますから・・・
その辺りも含めて精進します
>>2
空気を読める人ですから
そしてゆうかりんはドS!