魔理沙「アリス大好きだぜ!」
アリス 「こ、こら!急に抱きつくな」
魔理沙「お人形さんみたいなところがかわいいぜ!」
アリス 「服装を褒めてくれているのかしら?」
魔理沙「もちろん」
アリス 「そりゃどうも」
魔理沙「嘘だぜ」
アリス 「嘘かい」
魔理沙「それはともかく。異変の時、コンビに霊夢じゃなく私を選んでくれたりな。これでも感謝してるんだ」
アリス 「・・・・・・まぁ、魔法使いのよしみよ」
魔理沙「嘘だぜ」
アリス 「殴るわよ?」
魔理沙「でもかわいいのは事実だ。私が男だったら告白してるかもな」
アリス 「ん・・・・ありがとう」
魔理沙「嘘だぜ」
アリス 「なにこの展開」
魔理沙「冗談はここまでだ。実を言うとアリスのパンケーキをたかりに来た」
アリス 「嘘吐き魔法使いに出す食べ物はない」
魔理沙「ひどいな」
アリス 「どっちがよ」
魔理沙「と言うのは口実で、香霖が外の世界から流れ着いたお酒を拾ったらしい」
アリス 「それをかっぱらったのね」
魔理沙「ちょっと拝借しただけだ。で、アリスも飲むかなと思って誘いに来た」
アリス 「それは飲んでみたいわね。持ってきてるの?」
魔理沙「えっとだな、残念だが私の家に置いて来てる」
アリス 「そう。それなら明日にでも、何かつまみになるようなものを持っていくから用意してなさい」
魔理沙「おお、部屋を片付けて待ってるぜ」
アリス 「期待しないでおくわ」
魔理沙「それだけだ。じゃあ明日」
アリス 「えぇ」
魔理沙「嘘だぜ」
アリス 「意味不明すぎるわ!」
魔理沙「はは、じゃあな。マジで待ってる」
魔理沙「嘘も嘘、最後以外『全部』嘘だ。あぁくそ言っちゃったよ・・・・・・明日どうするかな・・・・・・」
魔理沙は赤い顔を帽子で覆い隠す。
今日と同じセリフを本番で言えるだろうか。
魔理沙「と、とりあえず練習だな。あーあー、アリスアリス」
4月1日。
時刻は昼前。
可愛いわ!