Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

川の流れのように

2009/03/23 06:30:21
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紅い霧の事件も解決し、幻想郷の人々はまた平和な日常を取り戻した。だが、その平和な日常はレミリアにとっては退屈なだけなのだ。
「あ~ぁ、咲夜、暇よ。」
「そうですね・・・。じゃあどこか出掛けましょうか?」
咲夜にはレミリアの世話という大きな仕事がいつもついてまわるから、とても暇などではないのだけれど。
「んー、いや、今日は暑いから今度にするわ。」
「かしこまりました。」
「また事件でも起こそうかしらね。霊夢も呼べるし、一石二鳥よね。」
「殴られますよ?」
しかし、レミリアが霊夢に負けてしまうとは。レミリアの持つ力は『運命を操る程度の能力』であるから、運命操作によってレミリアが負けることはありえない、と咲夜は思っていたのだった。レミリアが負けたということは、負けるという運命がまずあって、それを操作できなかったということか?しかし何故?
「・・・何故でしょうか?」
「変えることのできない大きな運命の流れのようなものがあるのかしら?落下している物体を運命操作によって上に飛ばすことができないように。」
「大自然の流れには逆らえないということですか。しかし、霊夢の勝利が大きな流れだとは思えません。」
「そうね、あの勝負に流れなんてものはなかった。じゃあやっぱり、霊夢に運命を打ち破る力があったんじゃないかしら?」
「神の力・・・ですかね。神に仕える巫女は神がかり的な力を持っていたとしても不思議ではありません。」
神がかり的な力・・・か。そんな良くわからない力に、運命は曲げられてしまうのか。
「・・・咲夜。もし私が運命を変えたとしても、それは『私が運命を変える』という運命であって、そこに最初から決まってる運命は変わらないんじゃないかしら。」
「それは考えすぎですよ、お嬢様。」
そもそも、運命が最初から決まっているとは限らない。運命というレールが敷いてあってその上をただ進んでいくというのは、なんかやるせない。そうじゃなくて、未来は大草原、好きに進めよ、であって欲しい。


いつの間にか日も暮れ始めていた。
「話している間に暇が潰れちゃったわね。」
「そうですね。」
レミリアが子供のようなかわいらしい笑顔で笑いかけてくるので、咲夜もにこり、笑顔を返す。
「今日の血は何型かしら?」
「今日はAB型ですね。」
「や、今日はO型の気分だわ。運命操作!」
「申し訳ありません、O型を切らしていまして。」
「む~、じゃあABでいいわよ。」
そう、流れがあるんだ。その流れの中でサーフィンを楽しむ人もいれば、溺れそうで必死な人もいる。その流れはそう簡単に曲がるものじゃないってことだ。
「人生甘くないな。」
「何か言った?」
「いえ、何も。」
今日も人々は流れゆく。
レミリアの『運命を操る程度の能力』について自分なりに考えてみた結果です。
公式に設定とかあったら申し訳ないです。
日の丸
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
落下してても物体によっては、風や誰かが介入すれば上に飛ぶ

あなたの考えた能力の説明『だけ』書かれても・・・
ネタを使ったり話に盛り込んだりして下さい
2.名前が無い程度の能力削除
ここは作品を投稿する所です。考察がやりたいなら他所でやってください。